10月23日(土) くもり 青梅(04:30〜08:30)奥岳温泉(08:40〜08:45)山頂駅(08:50〜09:55)安達太良山(10:00〜10:50)勢至平(11:50〜12:35)奥岳温泉
もう10年以上前に,この山に登ろうと一人で車を運転して奥岳温泉にやってきた。その時は物凄い土砂降りで,登るのを諦めてスゴスゴ帰らざるを得なかった。その後家族で3回,奥岳温泉の富士急ホテルに泊まった。旅行のついでに登ろうと思ったが,3回とも雨で断念した。よほど相性が悪いんだなと思っていたが,今回こそは絶対登ろうと思い,天気のいい事を確かめた上で,5回目の奥岳温泉に向かった。晴天の中,久喜ICから東北道に入り,男体山,那須岳,磐梯山を見送り,二本松ICで降りる。しかし,なんと安達太良山だけには黒い雲が掛かっている。何か不吉な予感。
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奥岳温泉の広い駐車場には,かなりの車が停められていた。紅葉シーズン真っ最中だから混んでいるのは当たり前か。「あだたらエキスプレス」に乗って山頂駅に着くと,ちょっと晴れ間も見えてきて,何とか一安心。綺麗に整備された緩やかな登山道を歩き始める。昨日まで雨が降っていたのだろうか,道はかなり濡れていた。今年は熊の出没のニュースが多いせいか,熊除けの鈴をザックにつけている人が多い。でもこれだけ人が多けりゃ熊も出ないだろうに,はっきり言ってうるさい。道はあくまで緩やかで,裾野の方の紅葉が綺麗に眺められる。風が強くて寒いなあ,と思っていたら,何と雪がチラホラ舞っていた。
「乳首」の別名もある安達太良山頂(1700m)だが,すぐそばから眺めると,確かにその様に見える。南の方に目をやると,和尚山に続く稜線が綺麗に望まれる。一登りで頂上に着いたが,北からの風がかなり強く,硫黄の匂いが漂ってくる。鉄山方面への稜線を歩くと,妻Mは風でフラフラすると言う。まあ確かに山にでも来なけりゃ味わえる風じゃないよな。安達太良山の火口である沼の平の不気味な光景を眺めて,峰の辻方向に下山する。さすがに稜線を離れると風は弱まってきたので,お湯を沸かしてカップラーメンを食べる。寒さに身体が冷え切っていたので,カップラーメンの美味しいこと。 |
くろがね小屋への林道に出て少し行くと,奥岳自然遊歩道に出るが,ここは紅葉と渓流が見事だった。滑滝状の烏川の流れを見ながら進むと,不意にホテルの裏側に出る。このホテルには3回も泊まっているのに,すぐ裏側にこんないい所がある事を知らなかった。まあ今回はあまり天気が良かったとは言えないが,やっと安達太良山に登れたから良しとしようか。本当は鉄山や箕輪山を越えて野地温泉方面への縦走もしたいし,今日見た和尚山方面にも行ってみたいが,次に取っておこう。この後急速に天気が回復したらしく,皮肉な事に東北道からは,雲一つ無い安達太良山が望まれた。 今日は郡山で1泊する予定なので,後はのんびり。郡山南ICまで行き,「月光温泉クアハイム」で温泉に入る。広く種類も豊富な温泉で,ほとんど人もいなかったのでゆっくりお風呂に入る。ちょっと温めでぬるっとした感じのお湯が気持ちいい。お湯の量も豊富で,かなり豪華な気分になれる。またマッサージ機は無料なのだが,何とお喋り好きなオバサン付き。一旦郡山市街に戻り,宿泊先のホテルロイヤル郡山で一眠りした後,夕飯を食べに出掛けようとしたら,突然のグラグラッ。新潟県小千谷市で震度6強を観測した,新潟中越地震だった。被害に遭われた方には申し訳ないが,我々は近くの居酒屋で飲み食い三昧で今回の山行を締めくくった。 |
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