2004.02 第38回青梅マラソン

 青梅マラソンの30kmの部に出るのは4年連続で4回目。この中で今回が一番不安だったんです。先月行われた横田基地でのハーフマラソンでは,2時間チョイで完走こそしたものの,10km過ぎから両足の膝が痛くなってしまい,後半はバテバテ。今年は体重を落とす事に失敗して,例年より5kg重いので膝に負担が掛かり過ぎるんでしょうか。まあそれはともかく,4日前の11日に駅の階段で左足を挫いてしまい,今朝まで湿布をしていたんですが,普通に歩く分には問題無いのですが,ちょっと足首を左右に曲げると痛い状態。

 11時半に妻Mと家を出る。同じく30kmの部に出場するS子さん(大学時代のクラブの後輩なんです)に会って,自分のスタート地点へ。ここには同じマンションに住むYご夫妻がきてくれました。12時丁度にスタートだったのですが,スターターの長嶋茂雄さんが鳴らしたであろうスタートの合図が聞こえず,思わず失笑が漏れる。スタート地点まで5分かけて進み,手を振る長嶋さんに手を振り返して,本格的に走り始める。心配していた左足は,ちょっと強く着地すると痛む程度だったので,なるべく足を上げない様に走る。

 順調に東青梅,青梅,宮ノ平と過ぎて行く。天気は良かったのですが,ちょっと陽射しが強くて暑いくらい。私にとってはこの程度が丁度いい感じですが,トップ.ランナー達にとっては暑すぎるでしょう。明白院の枝垂れ梅は2分咲きと言ったところでした。日向和田近くの「へそまん」では恒例の和太鼓の演奏。元気のいい子供達の応援が気持ちいい。その先のセント.フローリア教会の前には,3人のウェディング.ドレス姿の女性の応援で,こちらもうれしいですね。石神前,二俣尾と,ほぼ1kmを6分のペースで進んで行く。軍畑への急な下りでは,そろそろ折り返してくるランナーの為に道路の右側を開けるので渋滞になってしまう。

 今回の招待選手で一番の注目は女子の野口みずき選手でしょうか。2年前の世界選手権2位で,今年のアテネ.オリンピック出場が内定している選手です。沢井の手前あたりで男子のトップ集団とすれ違った後,小澤酒造のまん前で野口選手とすれ違う。3年前に高橋尚子選手とすれ違ったのは確かもう少し先だったので,かなりのペースで走っている様子。御嶽を越えて川井の折り返しまでの区間は,とにかく周りの景色が変化に乏しく,ほとんど登りになっているので辛い。道が真っ直ぐになっている場所では,前方に延々と人の波が続いているのが見えて,気が滅入ってくる。


今回の参加賞のTシャツです。

 左に多摩川に掛かる橋が見えると,もうすぐ折り返し地点なのですが,とにかくここの辺は登りがきつい。折り返したのは1時間34分。スタート時の5分のタイムロスを考えると,1km6分のペースは守られている。後半の方が下りが多く前半より楽なはずなんですが,過去の3回を見ると20kmを過ぎてからの足の痛さがどうなるか。これなら何とか完走できそうだな,と思い始めたのもつかの間,急に左足が痛くなってしまう。折り返して下りに入った事で,ちょっと足の踏み出しが強くなりすぎたんでしょうか。ちょっと止まって足首を回してみたら,かなり痛い。

 痛みが治まらないかなとペースを落として走り始めたのですが,痛みは治まらず結局18kmの御嶽駅付近でリタイア。次の関門のある軍畑までトボトボ歩き始める。何か惨めな気持ちになって落ち込んでしまいます。沿道で応援してくれる人も多いし,子供から「まだ間に合うよ,ガンバレー。」って声を掛けられた時は,思わず走り始めてしまいました。軍畑ではバスが待っていましたが,ほぼ満員。私より後の人達は次のバス待ち。やはり途中棄権する人って多いんですね。バスは多摩川の南側の道を通り,千ケ瀬,野上を経由して総合体育館へ。着いたのが3時頃だったので,完走間近のランナーを横目で見ながら妻Mを探す。

 今年は完走できませんでしたので,これで来年は出ない訳にはいかなくなりました。もう少し長い距離を走る練習と,体重を落とす事,なりよりツマラン怪我をしない事。また来年頑張ります。それにしても青梅マラソンって本当にいい大会ですね。何と言っても我々遅い市民ランナーにとって,沿道での応援は本当にうれしいです。自分の家の前で一家総出で,飲み物や食べ物を振舞ってくれる人達,声をからして声援を送ってくれる子供達。私も青梅市民の一人として,この日本最大の市民マラソンを盛り上げてくれる皆さんを誇りに思います。完走はできませんでしたが,どうもありがとうございました。