1977.04.30(土),05.01(日) 快晴 上野(22:13〜04:00)六日町(06:30〜07:10)清水(07:25〜13:40)巻機山(13:50〜14:50)朝日岳分岐
5月の連休の為,列車は超満員。越後駒へ向かう保さんとずっと沢の話などしながら,いつしか眠ってしまう。六日町の駅でも寝たのだが,朝起きられなくて一番のバスに乗り遅れてしまう。低気圧が接近しているが,本日は快晴だ。雪は一昨年来た時よりも少なく,雪解けで道はグチャグチャ。八つ当たりの対象などあるはずも無く,ただひたすら耐える。右ひざの怪我の為,この4ヶ月間山には行っておらず,トレーニングも全くしていなかったので,体調が心配だったが,快調に登って行く。
大源太山,谷川岳などの上越国境の山々が姿を現してくる。スキーで滑ったら気持ちの良さそうな斜面が続く。ニセ巻機を越すと,さすがに雪は多い。残雪と針葉樹林のコントラストが美しい。巻機山に着くと,3人とも急にバテる。「オジンになったナア。」などとぼやきながら,空身で牛ヶ岳まで往復した後,朝日岳の方へ少し入った地点にテントを張る。テントの中は蒸し暑く,外で食事を作る。田中君はわけも無く,スノースコップでそこら中に穴を掘っている。
![]() 残雪の上越国境を背に |
1977.05.02(月) 雨 停滞 朝起きたら雨だった。相当強く降っているので,停滞を決め再度シュラフにもぐりこむ。雨にぬれてシュラフがジメジメして気持ち悪い。この時期はしょうがない。結局一日中雨は降ったり止んだり。 1977.05.03(火) くもり 朝日岳分岐(08:05〜08:45)避難小屋(09:10〜12:10)清水 雨は止んでいたが強風とガス。朝日岳への縦走はあきらめ下山を決める。テント撤収は強い風の為に苦労させられる。雪面がクラストしており,ピッケル,アイゼンを持たない我々にとっては少々危なかった。何故そんな基本的な装備を持って来なかったかというと,今年2月に起こった遭難事故の為,監督命令で使用禁止になっているからである。山スキー用のストック片手に転びながら清水まで下る。目的は達成できなかったが,残雪期の上越の素晴らしい景色が見られたから満足。心配していた右足も何でもなくて良かった。 同行者(田中,塚本) |