2005.02 第39回青梅マラソン

 午前中に降っていた雨も止み,ちょっとあたたかな曇り空。今回のゼッケンは8000番台だったので,スタート位置は河辺駅の前辺り。青梅マラソンでは申し込み時に自己申告したタイムで,ゼッケンが決まりスタート位置が指定されるんですが,みんな正直に申告しているんでしょうか。速いランナーの中に遅いランナーが混じると,邪魔だし危険ですから,私は正直にやっています。いつもの事ですが,このスタートを待つ間の時間って緊張してしまいます。昨年までは長嶋元監督がスターターを勤めていたのですが,今回はエスビーの瀬古監督。瀬古さんと言えば,この青梅マラソンの最高タイムの保持者なんですね。それにしてもオープン参加って,一体何なのでしょうか。


スタートを待つ伝次郎選手

 正午丁度にスタートしたのですが,混雑の為にスタートラインに到着するのに5分が経過。瀬古さんがスピーカーで通過するランナー達に,「皆さん,頑張ってくださーい。」なんて明るく声を掛けてくれます。現役時代の瀬古さんは修行僧の様なイメージがありましたが,かなりイメージが狂う。ちょっと長嶋さんを意識し過ぎでしょうか。市役所駐車場のブラスバンド,農林高校の太鼓の応援,マイナー堂の「帰って来いよ」,は例年通りでしたが,今回は新たにフォークギターによる応援あり。3km程走った裏宿あたりで,早くも汗をかき始めるが,順調に宮ノ平,日向和田の駅を過ぎていく。へそまんでの太鼓の応援では,元気な子供達とハイタッチ。セントフローリア教会では3人の花嫁姿の女性の応援を受ける。

 沢井のあたりで先頭ランナーとすれ違う。ゼッケン3番の藤原選手だった。彼は中央大学のエースとして箱根駅伝の5区や2区を走っている姿が印象的。頑張れ!中大OB,僕の後輩。でも先頭争いなんて無縁な私はマイペースで走り続ける。御岳の手前あたりから徐々に登りになっていき辛くなってくる。でもいつもは右足の親指付け根あたりにできるマメも出来た様子は無いし,足も痛くなく順調,でもタイムがなかなか上がらない。ここら辺はさすがに山の中なので,周りの景色が変わらなく単調。そして少し冷え込んでくる。時々霧雨が降る中を1時間32分くらいで折り返し地点を通過。

 いつもは20kmあたりで両膝が痛くなってくるのですが,今年は減量の効果からか足も痛くならず淡々と川井,御岳を過ぎていく。沿道で応援してくれている人達から,アメ,氷砂糖,チョコレートを貰い食べながら走る。いつもの事だがこうして応援してくれたり,差し入れをしてくれる人達がありがたい。自分では快調だと思っていたのだが,20km通過が2時間8分くらい。スタート時の5分のロスを考慮しても,10kmを1時間以上掛かっており明らかに遅い。沢井,軍畑を通過すると,いつも苦労する上り坂を迎える。何とか走り続けようと思ったのですが,あまりにも苦しくて歩いてしまう。

 坂を上りきった二俣尾から再び走り始めたが,一旦歩いてしまうと後が辛い。皆さんはマラソンと言うと,テレビ中継されている様な映像を思い浮かべるでしょうが,我々のレベルのマラソンと言えば,かなり悲惨な光景が展開されます。立ち止まって屈伸運動をしたり,足の筋を伸ばしたり,走れなくなって歩くランナー達,足を引きずりながらゆっくりとしたペースで何とか走り続ける選手達。まあ私もそんな中の一人なんですが,何とか完走できそうな時間なのが嬉しい。宮ノ平の手前の明白院は枝垂れ梅で有名なのですが,丁度上り坂と言う事もあって一休み。梅の方は三分咲きと言ったところでしょうか。途中で休憩して景色を見るマラソンランナーなんて,テレビには絶対登場しないですね。

 残り5kmを過ぎてから両足のふくらはぎが痛くなって辛い辛い。いつも練習で走っているコースなんですが,やたらと長く感じられる。何でこんな苦労しなくちゃいけないんだろう,もう来年は出るの止めよう,何て考えながら,ひたすら走る。東青梅の駅を過ぎると雨が降り始めてしまう。ゴールのちょっと手前で妻Mの出迎えを受け,何とか3時間11分台でゴールイン。ゴール地点から我が家までは歩いて5分程度なのですが,そこを歩くのさえ辛い。遠くから来た人は帰るのが大変でしょうね。まあ走っている間は来年は絶対出るのを止めようと思っていましたが,多分来年も申し込んでしまうんでしょうね。一緒に走った遅いランナー達,どうもご苦労様でした。沿道で応援してくれた多くの人達,どうもありがとうございました。