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エデン・スタジオ社ニュースレター『ウィスパーズ』第9号より

Whisper Vol 9 Eden Studios Newsletter Whispers Volume 9, June 1999



翻訳:馬場秀和



 エデン・スタジオ社の月刊(のような感じの)ニュースレター、『ウィスパーズ』にようこそ。

『知られざる秘密:コンスピラシィX陰謀作成ソースブック(Rosa: The Conspiracy Creation Sourcebook)』

 『コンスピラシィX』の次のソースブックは、『知られざる秘密:陰謀作成ソースブック』です。ジョージが率いるアート班が、カバーイラストおよび残っていたロゴいくつかを完成させたところで、もうすぐ印刷に回されます。発売日は、今のところ7月の終わりを予定しています。というのも8月の第1週に開催されるジェンコン99(Gen Con 99)ゲームコンベンションに間に合わせたいからです。

 このソースブックを使えば、自分だけのオリジナルな陰謀を作ることができます。それらの陰謀は自分達で実行してもよいし、誰かにやらせるのもよいでしょう。さらに非政府関係の「職業」とプレーヤーキャラクターも新しく追加されます。『コンスピラシィX』のイチオシルール「プレーヤーキャラクターによる陰謀(Pulling strings)」についても、ルール拡張、改訂、再構築が行なわれます。陰謀自作ルールも洗練され、より広い範囲を扱えるようになりました。このソースブックは、ちょうど『イージス・ハンドブック』と同じように基本ルールブックを補完するものです。これにより『コンスピラシィX』は「(UFOに関する)政府の陰謀」ネタのRPGから、より広い陰謀を扱うRPGへと進化するのです。

『世界の陰謀:コンスピラシィX国際謀略ソースブック(Terra Incognito: The International Sourcebook)』

 申し訳ありません。『世界の陰謀:コンスピラシィX国際謀略ソースブック』は無期延期になってしまいました。というのも、原稿が増えに増えて、ついに発行不能なほど分厚くなってしまったのです。あまりにも多くの国について、あまりにも多くの陰謀情報が集まっており、たとえ付属シナリオを削除したとしても、とても1冊にまとめられる量ではありません。今のところ、これらの情報を地域に分割して、地域毎にソースブックを発行することにしたいと考えています。まず手をつけたいのは、欧州ソースブックと英国ソースブックです。これらはまだ計画段階で、発行日は決まっていません。

 世界各地域のソースブックが全て完成した暁には、豊かな情報とルールによって、海外の各国政府と癒着している陰謀組織の全貌が明らかになるでしょう。『世界の陰謀』シリーズは、『ボディガード・オブ・ライズ1:サイ・ウォーズ』を手がけたベテラン、ウィル・ボーラルが担当します。

『神の見えざる手:ブラックブック・ソースブック(The Hand Unseen : The Black Book Sourcebook)』

 『世界の陰謀』が遅れたため、次に予定していた『神の見えざる手:ブラックブック・ソースブック』が次の製品として浮上してきました。現在、テストプレイの結果による内容の追加変更が進んでいます。

 このソースブックはイージスの最大の敵について詳しく解説するものです。イージスとブラックブックの激しい暗闘が明らかになり、そして読者は一体どちらが「正義の味方」なのか分からなくなるはずです。『神の見えざる手』は、トム・J・タラミーニが担当します。まだ編集段階に入っていないため、発行日は未定です。

『エリア51:コンスピラシィX秘密基地ソースブック(Area 51)』

 次の『コンスピラシィX』製品、『エリア51』ボックスセットについては、草案の作成が続いています。『ボディガード・オブ・ライズ:シナジー(Synergy)』の著者であるスザニー・ジョンソン・ハゲット率いる制作チームが、皆さんをイージスの秘密基地にご案内します。そう、ネバダ州グルームドライレイクにほど近いネリス空軍基地内にある極秘の場所です。

 もちろん、この「ランチ(the Ranch - 大牧場)」とも呼ばれる場所については、山ほど色々な話を聞いたことがあるでしょう。『エリア51』ソースブックが全てを明らかにします。

 現在の計画では、『エリア51』は2冊のソースブックとシナリオ、プレーヤー用ハンドアウト、マップ、そしてたぶんミニチュアフィギュアいくつかを入れたボックス製品になります。こちらも発行日は未定です。

『ガープス・コンスピラシィX(GURPS Conspiracy X)』

 『ガープス・コンスピラシィX』の制作には、私自身も深く関わっています。すでに全体の構成と見た目はだいたい決まり、キャラクター作成のページを書いているところです。

 いくつかガープス化が簡単でない項目(例えば「権力(Influence)」、「プレーヤーキャラクターによる陰謀(pulling strings) 」、そして『知られざる秘密(Rosa: The Conspiracy Creation Sourcebook)』で追加された新しいコンセプト「権力範囲(Sphere of Influence)」といったものです)があるものの、その他はたいてい簡単にガープスのルールシステムで表すことが出来ます。ガープスのルールシステムの汎用性、柔軟性は驚くべきものです。

 『ガープス・コンスピラシィX』は、現代もの陰謀RPG『コンスピラシィX』の謎と恐怖と陰謀に満ちた背景世界を、人気のある強力な汎用RPGシステム『ガープス』(Generic Universal RolePlaying System - GURPS)で扱うための製品です。『ガープス・コンスピラシィX』の執筆、編集、レイアウトはエデン・スタジオ社のスタッフが担当します。出版予定は確定していませんが、1999年のうちにゲームショップ、小売店に並び、消費者の手に届くことでしょう。

 『ガープス・コンスピラシィX』は、『コンスピラシィX』シリーズのサプリメントに過ぎないことに注意して下さい。この製品は新しいゲーマーに『コンスピラシィX』の背景世界を紹介すると共に、従来の『コンスピラシィX』プレーヤーに対してはルールシステムの選択肢を広げるものです。『コンスピラシィX』シリーズ全体がガープス化するわけではなく、これからも従来通り『コンスピラシィX』関連製品の出版は続きます。

『アイアン・ドラゴン(Iron Dragon)』

 メイフェア社のファンタジー線路引きボードゲーム『アイアン・ドラゴン』をPC用コンピュータゲーム化する作業は継続中です。プログラマー達は夜遅くまで働き通しで、我々はグラフィックのレビューと出荷先の手配を続けています。ところで『アイアン・ドラゴン』のウェブサイトですが、基本的なところは完成しました。www.irondragon.orgをご覧ください。

『エクスティンクション(Extinction)』

 最近、『エクスティンクション』に関する質問を何度か受けました。良い質問です。お答えしましょう。山積みになっている他のプロジェクトの底に埋もれています。エデン社の『コンスピラシィX』ルール編集者であるバーナード・トロンブレィは、最初の草案を却下して、新しいルールシステムを開発すべく再びテストプレイにとりかかりました。作業は遅れていますが、少しづつ前進はしています。しかし、いまだ最初の草案すら完成しておらず、発売日は未定のままです。

 『エクスティンクション』は、『コンスピラシィX』からほぼ100年後の世界を舞台としています。ついにザウリアンは地球への侵攻を開始し、世界は戦火に包まれました。この戦いの最前線における冒険と活劇を扱うのが『エクスティンクション』です。多くの秘密は既に暴かれており、今やPC達が直面するのは激しい戦いです。もちろん、戦争には常に一定量の陰謀が伴います。ですからスパイ/諜報といったシナリオも可能です。

 『エクスティンクション』・・・地球を支配するのは、1種族だけだ。


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