7月 3日(土) 晴れ 八王子(08:40〜10:50)観音平(10:55〜14:05)編笠山(15:00〜15:20)青年小屋(15:35〜17:30)観音平(17:40〜20:40)八王子
八ヶ岳には何度も登った事があるが,最南端にある編笠山(2524m)に登るのは今回が初めて。いつもの会社の3人組で8時20分に八王子駅集合。だがS氏が電車を乗り過ごしたとの事で,ちょっと出発が遅れる。中央道の八王子ICから入るが今回ETC初使用。スイっと料金所を通過するのは,ちょっと気分がいい。最初は混んでいた高速も,談合坂を過ぎるあたりからガラガラ。甲府盆地を進むと前方に八ヶ岳が見えてくる。一番左に見えるなだらかな山が編笠山だ。小淵沢ICを下りて観音平に向かうと,駐車場は満車で,しょうがないので道路脇に駐車。
仕度を整えて歩き始めると,虫の大群に襲われる。アブだろうか,大きなハエと言った感じなのだが,顔の周りをブンブン飛ぶし,腕に止まっては刺すというか咬むし,鬱陶しい事この上ない。この道は5年前に長男Tと赤岳から権現岳に縦走して,青年小屋から下山した時に通った道なので,何となく記憶がある。雲海の展望台からは「ニセヤツ」と呼ばれる茅ヶ岳が見える。もっとも麓からみて八ヶ岳に似ているだけで,本物の八ヶ岳から見ると全く似ていない。道は樹林帯の中の暗い道を緩やかに登っていき,押手川分岐に到着。
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右に青年小屋への巻き道を見送って,編笠山に直接登る道を進む。岩のゴロゴロした歩き難い道を進むと,徐々に樹林も低くなっていく。石楠花が目立つが咲いているのはほんの一部だった。進むに連れて道は急になっていき,後ろには南アルプスの甲斐駒,北岳,千丈岳が見え始めてくる。ちょっと背の高いハイマツが出始めたなと思ったら森林限界を一気に抜ける。するとあっけなく頂上に到着。目の前に八ヶ岳南部の山々が迫ってくる。下から見た時,雲がかかっていたので心配していたが,素晴らしい光景だ。眼前には権現岳とギボシ,左に向かって赤岳と阿弥陀岳,その後ろには横岳も顔を覗かせている。硫黄岳こそ見えないが,天狗岳の双耳峰からなだらかな北八ヶ岳を経て蓼科山へと続いている。 さらに編笠山の西側には西岳が,いかにも「ひっそり」と言った感じでその姿を見せている。八ヶ岳は南北に連なる山だが,主稜から外れているのは阿弥陀岳とこの西岳だけ。私は登った事が無いが,この山から見る八ヶ岳の姿も一度は見てみたい気がする。そしてその後方には諏訪湖も見えている。広い頂上の北側の,権現岳を目の前にした場所で,ちょっと遅めの昼食。いつもの通りカップラーメンとお握り。何時までもノンビリと景色を眺めていたい頂上を後に,下山を開始。ハイマツと石楠花が入り混じった急な道を下ると,巨岩を敷き詰めた様な道となり,岩に付けられた赤い印を頼りに,岩の上を飛ぶように青年小屋に下る。この巨岩が敷き詰められた光景はちょっと異様で,何でここだけこうなっているんだろう。 |
ここからは5年前にも通った巻き道を通って下山。編笠山の東側をゆるやかに巻きながら下っていく。景色もほとんど見えず,単調な道にウンザリしながら,押手川分岐を過ぎ観音平に戻ってくる。朝はあんなに一杯だった車もほとんど無くなっているのを見ると,皆編笠山を日帰りで登っているのだろうか。それと朝にはあんなにたくさん居た虫も,不思議な事に居なくなっていた。ちょっと遅くなってしまったが,小淵沢IC近くにある「スパティオ小淵沢の延命の湯」に立ち寄り。ちょっとヌル目のお風呂が気持ちいい。目の前には甲斐駒ヶ岳が大きく高く聳えているのが印象的だった。 |
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