RPGnetゲームレビュー



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『アクセス禁止(Access Denied)』

著者:ジェフリー・バーバー(Jeffery Barber)、グレッグベンナージ(Greg Benage)、他
カテゴリ:ゲーム
出版元:バイオハザードゲームズ社(Biohazard Games)
シリーズ:『ブループラネット(Blue Planet)』
製品番号:BZG 3200
価格:15.95ドル
ジャンル:サイエンスフィクション、ホラー、宇宙、陰謀
レビュー著者:マルコム・クライグ(Malcolm Craig)、1999年8月31日
レビュー翻訳:馬場秀和
レビュー翻訳者による『ブループラネット』紹介ページ
http://www004.upp.so-net.ne.jp/babahide/bpguide.html



 『ブループラネット』RPGの第2サプリメント『アクセス禁止(Access Denied)』は、良くできた完成度の高いGMスクリーンだ。スクリーン自体は頑丈な厚紙製で、パシフィカ群島(Pacifica Archipelago)の6つの主要な地域を空から見た眺めが、フルカラーで描かれている。(パシフィカ群島というのは、惑星ポセイドンのうちゲームの主な舞台となる地方のことだ)

 これらの絵は見た目に美しいだけでなく、冒険の主要な舞台となる陸地(実際には島に過ぎないけど)が、どのような地形で構成されているのかを正確に教えてくれる。

 スクリーンの内側には、これまでに作られた他のGMスクリーン同様、沢山の重要なテーブルやリストが読みやすく配置されている。文字は大きいくて見やすいし、関連するテーブルはひとまとめになっていて参照が容易になっている。何もかも、私が今までに見たGMスクリーンのうちでも最高に良くできた製品の一つだ。

 だが、私がこの製品で最も気に入ったのは、スクリーン本体よりもむしろ添付してある冊子だ。この冊子の最初の11ページには、「アクセス禁止」情報の新作が載っているのだ。(このゲームをよくご存じない方のために補足しておくと、「アクセス禁止」情報とは、シナリオアイデアやストーリーのネタになるような、ごく短いGM専用情報のことだ)

 これらの情報は、どれも非常に高い水準の出来ばえであり、背景世界に関する新しい知見を与えてくれるものや、シナリオやキャンペーンのネタとして優れているものばかりだ。これらのネタの多くは、「ブループラネット・メーリングリスト」の参加者から提供されたものだそうだ。他のゲーム会社も、こういうやり方を参考にしてほしいと思う。想像力あふれる情報の数々には、どんなGMも何らかのインスピレーションを抱かずにはいられないことだろう。

 冊子の残りのページには、キャラクター作成ルール要約(これは便利だが、重要というわけでもない)、非常に(ものすごく)充実した基本ルールブックの索引、いくつかの重要な街に関する情報、そして基本ルールに載っているダメージテーブルのコピー、といったものが載っている。

 これまた何もかも素晴らしい製品だ。非常に高い水準をキープしており、新鮮で便利な情報を満載している。『ブループラネット』と『アーキペラゴ』(第1サプリメント)が築き上げた品質レベルは、この製品でも守られている。

完成度:5(クール!)
内容 :4(粋でもうしぶんない)


この記事は米国RPGnetの許可に基づき翻訳されたものです。日本語訳については当サイト管理者ben*at*land.linkclub.or.jpまたは翻訳者まで。記事の内容については本人へ英語で連絡してください。

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