デジタル写真事始 その2

さてある時、友人へ6800Z で撮った写真(6M Fine)を数枚メールに添付して送ったことがあります。その後で友人からメール受信でまるで固まったようにPCが動かなくなったと文句を言われました。ネットで送るには大きい画像は送るべきでない事はわかっていましたが、画素数とファイルの大きさの関連をついうっかり忘れてしまっていました。ホームページビルダーならファイルサイズを変えられる事を知っていましたが、レタッチソフトを持っていなかったので、リサイズという事を知らず、その後は人に送る写真はVGA(640x480)で撮影するということで対応していました。馬鹿ですねぇ、、、全く。

さて、そんなこんなしているうちに2003年の春、キャノンからEOS-10Dという20万円を切る価格のデジタル1眼レフが発売になりました。そろそろデジタル1眼レフを欲しいと思っていたのと、又飛行機の写真を撮ろうと思った時期が重なり、EOS-10Dを買うつもりで、いろいろ情報を集めました。EOS-10Dは600万画素で、カメラ雑誌の記事で見る限り画質は銀塩フィルムと大差がないし、キャノンのHPからサンプル画像をダウンロードして印刷した結果を見てその素晴らしさに絶句、こりゃぁ買うっきゃないと思いました。早速会社の近くのヨドバシカメラに行って現物を触りました。でもですねぇ、う〜ん、EOS-10Dの質感というか、感触がどうも良くないのです。ボディはマグネシウムなのですが、なんとなく安っぽいし、ファインダーは小さいし、シャッターを押した時の感触が何となく情けない。うまい具合に?発売直後のEOS-10Dは品薄ですぐには手に入らないため、衝動買いはせず、もう少し様子を見ようと考えました。

その間に飛行機の写真を撮る参考にするためインターネットで飛行機の写真がメインのサイトをいろいろ見させていただきました。そしていろいろなサイトの人が銀塩写真からスキャナーで画像を取り込んでいる事を知り驚きました。お恥ずかしい話ですが、その時までちゃんとしたデジタル画像はデジカメじゃないと撮れないと思っておりました。もちろんスキャナーでプリントやテキストをデジタル画像として取り込めることは知っていましたが、所詮スキャナーはFAXと同じ原理だからとても満足できる画質は得られないと思い込んでいました。実はその時EPSON製のスキャナーを持っておりましたが、これは主にCDのジャケット?を読み込んでMDのケースに貼るラベル作るのに使っておりました。使い方も標準の設定でボタンを押して取り込むだけで、あまりきれいな画像は取り込めない、スキャナーなんてこの程度のものと思い込んでおりました。要は全く使いこなしていなかったのです。又、ポジやネガからフラットスキャナーに取り込む為の透過ユニットやフィルムスキャナーと言うものがあることを知ったのもこの時でした。

慌ててスキャナーのマニュアルを読み返しました。そしてわかったことはスキャン時の解像度(dpi)を設定することで、高画質が得られることがわかり、早速手元にあった写真を高解像度で読み込んで見ました。するととんでもない精密な画像が出てきて唖然、はぁ〜、スキャナーでも結構な画像が得られるものだと、正に目から鱗が落ちた瞬間でした。そうなりゃぁ持っている、ネガやその昔飛行機を写したスライドをスキャンしてみたくなり、ヤフーオークションで別売の透過ユニットを入手早速スキャンしました。う〜ん、確かに高解像で取り込めるのですが、同時にゴミやキズも目立つし、色もなんとなく原版と違う、それに何と言っても使い勝手が悪い、フムフムこりゃぁフィルムスキャナーなるものを手に入れにゃぁ駄目なのねと思った次第です。

そうなりゃぁ、それを試してみないと矢も盾も堪らない性格ですから、早速フィルムスキャナーの事しか頭にない日が数日間続きました。調べてみると、NikonのCoolscanとミノルタがいいらしい、でもNikonの最高機種は15万もする、どうしようかと思っているときにミノルタから実売3万ちょっとの新製品が出たため、それを手に入れました。それで試してみて銀塩からのデジタル画像の取り込み(これをハイブリッドデジタルと言う事を後になって知りました)に満足できれば飛行機写真は当面銀塩で行く、もし満足できなければデジタルで行こうと思っていました。

(この項続く)