1976.12.03(金),04(土) 晴れ 新宿(23:55〜05:50)茅野(06:15〜06:55)渋の湯(07:45〜10:15)黒百合平(10:50〜12:15)天狗岳(12:45〜14:10)オーレン小屋
渋の湯でバスを降りると寒さの為目を覚ませられる。10cmほどの雪を踏みしめ登り始める。快晴で後ろに真っ白になった白馬をはじめとする後立山,そして槍穂が見えてくる。久しぶりに背負った重いザックのせいか,それとも睡眠不足のせいか,調子が悪い。雪は例年より少ない様である。黒百合平から東天狗へは中山峠を通らずに登ったのだが,途中道が判らなくなってしまう。時間的には稜線を通った方がいいだろう。天狗は3回目だが,やっと頂上から良く写真で見る赤岳方面の展望を得る事ができた。風が強いのでオーバーヤッケを着て,西天狗へのピストンを中止して夏沢峠へ向かう。箕冠山からは,樹林の中をオーレン小屋へ下る。さいわい小屋の一部が開放されていたので利用させてもらう。
![]() 横岳方面から見た赤岳。後ろは権現岳 |
1976.12.05(日) 晴れ オーレン小屋(06:33〜08:25)硫黄岳石室(08:50〜09:15)横岳(09:45〜11:40)赤岳(12:00〜13:15)阿弥陀岳(13:30〜14:50)行者小屋 オーレン小屋から硫黄岳へは夏沢峠を通らないルートをとる。硫黄岳の頂上は西風が強く,とても居られたものではないので,石室まで向かう。稜線上はまったくと言っていいほど雪は無い。横岳の主峰を越すと風は和らいだ。ここら辺は何度も来た事があるので全然新鮮味など無い。見慣れた景色だ。この日も相変わらず調子が良くなかったが,なんとか赤岳,阿弥陀岳を越す。中岳道分岐からの下りでアイゼン,ピッケルを使用する。 1976.12.06(月) 晴れ 行者小屋(08:10〜09:10)美濃戸(09:10〜09:40)美濃戸口(10:20〜11:05)茅野 朝起きると物凄い寒さである。やはりこの季節では,内張りの無いボン天ではしょうがない。テントの内側が真っ白に凍っている。ポリタンに入っていた水も全て凍ってしまっている。外に出て水を汲んでくるなどと言う気は全く無く,時間が有る事をいい事に,シュラフに入ったままスベアの火でポリタンの中の氷を気長に溶かして紅茶を作る。テント撤収の時の寒さといったら,全く嫌になる。行者小屋からは柳沢の北沢を使わず,南沢を下る。この道を下るのも5回目である。なんなくノーイッポンで美濃戸口まで下ってしまった。 同行者(高山) |