1989.09.23(土) 晴れ 登戸(03:35〜04:15)立川(04:40〜09:50)滝沢橋(10:05〜14:25)駒ノ小屋
滝沢橋近くの空きスペースに車を止めて林道を歩き始めるが,林道終点近くがちゃんとした駐車場になっており,こちらの方が良かったみたいだ。心配された空模様も大丈夫なようで,晴れ間が広がってくる。広葉樹林の中の気持ちのいい道を3時間ほど登ると,ゆるやかな斜面となり,稜線付近の湿地帯が見えてくる。駒ノ小屋は小さな池を隔てて会津駒ケ岳を目前に望む好ロケーション。小さくて気持ちのいい小屋だ。だが。
小屋番に話しかけると,何やら様子がおかしい。相当酒を飲んでいる様だ。失礼な態度に「やるってんなら,やってやろうか。」とも思ったが,そこは温厚な僕の事で,気を取り直す。宿泊客は15人位いたが,他の者も腹を立てている様子だ。ここの小屋は食事が出ないので,夕方はみんな揃って食事の準備。地元の八百屋を中心としたグループが,野菜をふんだんに使った煮込みうどんを振る舞ってくれる。酒を飲みながらの,山談義や,風変わりな小屋番の悪口で盛りあがる楽しい一時だ。そしたらそこに小屋番登場。一瞬空気が凍ったが,何とキノコの煮物を持ってきてくれる。「毒キノコじゃあねえのか。」等と皆勘ぐったが,食べてみると美味しい。
![]() 朝の会津駒ケ岳 |
1989.09.24(日) 晴れ時々曇り 駒ノ小屋(05:25〜05:40)会津駒ケ岳(05:45〜06:10)駒ノ小屋(06:25〜07:35)大津岐峠(08:00〜09:25)キリンテ(10:56〜11:10)滝沢橋(11:40〜17:50)立川 翌朝は快晴,さすがに寒い。まだ陽が登る前に頂上まで往復してくる。中門岳までの往復も考えたが,後の行程を考慮して先に進む。後の行程と言うのは,ほとんど車の運転の事だ。緑の針葉樹と草紅葉のコントラストが奇麗な稜線だ。尾瀬を始めとする近くの山々が良く見える。所々に池塘が広がる気持ちのいい尾根道を大津岐で別れ,キリンテに下山。ここからバスで滝沢橋まで戻る予定だが,時間もあったので近くの蕎麦屋で蕎麦を食べる。店のオバサンが目の前で蕎麦を打ってくれる。美味しかった。 |