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エデン・スタジオ社ニュースレター『ウィスパーズ』第7号より

Whispers Volume 7, March 1999



翻訳:馬場秀和



 エデン・スタジオ社の月刊(のような感じの)ニュースレター、『ウィスパーズ』にようこそ。皆さんが良き聖パトリックの日を過ごされましたように。

『ガープス・コンスピラシィX(GURPS Conspiracy X)』

 またもやライセンス関係のお知らせから。エデン・スタジオ社とスティーブジャクソンゲームズ社は『ガープス・コンスピラシィX』の制作に関するライセンス契約を結びました。

 『ガープス・コンスピラシィX』は、現代もの陰謀RPG『コンスピラシィX』の謎と恐怖と陰謀に満ちた背景世界を、人気のある強力な汎用RPGシステム『ガープス(Generic Universal RolePlaying System - GURPS)』で扱うための製品です。『ガープス・コンスピラシィX』の執筆、編集、レイアウトはエデン・スタジオ社のスタッフが担当します。出版予定は確定していませんが、1999年のうちにゲームショップ、小売店に並び、消費者の手に届くことでしょう。

 『ガープス・コンスピラシィX』は、『コンスピラシィX』シリーズのサプリメントに過ぎないことに注意して下さい。この製品は新しいゲーマーに『コンスピラシィX』の背景世界を紹介すると共に、従来のプレーヤーに対してはルールシステムの選択肢を広げるものです。『コンスピラシィX』シリーズ全体がガープス化するわけではなく、これからも従来通り『コンスピラシィX』関連製品の出版は続きます。

『コンスピラシィX ミニチュアフィギュア(Conspiracy X Miniatures)』

 『コンスピラシィX』のミニチュアフィギュア第1弾が完成しました。これらのフィギュアには、5つのセットが含まれます。「グレイ(The Greys)』及び『ブラックブック(Black Book)』は、それぞれ3体のフィギュアをパックしたセットです。『イージス(Aegis)』及び『アトラン人(Atlanteans)』も、それぞれフィギュア2体をパックしたセットになっています。最後に「ザウリアン(Saurian)』セットは、1体のGna-Tall族のフィギュアから構成されており、最も目立ちます。これらのミニチュアフィギュアは、どんな『コンスピラシィX』キャンペーンにも役立つことでしょう。

 エデン社のウェブサイト(www.edenstudios.net/XMinis)で、いくつかフィギュアの通販を始めました。発注したフィギュアの残りが届いたら、小売店に出荷する予定です。来月にはお近くのゲームショップで手に入れることが出来るでしょう。念のため、早めに入荷するよう店に言ってあげて下さいね。

 また、エデン社は『シャドウ・ウォーズ(Shadow Wars)』というタイトルでミニチュアフィギュアを使用する小規模戦闘ルールを開発中です。これは『コンスピラシィX』の基本ルールとの整合性があり、このゲームの楽しみ方を大幅に広げてくれることでしょう。

『アイアン・ドラゴン(Iron Dragon)』

 『アイアン・ドラゴン』コンピュータゲームの作成は順調に進んでいます。開発チームは既に設計書をメイフェア社に提出しており、承認を待っているところです。それはそれとして、プログラマー達はもうゲームのプログラム中核部分に取り組んでいます。また、ゲームのタイトルロゴについては沢山の案が出ましたが、これまでのところOKは出ていません。

 前回にもお知らせした通り、エデン社はirondragon.orgのドメインネームを取得しました。ウェブページは未完成ですが、完成した暁には『アイアン・ドラゴン』コンピュータゲーム版に関する最新情報はそこで提供されます。

『知られざる秘密:コンスピラシィX秘密結社ソースブック(Rosa:The Secret Societies Sourcebook)』

 『コンスピラシィX』の次のソースブックは、タイトルが少し変更になりました。新しいタイトルは『知られざる秘密:コンスピラシィX秘密結社ソースブック(Rosa:The Secret Societies Sourcebook)』です。あと表を2つと付録を追加すればテキストは完成、というところまで来ています。テキストが完成次第、ジョージ・ヴァシラコス率いるイラスト担当チームの出番がやってきます。このソースブック出版の目標時期は5月です。

 このソースブックを使えば、自分だけのオリジナルな陰謀を作ることができます。それらの陰謀は自分達で実行してもよいし、誰かにやらせるのもよいでしょう。さらに非政府関係の「職業」とプレーヤーキャラクターも新しく追加されます。『コンスピラシィX』のイチオシルール「プレーヤーキャラクターによる陰謀(Pulling strings)」についても、ルール拡張、改訂、再構築が行なわれます。陰謀自作ルールも洗練され、より広い範囲を扱えるようになりました。このソースブックは、ちょうど『イージス・ハンドブック』と同じように基本ルールブックを補完するものです。これにより『コンスピラシィX』は「(UFOに関する)政府の陰謀」ネタのRPGから、より広い陰謀を扱うRPGへと進化することになります。

『世界の陰謀:コンスピラシィX国際謀略ソースブック(Terra Incognito: The International Sourcebook)」

 『世界の陰謀:コンスピラシィX国際謀略ソースブック』については、プレイテストが終了しました。これは、各国政府と癒着している海外の陰謀組織を扱うためのソースブックで、大量の情報とルールが提供されます。

 現在の計画では、このソースブックと同時に別冊(仮題『カオス・ギャンビット(Chaos Gambit)』を出そうとしています。この別冊はシナリオを提供するもので、プレーヤーキャラクター達は世界の五大陸全てをまわることになります。

 ソースブックと別冊は、『ボディガード・オブ・ライズ総集編1:サイ・ウォーズ』などを手がけたベテランの『コンスピラシィX』ライター、ウィル・ボーラルが執筆します。

『神の見えざる手:ブラックブック・ソースブック(The Hand Unseen : The Black Book Sourcebook)』

 次にひかえているのが『神の見えざる手:ブラックブック・ソースブック』です。これはイージスの最大の敵について詳しく解説するソースブックです。読者は、イージスとブラックブックの暗闘がどれほど重大なものか理解すると共に、いったいどちらが「正義の味方」なのか分からなくなることでしょう。著者はトム・J・タラミニで、草案は既にテストプレイに回されました。

『エリア51:コンスピラシィX秘密基地ソースブック(Area 51)』

 『コンスピラシィX』関連の最新プロジェクトが『エリア51』です。『ボディガード・オブ・ライズ:シナジー(Synergy)』の著者であるスザニー・ジョンソン・ハゲット率いる制作チームが、プレーヤーの皆さんをイージスの秘密基地にご案内します。そう、ネバダ州グルームドライレイクにほど近いネリス空軍基地内にある極秘の場所です。

 もちろん、この「ランチ(the Ranch - 大牧場)」とも呼ばれる場所については、山ほど色々な話を聞いたことがあるでしょう。『エリア51』ソースブックが全てを明らかにします。

 現在の計画では、『エリア51』はソースブックとシナリオ集、マップ、そしてたぶんミニチュアフィギュアいくつかを入れたボックス製品になります。例によって、明らかになり次第、詳細をお知らせいたします。


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