4月13日の日曜日,山梨県白根町で第21回白根桃源郷マラソンと言うマラソン大会が行われ,長男Tと二人でファミリ−3kmコ−スに参加した。実は3月に出場した三浦マラソンの時に,この大会の主催者であろう方が,三浦海岸駅前でこの大会のパンフレットを配っていた。家に帰ってきてから見てみると,何と親子で参加できる種目があったので応募する事にしたものである。長男Tと長女Mどっちがいいかなと思ったのだが,何となく長男Tに声を掛けたら以外とすんなり「出る」と言うので二人での参加となった。
長男Tがマラソンするなどと言うのは聞いた事もないし,走れるのかどうかも判らなかったので事前に走らせて見ようと思い,2週間位前に家のまわりを走ったのだが,何とかなりそうだった。その時は家から青梅4小,東青梅駅前を通って家に帰ってくる3km弱のコ−スだったが,タイムは17分とまあまあだ。しかし如何せん普通のズック靴だったのでやや走りにくそうではあったのだが。
当日は4月にしてはやや天気が良過ぎる位の好天で,妻Mの運転で現地に向かったのだが,何せ初めての大会なので場所も要領も判らずかなり前に到着してしまった。駐車場となっている中央公園から大会用のバスに乗って会場の中学校に到着した。何となくロ−カルな大会だから小規模なのだろうと思っていたのだが,さすがに21回も続いている大会だけあってなかなかの規模だ。
受付で貰ったパンフレットを見るとあの山梨学院大の中村祐二さんも出場するようである。彼は今年同大学を卒業して今は社会人であるが,過去琵琶湖マラソンでの初マラソン優勝や,箱根駅伝での栄光と挫折等での有名人であり,これからの日本長距離界期待の星である。普通に考えればこんな大会では確実に優勝するのが当たり前だと思うが,一体何kmの部に出場するのだろうか。まさかファミリ−の部って事はないだろうな。
パンフレットには各種目の参加者名簿が載っており当然我々の名前もあったが,それによると参加者は260組位だ。何とか100位以内には入りたいね等と言っていたのだが,まわりの参加者を見ると女の子と一緒のお父さんやら,かなり小さな子とのペアも多く,一応小学校6年生の男子と走る我がチ−ムには有利な様に思えた。9時40分のスタ−トに合わせてスタ−ト地点で待っていたのだが,回りの親子は本格的な恰好をしている人も多く,皆子供もちゃんとしたランニング用シュ−ズを履いている。しかし長男Tは何と学校で履く上履きでありちょっと不安。
スタ−ト位置で待っていると,何と中村選手が先頭に居るではないか。放送によるとファミリ−3kmの部に出場後,すぐ後に行われる10kmレ−スに出るそうである。テレビで何度となく見たあの中村選手だ。いかにもスポ−ツマンらしい精悍な顔と,鍛え上げられた体。さすがに私を含めたまわりのお父さん達とは違い過ぎる。
さて定刻にスタ−ト。どの位のペ−スで走ればいいのか判らなかったのだが,かなりのペ−スでまわりの人達は走っていく。練習で長男Tと走った時は1km6分程度のスピ−ドだったが,あきらかにそれより速い。それでも何とか付いていく。長男Tには基本的な走り方,呼吸の仕方をあまり教えていないので横から見ていると,こんなんで最後まで持つのか心配であった。
1kmをすぎてやや登りにかかるとさすがに苦しそう。何度か立ち止まってしまう。それでも結構頑張って走りつづける。距離表示が無いのだが,一部分を除いて折り返しコ−スなので大体の距離は長男Tにも判る様だ。2kmを過ぎてややペ−スを落としてからは止まることもなくゴ−ルを目指す。妻Mと長女Mが待っているスタ−ト地点で手を振り学校の校庭に設けられたゴ−ル地点に手をつないでゴ−ル。青梅マラソン同様IDタグがゼッケンに縫い付けられており回収後冷たいタオルが配られる。何かにつけて気がきいている大会だ。
妻Mに聞くとトップの親子は12分位で戻ってきたとの事であったから,到底適わないが全体で80番位だとの事。一休みしてから完走証を貰いに行く。即座にパソコンから時間と順位が記された完走証が出力されてくる。私の仕事がらこの様な事には詳しいのは当たり前の事である。こういったシステムはそう難しい仕組みでは無いのだが,実際即座に渡すのは何かと大変であろう。記録は17分40秒の79位で,充分満足の行く結果であった。しかし12分で3キロ走る子供も凄いが,それに付いて行ける親もたいしたものだ。
まあ何はともあれ初めての親子マラソンは無事に終わったのだが,この会場でも他のマラソン大会のパンフレットを何枚か貰ってしまった。そこには又親子で3kmのコ−スもあり,今度は2チ−ムで出てみたいものだ,と言ったら妻Mに嫌な顔をされてしまった。