昨年に引き続いて,アメリカ軍横田基地(東京都福生市)内で行われたマラソン大会に出場してきた。この大会は,基地内にあるマラソンクラブ(Yokota Striders Running Club)が主催しているもので,正式な大会名は「2001 Frostbite Road Race」と言う物。主な競技は5kmの部と,ハーフマラソンがあるのだが,我が家の選手3人(私,長男T,長女M)は5kmの部に出場。実は長女Mが5kmの部に出る事を嫌がり,「5kmも走れないモン。」と拗ねていたのだが,私が伴走すると言う条件で,やっと説得。実はこの大会の参加賞はトレーナーなんですが,去年のが凄く良かったので,親子3人でお揃いのトレーナーをゲットするのが目的だったんだよね。「まあそう拗ねるな,長女M。」
さてレース当日,二日酔いで頭がガンガン。7時に起きて食事をして,8時に家を出れば9時の受け付けに間に合うと思っていたんだが,私は出発直前の8時まで布団にもぐり込んでいる始末。当然朝食は抜き(今日の朝ご飯は七草粥でした)。まあ長女Mとゆっくり走るんだから,何とかなるだろう。空は曇って寒そうだったので,昔冬山で着ていた真っ赤な羽毛服に身を包んで家を出る。横田基地には一般の駐車場は無いので,電車に乗る。そしたら何と下車駅である牛浜駅が大混雑のため,電車が遅れている。着いてみると駅のホームは人で溢れ身動きが取れない状態。小さな駅なもんで,これだけ多くの人が一編に着てしまうとどうしようもないんだろう。それにしても参加者は何人いるんだろうか。申し込みの時は7,500人で締め切りと言っていたのだが。
駅からは10分くらいゾロゾロ歩いて,国道16号を渡って第五ゲートから,イザ基地内へ。広々としていますよねえ。会場は入ってすぐの高校の体育館前。キャロルさんとか言う女性シンガーの国家独唱を聴いて,迷彩服に身を包んだ何とか言う大佐の挨拶を聞いて大会が始まる。体育館は開放されているのだが,人が一杯のため,スタート地点あたりにレジャーシートを広げる。荷物番はいつもの通り妻Mの役割。9時半スタートだったのだが,駅の混雑の影響か,スタートが遅れる。実は今回密かに長女Mとは,長男Tを負かしてやろうと相談している。長男Tの走りはペースもへったくれもないから,30分程度で走れれば勝てるはずだ。なあに最後まで競ったら,ゴ−ル前で僕が長男Tを取り押さえている隙に,長女Mをゴールさせてやればいいだけだ。
さていよいよスタート。先導車は軍用のバギーだ。作日の酒が抜けていないもんで,吐き気がしてちょっと不安。もし長女Mに置いて行かれたらどうしよう。さすがに5kmのレースでは受け狙いのコスチュームを着ている人も多い。犬やトラはまだおとなしいほうで,自由の女神像の格好で走っている人もいる。「アッ,バニーちゃんがいる。」何て思っていたら,アッと言う間に長男Tが先に行ってしまった。まあこちらはイーブンペースで,と思っていたら,長女Mは靴紐がゆるいと言う。右足にRCチップを取り付けた時に緩んでしまった様だ。しょうがないのでコース脇によけて靴紐を締め直す。ランニング用のシューズでは無いのだが,やはり靴紐は細く平べったい方がいい様だ。これで30秒のロス。
走るコースは基地内をあっち行ったりこっち行ったりするんだけど,どうせなら滑走路を走らせてくれればいいのに(ちなみに横田基地は空軍の基地です)。ちょうど半分の2.5km地点で,目の前に長男Tを発見。どうせ最初に飛ばしたから,ここへきてバテたんだろう。作戦通り。3km地点まで並走して行ったんだけれども,今度は長女Mがバテ始める。再び長男Tは先に行ってしまう。やはり駄目か。4kmを越えたあたりから,長女Mの愚痴が始まる。「もう5kmなんて走らないモン!!」,「もう絶対出ないモン」。何とかなだめすかせながら残り1kmを走る,と言うか歩く。僕は長女Mが脱ぎ捨てた手袋を丸めて,お手玉しながら着いて行く。どうせ走ってるんだから,愚痴らないで黙って走った方が楽だろうに。
何とかゴールした時には,31分を大きくオーバー。バナナとオレンジを貰って,参加賞のトレーナーとメダル(これが結構カッコイイ)を受け取って妻Mと合流。長男Tとは1分半以上離れていたとの事。正式な完走証を見たら,31分47秒でした。さてお目当てのトレーナーは今年もいいですねえ。普通のマラソン大会では大概Tシャツで,それもあまり街中で着たくなる様な物ではないので,これはうれしいですね。まあ長女Mも参加賞貰ったら,少しは機嫌も直ったみたいだし,ちゃんと走れて良かったですね。さて昼ご飯は基地内の出店で,ホットドックとハンバーガーを買って食べる。ちなみに支払はドルでも円でも良かったんですが,1ドル100円と言う超円高のレートでした。来年もまた出たいですね。