7月21日(月) 晴れ 青梅(05:00〜07:15)菅沼(07:25〜09:10)弥陀ヶ池(09:25〜10:15)日光白根山(10:30〜11:05)五色沼(11:10〜11:30)弥陀ヶ池(11:45〜13:05)菅沼
今年初めての登山は,日光白根山。この山は栃木県と群馬県の県境にあり,日光戦場ヶ原の奥にある金精峠のちょっと南側に位置します。標高は2,578メートルで,関東以北では一番標高の高い山です。深田久弥氏の「日本百名山」の一つでもあります。途中まで登った事はあるのですが,実はまだ頂上に立った事は無い山でした。いつでも行けると思っている山は,実はいつまで経っても行けない山なんですよね。今回長女Mがクラブ活動で行けないと言うので,妻M,長男Tの3人で登る事にしました。登山靴を持っていない妻Mに付き合って,僕も普通の運動靴で登る事にしました。でもこれが大失敗。
![]() 弥陀ヶ池から見た日光白根山 |
先程,途中までは登ったと書きましたが,大学2年生の時に,埼玉県のとある中学校の林間学校の付き添いで行ったんです。大学時代のクラブはワンダーフォーゲル部だったのですが,何故か中学生の登山の引率をさせて頂いたんです。前日は登山口に当たる菅沼キャンプ場のバンガローに泊まって,飯盒炊飯したり,キャンプファイヤーしたりして,翌日に登山。菅沼キャンプ場から途中の弥陀ヶ池まで行って帰ってきました。女の子のグループを担当した事もあって,楽しい三日間でした。それ以来ですから25年振りになるんですね。あの頃の女子中学生も,いまは40近いオバサンか。 朝4時に起きて,長女Mの朝ご飯(実はカップラーメンとおにぎり一個)とお昼のお弁当(冷凍食品中心)を用意して,5時に出発。圏央道,関越道を経て,登り口の菅沼キャンプ場へ。入り口にある駐車場が満杯だったので,道路脇に駐車。結構混んでますね。さて登り始めようと思ったら,何か同じジャージーを着た大群が。どうやら中学校の林間学校の様です。25年前を思い出しますね。最初は緩やかな登りなのですが,大群のせいで道が渋滞状態。日頃,山になぞ登らない妻Mの体調が心配だったのですが,ややバテ気味。途中からかなり苦しそうになってしまいました。 それでも何とか途中の弥陀ヶ池に到着。ここで初めて日光白根山が望まれるのですが,ここから見る日光白根山への登りははかなり急に見えます。それを見た妻Mはここで登頂を断念。長男Tと二人で頂上まで行く事に。さて登り始めるとさすがに急で,運動靴では辛いですね。こんな事だったら登山靴履いてくるんだった。長男Tにトップをさせたのですが,ドンドン飛ばして行くので,付いて行くのがやっと。途中から岩場になってますます急になっていきます。はるか下には妻Mが待っている弥陀ヶ池と,その脇に五色沼が見えてきます。1時間も歩いていないのに,かなり下の方に見えます。天気はいいのですが,ちょっとガスがかかり頂上からの眺望は期待できそうもありません。 |
頂上近くになると,かなり登山客が多く,再度渋滞。丸沼スキー場のゴンドラが動いていましたから,こちらから登って来る人も多い様です。狭い頂上は満員でとても休憩できる雰囲気は無く,ちょっと下った所で休憩。来た道を引き返そうと思っていたのですが,反対側に下ってしまったので,五色沼経由で降りる事にします。頂上は狭いのですが,すぐ下には広い平地が広がっています。でも別の団体登山客がいる様で,こちらも結構混んでいます。晴れていれば日光中禅寺湖や,日光,尾瀬の山々が見えるはずなのですが,何も見えませんでした。
下りもかなり急な道で,運動靴何か履いてくるんじゃなかった,と後悔した瞬間,足を滑らせて派手に転倒。左の腰を強打してしまいました。かなりの痛みに,先の不安がよぎります。森林地帯に入るとダケカンバの見事な林の中の道になります。ここは綺麗な道です。この日光白根山は,シラネアオイと言う高山植物が有名なのですが,花の時期を過ぎているので全く見る事はできません。これ以外の高山植物もあまり見掛けませんでした。それだけにこのダケカンバの林は印象的でした。五色沼の避難小屋は結構まともな小屋で,毛布が用意されていました。五色沼から見る日光白根山は立派です。沼の反対側に回って,沼に映る姿は綺麗だと思いますが,「2時間で戻ってくる。」と妻Mに言った手前,時間がありませんでした。
さてここから弥陀ヶ池に戻るにはちょっと登り直さないといけないのですが,下ってきた身には辛いもんです。先程ぶつけた腰は痛いし,足がつりそうになるし運動不足を実感させられます。弥陀ヶ池に戻ると,妻Mは「1時間で戻って来るって言ったのに」と不満顔。「2時間で戻るって言ったジャン!」。だいたいここから頂上を見れば1時間で往復できるはず無いと思うのですが,妻Mに山の常識を説くのは何の意味も無い事ですね。さてここからは今朝登ってきた道を下山。山の上は結構涼しかったのですが,下に降りるとやはり暑いですね。駐車場付近のドライブインは観光客で混んでいました。
帰りは来た道を戻るのですが,丸山スキー場近くの薬師の湯と言う温泉に寄って行く事に。一人600円です。山から下りてきて温泉に入るのは気持ちのいいものです。お風呂も広く,お湯もぬるめで良かったのですが,露天風呂ではアブに刺され,風呂上りの休憩所にはクーラーが入っていないので暑かったのが難点。やはり真夏の温泉はイマイチですね。まあビールは美味しかったからいいかあ。
同行者(妻M,長男T)