RPGnetニュース
翻訳:馬場秀和
エデン・スタジオ社の月刊(のような感じの・・・特に最近は)ニュースレター、『ウィスパーズ』最新号にようこそ。
『知られざる秘密:コンスピラシィX陰謀作成ソースブック』は、8月の第1週にミルウォーキーで開催されたジェンコン99にちょうど間に合いました。というか、このサプリメントが会場に届いたのは、ぎりぎり金曜日だったのです。この製品は、『エクソダス:ザウリアンソースブック』以来、始めての本格的なサプリメントです。もちろん、会場に到着した分はすぐに売り切れになりました。
ジェンコンから帰ってからすぐに、我々は小売店への予約分を発送しました。既に皆さんの多くは、お近くのゲームショップで本製品を購入できるはずです。入荷が遅れている地域もあります。諸般の事情から、出荷が色々とトラブっていたのです。配送の宛先ミスとか、運送途中で破れてしまった製品がシラカスに回され、そこで1週間くらい連絡がないまま放っておかれたとか。そんなこんなで、全体の1/3はオーダーを出し直さなければなりませんでした。何者かの陰謀としか思えません。(でしょ?)
エデン社は、これらのトラブルについてお詫びいたします(全部が全部、我々の責任というわけではないけど)。しかしながら、今や事態は解決されています。まだお近くのゲームショップに製品が入荷されていないとしても、数日のうちに届くことでしょう。
このソースブックを使えば、自分だけのオリジナルな陰謀を作ることができます。それらの陰謀は自分達で実行してもよいし、誰かにやらせるのもよいでしょう。さらに非政府関係の「職業」とプレーヤーキャラクターも新しく追加されます。『コンスピラシィX』のイチオシルール「プレーヤーキャラクターによる陰謀(Pulling strings)」についても、ルール拡張、改訂、再構築が行なわれます。陰謀自作ルールも洗練され、より広い範囲を扱えるようになりました。このソースブックは、ちょうど『イージス・ハンドブック』と同じように基本ルールブックを補完するものです。これにより『コンスピラシィX』は「(UFOに関する)政府の陰謀」ネタのRPGから、より広い陰謀を扱うRPGへと進化するのです。
『神の見えざる手:ブラックブック・ソースブック』は、草案を練り直している段階です。バランスの調整が行なわれましたが、編集チームは満足していません。
MJ1からMJ3までのクリアランスを持つ全てのブラックブック構成員および国防省エージェントに公開されている情報が載っている最初の何章かは、状況報告マニュアルという形になる予定です。もっと機密レベルの高い情報(閲覧に必要とされるMJクリアランスが高い情報)が載っているページは、袋とじになるでしょう。ブラックブックや国防省ははっきりとした階層型組織であり、情報はそれを知る必要があると認められたメンバーにしか与えられません。このサプリメントも、このような体制を反映した形になるわけです。
このソースブックはイージスの最大の敵について詳しく解説するものです。イージスとブラックブックの激しい暗闘が明らかになり、そして読者は一体どちらが「正義の味方」なのか分からなくなるはずです。『神の見えざる手』はトム・J・タラミーニが担当します。現時点ではプロジェクト・マネージャーであるバーナード・C・トロンブレィとスザニー・ジョンソン・ハゲットが編集を担当しています。今のところ、発行日は未定です。
次に控えている『コンスピラシィX』製品である『エリア51』ボックスセットも製作中です。最終草稿の大部分は完成し、バーナード・C・トロンブレィが可能な限り良いマップを作り上げようとしているところです。
『ボディガード・オブ・ライズ:シナジー(Synergy)』の著者であるスザニー・ジョンソン・ハゲット率いる製作チームが、皆さんをイージスの秘密基地にご案内します。そう、ネバダ州ネリス空軍基地のグルームドライレイクにほど近い極秘の場所です。
もちろん、この「ランチ(the Ranch - 大牧場)」とも呼ばれる場所については、山ほど色々な話を聞いたことがあるでしょう。『エリア51』ソースブックが全てを明らかにします。
現在の計画では、『エリア51』は2冊のソースブックとシナリオ、プレーヤー用ハンドアウト、マップ、そしてたぶんミニチュアフィギュアいくつかを入れたボックス製品になります。こちらも発行日は未定です。
前回もお知らせした通り、『世界の陰謀』は無期延期となっていますが、この本をどうやって出版すべきか検討は続いています。今のところ、これらの大量情報を分冊の形で出版する方向です。また、『コンスピラシィX』キャンペーンにとって最も重要な地域(ザウリアンの侵略が進んでいる欧州と環太平洋地域)の情報だけを取り出して、『イージス・ハンドブック』くらい薄い冊子にして出すということも考えています。
お分かりの通り、これらはまだ検討中の計画であり、発行日は決まっていません。
世界各地域のソースブックが全て完成した暁には、豊かな情報とルールによって、海外の各国政府と癒着している陰謀組織の全貌が明らかになるでしょう。『世界の陰謀』シリーズは、『ボディガード・オブ・ライズ1:サイ・ウォーズ』を手がけたベテラン、ウィル・ボーラルが担当します。
キャラクター作成、セル作成、超自然現象に関する章はテストプレイにかけられています。新しく追加されるカラーページ、GM向け情報を書いた章(今や基本ルールの中で最も分厚い章になっています)、そして付録(『コンスピラシィX』から『ガープス』への変換ルール、各種の情報など)については、まだ草稿段階です。
『ガープス・コンスピラシィX』は、現代もの陰謀RPG『コンスピラシィX』の謎と恐怖と陰謀に満ちた背景世界を、人気のある強力な汎用RPGシステム『ガープス(Generic Universal RolePlaying System - GURPS)』で扱うための製品です。『ガープス・コンスピラシィX』の執筆、編集、レイアウトはエデン・スタジオ社のスタッフが担当します。出版予定は確定していませんが、1999年のうちにゲームショップ、小売店に並び、消費者の手に届くことでしょう。
『ガープス・コンスピラシィX』は、『コンスピラシィX』シリーズのサプリメントに過ぎないことに注意して下さい。この製品は新しいゲーマーに『コンスピラシィX』の背景世界を紹介すると共に、従来の『コンスピラシィX』プレーヤーに対してはルールシステムの選択肢を広げるものです。『コンスピラシィX』シリーズ全体がガープス化するわけではなく、これからも従来通り『コンスピラシィX』関連製品の出版は続きます。
『エクスティンクション』製作チームのリーダー、バーナード・トロンブレィは草案の作成をこつこつと進めています。計画より大幅に遅れつつも、作業は進展しています。ただ、まだ第一稿も完成してないため、出版予定は未定のままです。
『エクスティンクション』は、『コンスピラシィX』からほぼ100年後の世界を舞台としています。ついにザウリアンは地球への侵攻を開始し、世界は戦火に包まれました。この戦いの最前線における冒険と活劇を扱うのが『エクスティンクション』です。多くの秘密は既に暴かれており、今やPC達が直面するのは激しい戦いです。もちろん、戦争には常に一定量の陰謀が伴います。ですからスパイ/諜報といったシナリオも可能です。
『エクスティンクション』・・・地球を支配するのは、1種族だけだ。