10月 3日(土),4日(日) 晴れ 畑薙第一ダム(06:00〜06:30)畑薙大吊橋(06:45〜09:40)横窪沢小屋(10:00〜13:40)茶臼小屋(14:10〜16:10)上河内岳(16:35〜17:45)茶臼小屋
聖岳に登ろうと,車で大井川上流の畑薙に向かう。途中で道を間違えて寸又峡の方への道に入ってしまった事に気付き,戻ろうとして途中の林道に入ったら大変。真っ暗闇の中の山道は怖い。途中車の音か光に驚いたのであろう,猪がいきなり車の前に飛び出してきた。向こうも驚いただろうが,運転しているこちらもビックリ。やっと着いた大井川林道は畑薙第一ダムの少し上でゲート封鎖されていて,椹島まで入れない。林道を何時間も歩く気がしなかったので,予定を変更して茶臼岳に登って聖岳を眺める事に変更し仮眠を取る。
林道を少し進みダム湖に掛かる吊り橋を渡る。高度感はあるし,結構揺れるので怖い。尾根を絡む様に登った後,沢沿いの道に変わる。南アルプスらしいうっそうとした原生林の中の道を,ウソッコ沢小屋,横窪沢小屋と通り過ぎる。北アルプスにあるような立派な小屋ではなく,風情があるというか,実に山小屋らしい山小屋だ。茶臼小屋は稜線の少し手前にあり,まわりは絶好のキャンプ地になっている。
テントを張り終え天気も良かったので,懐かしい稜線まで行って見ると,今まで見えなかった南アルプス南部の山々が不意に目の前に現れた。何かとても嬉しくなってしまい,一旦テントまで戻り,荷物をサブザックにつめて上河内岳まで行って見る。多少時間的に苦しかったが,こんな良い日に登らない手は無い。真っ赤に色付いたナナカマド,黄色い草紅葉,そして緑のハイマツ。素晴らしい秋の山の景色だ。上河内岳から見る聖岳の立派な事ったらない。大学1年の時の夏合宿以来の稜線だが,あの時は天気が悪く何も見えなかった。8年振りに見た聖,赤石,悪沢に大感激。
10月 5日(月) 曇り 茶臼小屋(05:40〜06:10)茶臼岳(06:10〜06:25)茶臼小屋(06:50〜08:15)横窪沢小屋(08:15〜09:10)ウソッコ沢小屋(09:30〜10:15)ヤレヤレ峠(10:30〜11:20)畑薙第一ダム
昨日あれほど良かった天気が嘘の様な天気。稜線にはガスがかかり,物凄い風が吹いている。まわりの木々は霧氷で白っぽくなってしまっている。もう山は冬がすぐそばに近付いているんだなあ。とても寒い。昨日上河内岳に登って大正解だった。昨日行きそびれた茶臼山に登ったが,当たり前の事だが何も見えない。早々にテント撤収して昨日登った道をアッと言う間に下る。帰りの運転は道を間違えなかったのでちゃんと舗装されたいい道だったが,一昨日の夜は一体何処を運転してきたのか,良く判らなかった。