EOS-1D Mark II

2004年2月 EOS-1Dの後継機としてEOS-1D Mark IIが発表されました。EOS-1Dの発表が確か2001年末でしたから昨年私がEOS-1Dを買おうとしている頃から次期機種の噂は出ており、2003年秋と言う説が有力でしたが、結局昨年発表されたのはEOS-KissDegitalでした。さてこの発表されたEOS-1D Mark II(以下MK2)は外観や重さは1Dとほとんど変りませんが、センサーが800万画素のCMOSになり新画素エンジンDIGIC2搭載、E-TTL2、CFとSDとのデュアルスロット、省電力(バッテリーの持ちが良い)、液晶の拡大機能などが1Dからの主なエンハンスメントです。発売は4月、価格はオープンですが予約受付時点での量販店の価格はポイント還元分を差し引いて50万強と言った感じでした。

私は昨年4月に1Dを買う時点で当然1年くらいで後継機が出ることは予測いてましたから、「しまった」とか悔しい思いはありませんでした、1Dのカメラとしての完成度の高さに満足しておりました。センサーサイズが1Dsのようにフルサイズなら飛び付いたかも知れませんが、これは1Dと同じ1.3倍の画角、ですから直ぐに買い替える気はなく、予約もしませんでした。MK2の発売は4月29日と決まり、その日が近づくにつれ製品版を使い始めたプロの使用記が出たりカメラ雑誌にもいろいろ記事が出るようになり、発売日以後はインターネットのEOS関連の掲示板で実際に手にしたユーザーの使用記や意見が雨後の筍のように出始めました。

そしてそれらの情報を元にいろいろ考えを巡らし、結局MK2に乗り換えようと決意、先日予約をしました。私にとってのMK2のバリューは 1.800万画素 2.DIGIC2による高ISOでの低ノイズ 3.長持ちするバッテリー 4.E-TTL2この順序ですが、正直って1と2尽きます。て言うか2も1Dで我慢できる、要は800万画素が欲しかったのです。

1Dはご存知のように400万画素、その後出た10DやKissは600万画素です。そして今やコンパクトタイプのデジタルカメラでも600万画素はおろか800万画素機が出てくるようになりました。本格的にデジカメを使い出して1年、その間にいろいろ情報を仕入れた結果、デジカメの画素数=画質ではなく、画素数も多ければ良いというわけじゃないことは100も承知です。むしろPC環境やデータハンドリングを考えれば必要以上の画素数は弊害にさえことも承知しております。それでも800万画素が欲しい、その理由はたった1つです。

実は私には一つの夢があります、それは将来(と言ってもいつになるか全くわかりませんが)写真展を開きたいのです、夢のままで終わるかもしれませんが、夢を持つことは必要だと思っています。当然写真展ですから大きく全紙大位には引き伸ばす必要がある訳ですが、そうなった場合1Dの400万画素ではちょっときついと思いました。いや1Dでも全紙大は大丈夫と言う意見もありました。たまたま先日銀座キャノンサロンへ行ってあるカメラマンの写真展を見た時そのカメラマンの撮影機材はEOS-1VとEOS-1Dと書いてあり、丁度ご本人がいらしたので、いろいろとお話を伺いました。その写真展に出した写真の1/3は1Dで撮影したものだそうです、1Dで撮り全紙大にプリントした写真は確かに顔を近付けて見れば粒子が粗いと言うか、解像していないのがわかります。しかし普通はそんなに顔を近付けはしないでしょうから決定的なマイナスとはならないようです。でもやはり800万画素機があるのだからそちらの方がいいに決まっている、そしていろいろ考えやっぱりMK2へ行こうと決めました。ちなみにそのプロカメラマンもMK2を予約中だそうです。

いろいろ考えた理由は、

1.1Dで撮った400万画素の画像はどうあがいても400万画素以上にはならない。(Photoshopピクセル数を多くする手もありますが、、、)
2.デジタル1眼レフはまだ過渡期と言ってもMK2のスペックは必要にして十分であり、仮に2,3年後にMK3が出たとしても今度は乗り換える必要がない。(将来フルサイズで値段も安い機種が出たら乗り換えではなく買い増しするかもしれないが、、、、)
3.どうせ買い替えるなら1Dのリセールバリューが高いうちが良い。

そして5月11日にMK2を予約しました、今のところ納期は6月下旬だそうです。最初1Dは下取りに出そうと思いましたが、下取りの値段を聞いたらあまりにも安いのでオークションに出したところ、ほぼ予定通りの値段で売れました。と言うわけで今手元にデジタル1眼レフはなく、飛行機の撮影は出来ない状態です。で、この1ヶ月間にMK2受け入れの準備としてPC環境の整備をしようと思っています。具体的にはメモリーとHDDの増強、DVD+RWの導入です、これに関しては次回に報告します。