1976.02.07(土),08(日) 晴れ 上野〜万座鹿沢口〜鹿沢温泉口(07:00〜07:45)古永井(08:10〜13:20)標高1740m地点
昨日までMKと丹沢に行っていたので準備が忙しかった。3日に出発し,ほぼ同じコースを目指した第一班のリーダースタッフが相当苦戦を強いられたらしいので,覚悟を決めて出発。ザッコ川沿いのゆるい道は積雪1メートルほどで,スキーがなかなか効果的。トレーニングを全くしていないせいか,3人共バテ気味で,特にストックを持っている為,肩が重い。標高1600m位から小尾根に取り付いて,急登少しで稜線に出る。南方には浅間山から鹿沢の山々が良く見える。そして下を見ると,我々のトレースがはっきりと認められ,気分のいいものだ。何かとても穏やかな一日だった。
1976.02.09(月) 晴れ 標高1740m地点(07:35〜15:10)四阿山(15:30〜18:00)滝ノ入沢右岸尾根1900m地点
風が強い中を四阿山を目指して登る。スキー用の皮手袋は冷たいので,毛の手袋に代える。ジャンクションピーク少し手前の急登は,雪が付いていなかった為スキーをはずす。そこを過ぎると今度は樹林帯に悩まされる。だが深い雪の樹林帯の中は,とてもきれいで,何だか夢の世界にでも居る様だ。雪は深く依然風は強い。最後の雪の斜面を登りきると四阿山の頂上に着く。眺めは広く,特に後立山が堂々と連なり立派。
さてシールはずして待ちに待った滑降だが,なかなか思うように滑れない。鹿沢山荘で行った冬合宿の時とは大違い。ほとんどストックによる制動を利用して滑っていく。そうこうしているうちに,日も暮れ寒くなってくるのだが,サイトに適した場所がなかなか見つからず,サイト地到着は6時となってしまった。
1976.02.10(火) 晴れ 滝ノ入沢右岸尾根1900m地点(08:30〜13:55)四阿高原口(14:10〜14:50)鳥居峠
今日も晴れている。おかげで顔が日に焼け少々痛い。今日は気持ちのいい滑降が出来た。昨日よりも少しは山スキーに馴れたからだろうか。だが徐々に気温が上がり,雪がグチャグチャになってくる。おまけに最後のほうはブッシュが酷く,ほとんど滑る事はできなかった。国道に出るとすぐにバスが出てしまった為,鳥居峠までスキーで歩き,そこでバスを待つことにする。
同行者(郷田,丸井)