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エデン・スタジオ社ニュースレター『ウィスパーズ』第10号より

Whisper Vol 10 Eden Studios Newsletter Whispers Volume 10, July 1999



翻訳:馬場秀和



 エデン・スタジオ社の月刊(のような感じの)ニュースレター、『ウィスパーズ』最新号にようこそ。

『ガープス・コンスピラシィX(GURPS Conspiracy X)』

 キャラクター作成と超自然現象に関する章は完成しました。あとは、セル作成ルールの章を書き終えたら、原稿をテストプレーヤー達に配布し始める予定となっています。残っているのは、新しく追加されるカラーページ、GM向け情報を書いた章(今や基本ルールの中で最も分厚い章になっています)、そして付録(『コンスピラシィX』からガープスへの変換ルール、各種の情報など)です。

 『ガープス・コンスピラシィX』は、現代もの陰謀RPG『コンスピラシィX』の謎と恐怖と陰謀に満ちた背景世界を、人気のある強力な汎用RPGシステム『ガープス(Generic Universal RolePlaying System - GURPS)』で扱うための製品です。『ガープス・コンスピラシィX』の執筆、編集、レイアウトはエデン・スタジオ社のスタッフが担当します。出版予定は確定していませんが、1999年のうちにゲームショップ、小売店に並び、消費者の手に届くことでしょう。

 『ガープス・コンスピラシィX』は、『コンスピラシィX』シリーズのサプリメントに過ぎないことに注意して下さい。この製品は新しいゲーマーに『コンスピラシィX』の背景世界を紹介すると共に、従来の『コンスピラシィX』プレーヤーに対してはルールシステムの選択肢を広げるものです。『コンスピラシィX』シリーズ全体がガープス化するわけではなく、これからも従来通り『コンスピラシィX』関連製品の出版は続きます。

『知られざる秘密:コンスピラシィX陰謀作成ソースブック(Rosa: The Conspiracy Creation Sourcebook)』

 今週、『知られざる秘密』の校正刷りが届き、校正結果が返送されたところです。印刷所の話では、8月第一週にミルウォーキーで開催されるジェンコン99までに発行できるとのことです。そうなれば、翌週には配送会社、小売店、そして消費者の手に届くでしょう。

 このソースブックを使えば、自分だけのオリジナルな陰謀を作ることができます。それらの陰謀は自分達で実行してもよいし、誰かにやらせるのもよいでしょう。さらに非政府関係の「職業」とプレーヤーキャラクターも新しく追加されます。『コンスピラシィX』のイチオシルール「プレーヤーキャラクターによる陰謀(Pulling strings)」についても、ルール拡張、改訂、再構築が行なわれます。陰謀自作ルールも洗練され、より広い範囲を扱えるようになりました。このソースブックは、ちょうど『イージス・ハンドブック』と同じように基本ルールブックを補完するものです。これにより『コンスピラシィX』は「(UFOに関する)政府の陰謀」ネタのRPGから、より広い陰謀を扱うRPGへと進化するのです。

『神の見えざる手:ブラックブック・ソースブック(The Hand Unseen : The Black Book Sourcebook)』

 『神の見えざる手』は、草案を何度も練り直している状態です。テストプレイの結果は、すぐに草案に反映されます。

 このソースブックはイージスの最大の敵について詳しく解説するものです。イージスとブラックブックの激しい暗闘が明らかになり、そして読者は一体どちらが「正義の味方」なのか分からなくなるはずです。『神の見えざる手』は、トム・J・タラミーニが担当します。まだ編集段階に入っていないため、発行日は未定です。

『エリア51:コンスピラシィX秘密基地ソースブック(Area 51)』

 次に控えている『コンスピラシィX』製品である『エリア51』ボックスセットも制作中です。イージスの内部活動の部分は完成し、エリア51の中核を舞台としたシナリオの第1稿が出来ました。

『ボディガード・オブ・ライズ:シナジー(Synergy)』の著者であるスザニー・ジョンソン・ハゲット率いる制作チームが、皆さんをイージスの秘密基地にご案内します。そう、ネバダ州グルームドライレイクにほど近いネリス空軍基地内にある極秘の場所です。

 もちろん、この「ランチ(the Ranch - 大牧場)」とも呼ばれる場所については、山ほど色々な話を聞いたことがあるでしょう。『エリア51』ソースブックが全てを明らかにします。

 現在の計画では、『エリア51』は2冊のソースブックとシナリオ、プレーヤー用ハンドアウト、マップ、そしてたぶんミニチュアフィギュアいくつかを入れたボックス製品になります。こちらも発行日は未定です。

『世界の陰謀:コンスピラシィX国際謀略ソースブック(Terra Incognito: The International Sourcebook)』

 前回もお知らせした通り、『世界の陰謀』は無期延期となっています。というのも、原稿が増えに増えて、ついに発行不能なほど分厚くなってしまったのです。あまりにも多くの国について、あまりにも多くの陰謀情報が集まっており、たとえ付属シナリオを削除したとしても、とても1冊にまとめられる量ではありません。今のところ、これらの情報を地域に分割して、地域毎にソースブックを発行することにしたいと考えています。まず手をつけたいのは、欧州ソースブックと英国ソースブックです。これらはまだ計画段階で、発行日は決まっていません。

 世界各地域のソースブックが全て完成した暁には、豊かな情報とルールによって、海外の各国政府と癒着している陰謀組織の全貌が明らかになるでしょう。『世界の陰謀』シリーズは、『ボディガード・オブ・ライズ1:サイ・ウォーズ』を手がけたベテラン、ウィル・ボーラルが担当します。

『エクスティンクション(Extinction)』

 『エクスティンクション』制作チームのリーダー、バーナード・トロンブレィは草案の作成をこつこつと進めています。計画より大幅に遅れつつも、作業は進展しています。ただ、まだ第一稿も完成してないため、出版予定は未定のままです。

 「エクスティンクション」は、『コンスピラシィX』からほぼ100年後の世界を舞台としています。ついにザウリアンは地球への侵攻を開始し、世界は戦火に包まれました。この戦いの最前線における冒険と活劇を扱うのが『エクスティンクション』です。多くの秘密は既に暴かれており、今やPC達が直面するのは激しい戦いです。もちろん、戦争には常に一定量の陰謀が伴います。ですからスパイ/諜報といったシナリオも可能です。

 『エクスティンクション』・・・地球を支配するのは、1種族だけだ。


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