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エデン・スタジオ社ニュースレター『ウィスパーズ』第6号より

Whispers Volume 6, February 1999. Mon, 8 Mar 1999 16:09:01 EST



翻訳:馬場秀和



 エデン・スタジオ社の月刊(のような感じの)ニュースレター、『ウィスパーズ』最新号です。どうか皆さんが、良きバレンタインディ、そしてプレジデントディを過ごしましたように。

『アイアン・ドラゴン(Iron Dragon)』コンピュータ版

 今月の大ニュースは、ファンタジー世界を舞台にしたベストセラー線路引きボードゲーム『アイアン・ドラゴン』コンピュータ版の制作について、エデン・スタジオ社とメイフェア・ゲームズ社の間で交わされた契約の件です。

 エデン社はメイフェア社から『アイアン・ドラゴン』のコンピュータ版を制作する権利を受け、既に制作チームを用意しました。制作チームは現在、基本設計文書の作成に取り組んでおり、クールなアイデアが飛び交っています。今のところ、コンピュータ版『アイアン・ドラゴン』として2種類のソフトを開発する計画になっています。1つはCD-ROM版よりも安価に手に入るオンライン版で、これはボードゲームのマップをそのまま使います。一方、CD-ROM版は、画面を新しくして、アニメーションや3Dシーンを盛り込んだものになるでしょう。ただし、計画は随時変更されつつあります。詳細はまたいずれ報告できることでしょう。

 エデン社は、irondragon.orgというドメイン名を取得しました(残念なことに、irondragon.comおよびirondragon.netというドメイン名は既に登録済でとれなかったのです)。現在、『アイアン・ドラゴン』コンピュータ版のためのウェブページを作成中です。完成すれば、最新情報はそちらに載せることになります。

『ウイッチクラフト(WitchCraft)』と『ハルマゲドン(Armageddon)』

 『ウイッチクラフト』の第1サプリメントである『秘教写本(Mystery Codex)』がとうとう出版されます。校正刷りがエデン社に届き、既に返送されました。新しい印刷機は素晴らしい仕事をやってのけます。全224 ページ、7.5インチ×9.25インチの大きさになるこの冊子は、3月の第1週に刷り上がる予定です(少なくとも印刷会社はそう言っていました)。刷り上がり次第、ゲームショップ向けに発送します。また、通販も開始する予定です。

 『秘教写本』には、新しいルールと改訂ルール、それに新しいキャラクタータイプ(精霊、アンデッド)、新しい聖約(ストームドラゴン、パーリア、ハウス・オブ・タナトス、その他)、新しい形而上学(ディシプリンズ・オブ・ザ・フレッシュ、タオ=気、その他)、そして新しい超自然的脅威の数々が含まれています。この1冊には、『ウィッチクラフト』のプレーヤーなら誰であれ喜ぶであろうネタが詰まっているのです。さらに『写本』には、『ウィッチクラフト』のエデン版改訂ルールブックにおけるルール改訂のうち重要なものが載っています。つまり、『ウィッチクラフト』のオリジナル版を購入した人は、プレイを続けるために改めてエデン版を購入し直す必要はないわけです(もちろん、それでもエデン版を購入することを強くお勧めしますが)。

 制作チームは、現在『ウィッチクラフト』の基本ルールブックの改訂作業に取り組んでいます。改訂版は全部で8章から構成され、付録と索引が付きます。すでに2つの章の改訂が完了し、さらに2つの章について作業中です。前回もお知らせした通り、『ウィッチクラフト』のルールブックについては、再編集と再構成を経て、記述の明確化と整合性の確保を行ないます。『秘教写本』に載ったルール改訂も反映されます。立派な文章と素晴らしいイラストはそのまま残すつもりです。『ウィッチクラフト』基本ルールブックは、来月の完成を予定しています。

『コンスピラシィX(Conspiracy X)」

 1月の終わりに『コンスピラシィXデモパック』が完成しました。これは16ページの小冊子で、『コンスピラシィX』世界の紹介、サンプルキャラクター、基本ルール、それにシナリオが載っているものです。その日のうちに読み終えてシナリオのプレイまで完了できるようになっています。『コンスピラシィX』に興味があるものの、ルールブックに28ドルも払うのをためらっていた人々にはこのデモパックは最適でしょう。また、ゲームショップやゲームコンベンションで『コンスピラシィX』のデモをやりたい場合にも、このパックを使えば最小限の手間で可能になります。デモパックの入手を希望する方は、eden prod*at*aol.comまで連絡して下さい。

「知られざる秘密:コンスピラシィX陰謀ソースブック(Rosa: The Conspiracy Sourcebook)」

 バーナード・トロンブレィ達のチームは、『知られざる秘密:コンスピラシィX陰謀ソースブック』の制作に没頭し続けています。すでに全体の半分は書き上がって、編集作業に入っています。残りの半分も今月中にあがるでしょう。それからイラスト制作、次にレイアウト作業が待っています。現在のところ、発売時期は4月になる見込みです。

 このサプリメントを使えば、自分だけのオリジナルな陰謀を作ることができます。さらに非政府関係の「職業」も新しく追加されます。『コンスピラシィX』のイチオシルール「プレーヤーキャラクターによる陰謀(Pulling strings)』についても、ルール拡張、改訂、再構築が行なわます。陰謀自作ルールも洗練され、より広い範囲を扱えるようになりました。このサプリメントは、ちょうど『イージス・ハンドブック』と同じように、基本ルールブックを補完するものです。これにより、『コンスピラシィX』は、「(UFOに関する)政府の陰謀」ネタのRPGから、より広い陰謀を扱うRPGへと進化することになります。

「世界の陰謀:コンスピラシィX国際謀略ソースブック(Terra Incognito: The International Sourcebook)」

 次のソースブック『世界の陰謀:コンスピラシィX国際謀略ソースブック』については、プレイテスト中です。これは、各国政府と癒着している海外の陰謀組織を扱うためのソースブックで、大量の情報とルールが提供されます。実のところ、このソースブックはあまりにも分厚くなりそうなので、2冊に分けて出版することを検討しているところです。また、現在の計画では、このソースブックと同時に別冊(タイトルは未定)を出そうとしています。この別冊はシナリオを提供するもので、プレーヤーキャラクター達は世界の五大陸全てをまわることになります。

 ソースブックと別冊は、『ボディガード・オブ・ライズ総集編1:サイ・ウォーズ』などを手がけたベテランの『コンスピラシィX』ライター、ウィル・ボーラルが執筆します。

「神の見えざる手:ブラックブック・ソースブック(The Unseen Hand: The Black Book Sourcebook)」

 『コンスピラシィX』関連の今月最後のニュースは、『神の見えざる手:ブラックブック・ソースブック』の最終草案が完成したことです。これはイージスの最大の敵について詳しく解説するソースブックです。読者は、イージスとブラックブックの暗闘がどれほど重大なものか理解すると共に、いったいどちらが「正義の味方」なのか分からなくなることでしょう。著者はトム・J・タラミニで、草案は既にテストプレイに回されました。



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