過去の今週の一枚(2004年)

【今週の1枚】 2004.12.25  クリスマス
   今日はクリスマス、キリスト教徒が非常に少ない日本で、なんでこんなにクリスマス、クリスマスと大騒ぎするのかへそ曲がりのワシは気に食わないのですが、まぁ消費拡大のためと思って大目に見ましょう。今週の写真はクリスマスだから夜景にしました、飛行機がないじゃないかとお叱りを受けるかもしれませんが、これも大目に見て下さい。

今年の更新はこれが最後です、「今週の1枚」はこの1年間、何とか毎週更新をすることが出来ました。これも何人かの方から頂いた、感想や励ましのメールでモチベーションを保つことが出来たおかげです、ありがとうございました。来年もよろしくお願いいたします。それでは皆様、良いお年を!

【今週の1枚】 2004.12.18  夕暮れ
   11月、12月となると夕暮れが早いですね。子供の頃は気が付きませんでしたが、近頃は日中でも冬場の太陽の高度の低さとそれによる影の長さもわかるようになった。この写真は羽田の第一ターミナルからの日没直後の写真です。せっかくの富士山には雲がかかってしまうし、ジャンボの機首はデッキの陰の隠れるし、失敗作でした。まぁ雲は自然現象だし、デッキは羽田ではどうしようもないし、良しとしよう。

【今週の1枚】 2004.12.11  新ターミナル
   12月1日にANAグループが使う羽田空港の第2ターミナルビルが供用を開始しました。この第2ターミナルビルの展望デッキからは東京湾をバックにしてC滑走路からの離着陸機が撮影できます。しかし、展望デッキには金網があり、写真撮影用の小穴はありますが、77mm径のレンズはぎりぎり入りますが、上下左右にはほとんど振れません。又滑走路方面には照明灯がやたら乱立しており、なかなかすっきりとした写真になりません。この写真は12月5日に撮影しました。この日は朝から強風が吹き荒れこの写真を撮った頃は収まりかけていましたが、まだ東京湾には白波が立っています。又この日の展望デッキは入場規制がされるほどの混雑でした。

【今週の1枚】 2004.12.04  DC-10
   早いものでもう12月、今年から始めた今週の一枚も今月でなんとか一年間の更新が出来そうです。近場の羽田は条件が良くないし、かと言ってそうそう地方へ遠征も出来ないので、そろそろ写真の在庫も少なくなってきました。でも12月1日に羽田の第2ターミナルがオープンしました、まだ行っていませんが羽田の新しいアングルの写真が撮れそうです。

この写真は鉛色の冬の空をバックに新千歳空港を離陸するJALのDC−10です。このアングルから見ると主翼のエンジンが目立たなくてDC−10の特徴である尾翼の下の第2エンジンの推力と言うかパワーが感じられる一枚です。JALのDC−10も退役が近付いているみたいです。

【今週の1枚】 2004.11.28  いってらっしゃい
   旅客機が空港へ到着してから出発するまで普通は40分くらいの時間があります。その間に燃料補給、貨物や荷物の積み下ろし、機内清掃など様々な作業が行われます。そして乗客の搭乗が完了しドア・クローズ、管制塔からプッシュバックの許可が出たら2、3名の地上作業員がトーイングカーで機体をプッシュバックさせて所定の位置へ移動させ、トーイングカーを外し出発準備は完了です。ここで地上作業員の仕事は終わるわけですが、日本の航空会社の場合、地上作業員は必ず整列して「いってらっしゃい」と手を振って見送ります。ちなみに地上作業員はこの写真のように無線でなくコードを機体に差し込んでパイロットと会話をします。地上作業員の仕事は夏はアスファルトの照り返しとエンジンの排気でまるで灼熱地獄、冬は特に北国では氷点下の吹雪の中でする仕事なので、かなりな重労働だと思います。まぁ夏場はこの写真のように翼の陰に居たくなるのもわかりますね。

【今週の1枚】 2004.11.21  横風
   飛行機は空気の力で3次元の空間に浮かんでいるため、常に風の影響を受けています。空港周辺でエア・バンドを聞いていると、時々「ウィンド・チェック」と言って風向と風速を確認してくるパイロットの声が聞こえます。離着陸時にパイロットが最も気にするのが風、特に横風です。

この写真は新潟空港を離陸したANAのA320です。それほど強くはありませんが、画面の左から右へ風が吹いていました。滑走路の中心を動いてきた機体は離陸直後に右に流され、それを修正するために左へ機首を向けています。

【今週の1枚】 2004.11.13  南極観測船
   羽田空港のRW16LへのVOR/DMEアプローチコースの下に南極観測船「しらせ」が停泊していました。「宗谷」「ふじ」の後を継いだ3代目の「しらせ」も老朽化が進み後継が建造されるそうです。「宗谷」以来日本の南極観測船はオレンジ色ですが、南極の氷の海にはこの色が合いますね。私の世代では「宗谷」が南極の氷に閉ざされて身動きが取れなくなった時、ソ連の砕氷艦「オビ号」に助けてもらったことを覚えています。「しらせ」はまもなく南極へ向け出航するそうですが、航海の無事を祈っております。

【今週の1枚】 2004.11.06  すすき
   ローカル空港の中には回りに公園やお花畑があり、季節の花を入れた情景写真も良く見られます。しかし羽田の場合、なかなかそのような場所は見当たりません。先日羽田に撮影に行った時、ススキが生えていました。珍しくも無い風景ですが、まぁ秋の植物と言うことで、、、、

【今週の1枚】 2004.10.31  空撮
   この写真、はっきり言って失敗作です。JALの777なんですが、機体の色が真っ白なので露出オーバーで白飛びしています。でも車輪もフラップも完全に収納され、ほぼ水平飛行をしている。だから、「これは空撮です」って言っても良いかな。んなぁこたぁないですね、、、、でも空撮(飛んでいる飛行機から別の飛行機を撮る)は飛行機写真を趣味とするアマチュアの究極の夢ですね。

羽田のRW34から上がった飛行機は右旋回して急上昇するのですが、時たま上昇が緩やかで城南島上空をほぼ水平飛行していくものもあります、これはその1枚です。

【今週の1枚】 2004.10.23  台風
   今年は台風の当たり年、すでに10個の台風が上陸して新記録を更新中です。人的被害も多く自然に対する人間の無力さを痛感します。台風のニュースを聞くたびに航空会社の欠航の情報が流れています、今年の欠航便の延べ数はものすごいと思います。燃料費のコストが上昇している時にあれだけ欠航便が出ていれば航空会社の経営に与えるインパクトも大きいと思います。

先日の23号が来た時には、鹿児島からJACのYS-11が3機羽田に避難して来たそうです。3機のYSの写真を見ましたが、完全退役が近付いているYSが羽田で3機が揃うのはもうこれが最後だったかもしれません。この写真は昨年撮ったものです、整備の帰りでしょうか、RW04からダートサウンドを響かせ離陸していったYS-11、逆光気味ですが長い翼のYS-11のフォルムが美しく気に入っている1枚です。

【今週の1枚】 2004.10.16  着陸
   羽田は海のそばにあり、いわば半分島のような空港なのでRWエンドに近づけないため、RWの延長線上の迫力ある写真は超望遠でもないと撮れません。まぁ仮に海がなくても2重の金網でガードされてまともな写真は取れないと思いますが、、、この写真はRW34Lへタッチダウン寸前のANA B747です。上に写っているRW22の誘導灯はまぁアクセントとして良いのですが、下の金網がやはり邪魔ですね。

【今週の1枚】 2004.10.09  凛として
   この写真どうってこともない写真です。夕方薄暗くなってきた羽田のRW22へ着陸するJAL B747です。でもこの写真を画面で大きくしてみると、何となく良いのです。口ではうまく説明できませんが、B747が気品を持って、凛として降りていく、空の王者だが、驕らずしずかに舞い降りる、そんな気がして好きな1枚です。

【今週の1枚】 2004.10.02  RW エンド
   ジェット機のエンジンは後方へ空気を排出して推力を得ています。エンジンが離陸時のフルパワーにした時のパワーは凄まじいもので、その排気で後ろにいた自動車が吹っ飛ばされた画像を見たことがあります。新潟空港のRW28エンドは離陸機がすぐ目の前ですから、そこから離陸する飛行機を撮ろうと思った時はフルパワーで吹っ飛んだ自動車のことが一瞬脳裏をかすめましたが、A320離陸時の排気はそよ風すら感じませんでした。

この写真は新潟空港のRW28から離陸に写る直前のA320です。300mmに1.4倍のテレコンですから420mm相当ですが、この望遠効果でA320も立派に見えます。又エンジンの排気が真夏の暑さを加速するようにRW上でゆらいでいます。でもしっかりパイロットは前輪をRWセンターにアラインしていますね、さすがです。

【今週の1枚】 2004.9.25  逆噴射
   飛行機は着陸後速度を落とすためにブレーキを掛けます。飛行機の車輪には自動車と同じようなディスクブレーキもありますがそれだけでは効き目が不足します。そのためエンジンの推力を逆方向にする機能を備えています。プロペラ機の場合はプロペラのピッチを逆にしますし、ジェット機の場合は噴射の方向を変えています。そうして着陸後にエンジンの推力を一旦上げるため、大きな音を出します。初めて飛行機の乗った人は、ただでさえ着陸時は緊張しているのに、無事着陸したとたん大きなエンジン音がするのでビックリするする人もいるでしょう。

昔JALのDC-8の機長がなんと着陸直前にこの逆噴射をしてクラッシュした事件がありましたが、あの片桐機長は今どうしているのでしょうか。

この写真は新千歳空港に着陸したANA B-747が逆噴射を掛けているエンジン部分をアップにしたものです。ちなみに雨の日にこの逆噴射を行うとこの写真のように豪快な水しぶきが上がります。

【今週の1枚】 2004.9.18  電線
   ヨーロッパやアメリカの街並みを見てから日本の街並みを見るとなんなくすっきりしないですね。その理由の一つに電柱と電線があるのだと思います。日本でも最近開発された住宅地では電線を地下に埋めてあるところもあるようですが、ほとんどのところでは無粋な電柱と電線が剥き出しです。町を歩いていて素敵な建物や風景を見つけ写真に収めたいと思ってもこの電線が邪魔をすることが非常に多いですね。

この写真は城南島の電線の間から見た羽田空港のRW22に着陸するジャンボです。電線や電柱もこれくらい密集していると逆に開き直って「お見事」って感じになります。まぁ、ローカル空港とは違う、羽田独特の風景と思ってください。

【今週の1枚】 2004.9.11  ボーイング 747 
   ボーイング 747 通称ジャンボ、この飛行機が初飛行したのは1969年、今から35年前です。昨年がライト兄弟の人類の飛行機による初飛行の100周年でしたから、飛行機の歴史の100年間の1/3以上の間飛び続けていることになります。現在ジャンボより大きいエアバス A-380が開発中ですが、35年もの間世界最大の旅客機、「空の王者」として世界の空に君臨してきました。ジャンボの魅力は何と言ってもその圧倒的な大きさです。

この写真は羽田空港のRW16Lに着陸するジャンボです。機体の複雑なフォルムに地上の景色が写り込んで独特の雰囲気を醸し出しています。

【今週の1枚】 2004.9.04  羽田カーブ
   その昔、香港の啓徳空港が使われていた当時、啓徳空港は香港島があるため直線的なアプローチが出来ず、着陸機は香港島の中腹にあるマーカーを目指して進入をし、空港手前で右に急旋回をして着陸していました。この急旋回は「香港カーブ」と呼ばれパイロット泣かせの空港でした。羽田空港は海のそばなので障害物はありませんがRW16Lに降りる時は騒音防止のため市街地上空を飛行できません。そのため着陸機は幕張沖から浦安沖と東京湾に沿うように飛行して江東VORを目指して来ます、そして空港手前で左に急旋回して滑り込むように着陸します。この着陸、啓徳空港に劣らず難しいと思います、フライトシミュレーターで降りてみるとプロペラ機なら何とか降りられますが、ジェット旅客機はなかなか滑走路センターには着陸できません。RW16Lへの着陸を見ていると、プロパイロットの凄さが良くわかります。

この写真はRW16Lへ向けて最終ターンをするJAL B777です(合成写真ではありません)。望遠効果で建物すれすれに見えますが、余裕を持って頭の上を通過していきました。

【今週の1枚】 2004.8.28  エアバス A-320
   エアバス A-320はANAグループのローカル線の主力機です。この旅客機はエアバス社初のナロウボディ(通路が一列)の小型機であるが、旅客機として世界で始めてフライ・バイ・ワイヤー(パイロットの操作を電気信号に変えて操舵する)を採用したハイテク機です。パイロットはそれまでの操縦輪に変わって、サイドスティックで操縦します。ゲーム世代の若いパイロット向きといえましょう(笑)

このA-320、ジャンボや777の多い羽田ではとっても小さく見えますが、ローカル空港ではそれなりの存在感を示しているから不思議なものです。この写真は新潟空港のRW10へ向かってタキシングするANA A320です。このA-320、車に例えたらVW POLOってところでしょうか、この角度から見たコンパクトな機体、なかなか良いですね。

【今週の1枚】 2004.8.21  夕暮れの着陸
   新潟空港ランウェイ28エンド、夕暮れ、日本海の潮騒がかすかに聞こえる。季節にもよるだろうが、ここからは日本海に沈む夕陽が見られるはずである。真っ赤な夕陽をバックに飛行機を入れて撮りたかったが、生憎この日は雲が出てきてそれは叶いませんでした。

300mmに1.4倍のエクステンダー、ISO 640での撮影なので、画質は良くありませんが、この条件なら仕方がないでしょう。

【今週の1枚】 2004.8.14  夏 2004  その2
   東京では天気が晴れだからと言って必ずしも飛行機の撮影に適している訳ではない。湿度が高く、空が白っぽく視程も悪い日が多いのである。でもこの日は違った、空は多少白いものの、夏の青空が広がり、そこに夏雲が浮かんでいる。その羽田のRW16LへアプローチしてきたJAL B777-300.その長い胴体が夏の空にすらりと浮かんでいる。

この写真、今年の夏写した中で一番気に入っています。画面で見ると、飛行機が小さくてたいしたことはありませんが、でもしっかりとB777-300のフォルムが現れています。大きく印刷したり、画面いっぱいに大きくしてみると、なんとも言えず良いのです。(自画自賛)

【今週の1枚】 2004.8.07  夏 2004
   異常に暑い今年の夏、7月の梅雨明けから夏空が続いています。しなし週末は晴れてはいるものの、空が白く空気が湿ってに抜けが良くない日が続いた。一般的には晴れで良い天気、行楽日和かもしれないが、飛行機の写真にとっては良くない天気だ。

8月1日、ようやく青空に夏雲が浮かび、しかも視程35キロの日に巡り会えた。

【今週の1枚】 2004.7.31  幾何学模様
   夏真っ盛りであるが、このところ週末になると晴れてはいるものの、雲はなく白っぽい空の日が続いています。でもWeek Dayは青い空で夏雲が浮かんでいたり、きれいな入道雲が現われたりして悔しい思いをしております。そのため新しい写真はなかなか増えず、在庫も底をつきそうです。8月は夏休みも取るし、ちょっとした遠征も考えています、天気に恵まれることを祈っております。

この写真は羽田空港の北側にある立体交差の橋です。羽田は空港も周りの警備が厳しくなり、まともな写真を取れる場所がどんどん減っています。

【今週の1枚】 2004.7.24  酷暑
   関東地方は連日猛暑が続いています。今週は東京で39.5度、市原で40度を超える気温を記録しました。まぁ、昨年の雨の多かった夏を思うと、日本経済のためには良いのかも知れません。東京都心部は東京湾が近いので、これまでは内陸部ほど暑くはならなかったのですが、汐留の臨海部に高層ビルが多く建ったため海からの風の通りが悪くなり気温が上がったなどといわれています。それとやはりコンクリートが多くエアコンをがんがん回すヒートアイランド現象のせいだと思います。地方では暑いといっても夜になると風が通りエアコンが要らないようで、やはり自然の風が良いですね。

この写真は羽田空港RW16Lへ着陸するANA B777です。ちょうど西の空に飛行機雲が現れました、その飛行機雲を入れた写真を撮ったのですが、意図していた構図とはちょっと違った結果になりました。

【今週の1枚】 2004.7.16  砂浜
   関東地方も梅雨が明けました。新潟の方は豪雨で大きな被害が出ております。関東地方は雨が少ない梅雨でしたが、そこそこ降っていたので、水不足にはならないようです。今年の夏は湧き上がるような入道雲と飛行機の写真を狙っているのですが、そのような機会に恵まれるかどうか、、、

夏と言えば海水浴、砂浜です。子供の頃日に焼けて熱くなった砂浜を走り廻ったことを思い出します。そういやぁここ何年も海水浴に行っていない、中年夫婦で行っても絵にならないし、ま、いっか。

写真は城南島海浜公園の砂浜です。さすがに東京湾の奥の水質じゃせいぜい子供を波打ち際で遊ばせる程度、海水浴は無理でしょう。

【今週の1枚】 2004.7.10  航跡
   今週は梅雨明けのような強烈な日差しで、真夏のような暑さの日が続きました。考えてみると6月22日が夏至で太陽が一番高くなり日ですから、この季節が1年で一番暑くても不思議はない、ただ、通常は梅雨前線の雲で日光が遮られているから、それほど暑くならないだけなのだろう。こう暑くなりと日中はどこへも出かける気はしない、夜になって夕涼みがてらというのが良い。

この写真は城南島で撮影した、羽田のRW22へ直陸する機体の航跡です。城南島は風が強いので、しっかりした三脚を使っていても長時間露光ではどうしても風でぶれてしまいます。

【今週の1枚】 2004.7.3  空気の階段を登れ
   「空気の階段を登れ」、とは日本の飛行機界のパイオニアの一人、伊藤音次郎の伝記小説のタイトルです。伊藤氏本人の日記を元に、国産機第1号を設計した奈良原三次との出会い、稲毛、津田沼での苦闘が詳細に描かれています。タイトルの「空気の階段を登れ」とは、初期の非力なヒコーキを巧く上昇させていく操縦法…一気に操縦桿を引かずに、階段を登るように小上昇と水平飛行を刻んでいく …を表しています。それから半世紀あまり、現代のジェット旅客機は有り余るパワーで、400トンにもなる重量を空気の階段を登るというより空気の壁を駆け上がる感じで一気に上昇していきます。

写真は城南島から撮影した、RW16Lを離陸したANA B747です。しなる主翼、全開のエンジンのブラスト、空気の壁を駆け上がる姿を感じさせます。かなり距離がありましたので、300mmにX2のテレコンを付け若干トリミングをしています。800万画素のMark IIなら多少のトリミングも問題ないのでこのような状況では助かります。

【今週の1枚】 2004.6.27  京浜工業地帯
   今週は先週とはうって変わって、京浜工業地帯をバックに離陸するANA B767です。川崎市から横浜市にかけての一帯は京浜工業地帯と呼ばれており、石油コンビナートをはじめとした重化学工業の工場が立ち並んでおります。日本の工業の中心として戦後の日本の高度成長を支えてきましたが、環境問題と日本の製造業のアジアへのシフトによりかつてのような位置付けではなくなりました。

羽田空港は多摩川をはさんで川崎市に隣接しております、天気が良ければこのように川崎から横浜の方まで見渡せます、良くも悪くもこれが羽田空港の一つの景色です。

【今週の1枚】 2004.6.19  エアポート・イン・ザ・パーク
   松本空港は松本盆地にあり標高657mで日本一標高の高い空港です。周りを北アルプスを始めとした山に囲まれ非常に景色の良い空港です。そして特筆すべき点はこの空港の周りは全て「信州スカイパーク」という公園になっており空港の周りのどこからでも写真撮影が出来ると言う素晴らしい環境です。ただ、唯一そして最大の難点は定期便は1日わずか3便と言うトラフィックの少なさです。

羽田や成田はトラフィックが多いので、機種さえ選ばなければある意味何度でも撮り直しがききますが、この空港の場合はそれこそぶっつけ本番の難しさがあります。先日初めて行きましたが、着陸や離陸のコース、進入高度、離陸のポイントなどがわからず思うような写真が撮れませんでした。そして晴れていましたが、肝心の山は霞んでいてイマイチでした。これから何度か足を運び、この冬には雪を被ったのアルプスをバックにした写真を撮ってみたいと思います。
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【今週の1枚】 2004.6.13  着陸灯
   注文していたEOS-1D Mark II が意外と早く5月末に手に入りました。まだ本格的には使っていませんが、早速試し撮りを兼ねて撮影に行ってきました。Mark IIになって改良された点の一つが、高感度(高ISO)でのノイズの低減です。 ISO 800 でも十分に使い物になるし、ISO 1600でもなんとか写真になるという評判でした。これで薄暗くなってからの撮影や、ストロボが使えない室内での撮影に威力を発揮しそうです。

で、早速ISO 800での撮影を試してみたのがこの夕暮れ時の着陸の写真です。城南島海浜公園の街灯に灯が灯り、遠くの葛西臨海公園の観覧車もかすかに見えています。もっと明るいと着陸機の着陸灯の光束が見えないし、これ以上暗くなると空の表情や周りが見えなくなるぎりぎりのタイミングでした。さすがに暗部はピクセル等倍でみるとノイズが目立ちますが、普通の大きさなら鑑賞に堪えられると思います。ちなみにレンズは50mm F1.8 開放で手持ちの撮影、絞り優先のAEですがExif情報だとTvは1/30となっています。

【今週の1枚】 2004.6.5  離陸
   飛行機(旅客機)の離陸時の重量に占める燃料の割合は国際線、それも長距離便になればなるほど高くなります。ちなみにB747-400(ジャンボ)の場合、ボーイングのホームページで調べてみると最大離陸重量は約397トン、そして最大燃料搭載量は21.7万リットルですから満タンにした場合離陸重量の半分は燃料です。ですから日本からアメリカ東海岸やヨーロッパへ飛ぶ便は燃料を満載して離陸するため滑走路をフルに使ってようやくエアボーン、その後の上昇角度も緩やかにというか、やっとの思いで上昇していきます。それに引きかえ、その国際線も飛べるジャンボが国内線、特に東京−大阪のような近距離を飛行する場合は飛行時間を考えると1/10位の燃料で済みますから、短い滑走距離で実に身軽に離陸します。

この写真はRW34Rを離陸して上昇するB747です。有り余るパワーで滑走路の半分も使わずに軽々と離陸、そして急角度で上昇して行きます。この朝は気持ちよく晴れていて空の色も東京湾の海の色も綺麗でした。

【今週の1枚】 2004.5.29  重連
   今の鉄道は旅客列車はほとんどが電車か気動車になりましたが、私の子供の頃は幹線でも蒸気機関車が客車を引いていました。そして急勾配の路線では蒸気機関車が2両場合によっては3両連結で牽引していたものです。函館本線の急行「ニセコ」は最後は国鉄最大のC62の重連で有名でした。私は子供の頃祖父に連れられて毎日のように汽車を見に行っていました、それが私の乗り物好きの原点だと思います。でも蒸気機関車は汽笛が鳴るので怖かった、それは大きくなっても変わりませんでした。

この写真は羽田のANAのスポットからRW34Rへ向けてタキシングする2機のB747です、望遠効果で2機が重なり、重連を思い起こされました。

【今週の1枚】 2004.5.22  Shall We ダンス ?
   周防正行監督の映画「Shall We ダンス?」、かなり前の映画ですが「蒲田行進曲」「マルサの女」と共に私にとってのベスト3の日本映画です。この映画アメリカでもヒットしたと聞きましたが、典型的な日本のサラリーマンである主人公の心情がはたしてアメリカ人に理解されたのかどうかいささか疑問です。そしてなんと今度はリチャ−ド・ギア主演でアメリカ版がリメイクされるそうです。

この写真は夕暮れの羽田のRW34Rを離陸したANAのB747です。そのはるか後方ですが先に離陸したJALのB747が東京湾上空で高度を上げています。かなり離れてはいますが、この写真を見ると、なんとなくこの2機がワルツを舞っているように思われてなりません。JAL機がANAを誘って「Shall We ダンス?」と言っているような、、、、

【今週の1枚】 2004.5.15  青梅コンテナ埠頭
   お台場の先にある青梅コンテナ埠頭は東京港で最も新しいコンテナ埠頭で、大井コンテナ埠頭と並ぶ東京港の重要な埠頭です。写真の左に見えるように平成14年に東京湾臨海道路が開通して交通アクセスが飛躍的に便利になりました。この結果お台場から首都高を使わなくても簡単に羽田方面へ行けるようになり、そのことが私を27年ぶりに航空写真を再開させた大きな要因でした。写真は羽田のRW16L VOR/DME Cアプローチ中のJAS A300です。VOR/DME Cアプローチ機はこの青梅コンテナ埠頭上空を通過して、大井コンテナ埠頭で大きく左旋回して滑り込むようにRW16Lへ着陸します。

【今週の1枚】 2004.5.08  逆光
   2月末に新千歳に遠征した時に是非とも撮りたかったのは、雪の樽前山か恵庭岳をバックに離陸する飛行機でした。事前に調べたところ、そのショットは午前11時頃までが順光でそれ以降は逆光になると言う事でした。2月29日、朝の時点では小雨が降っていましたので、撮影そのものを諦めていましたが、9時過ぎに雨が上がったので撮影に出掛けました。しかし樽前山も恵庭岳も雲の中、レンタカーの返却が1時でしたが、12時過ぎに撤収、ターミナルビルに戻りお昼を食べました。そしてお昼を食べ終えて外を見たら、天気は回復してなんとうっすらではありますが山が見えていました。しまった、もう少し粘っていたらと思うと同時に、今度いつ来れるかわからない、だったらもう一度撮ろうと思い、レンタカーオフィスへ引き返しました。しかしながら時刻は2時近くなっており現場へ着いた時は完全な逆光でした。近場ならともかく、遠征先の空港でイメージ通りの写真を撮るにはよほど運が良いか、長期滞在するか、何度も通う必要があると痛感しました。

【今週の1枚】 2004.5.01  お台場
   お台場は確か新都心として開発され世界都市博覧会が計画されたが、無責任な青島幸雄が都知事選挙の公約でその中止を言い出した結果計画が頓挫してなんとも中途半端な状態になっています。しかしフジTVをはじめ進出企業は「お台場」が一つのアイデンテティーとなっています。新橋からこのお台場へ行く「ゆりかもめ」は完全な無人運転の新交通機関です、この「ゆりかもめ」遊園地の乗り物に毛の生えたようなものですから今のお台場の人口密度でも結構混雑しています、もし新都心が計画通り出来ていたらあの輸送力では大混乱していたと思います。写真はお台場のランドマークの一つテレコムセンターを撮ったものです、まるでパリの凱旋門を大きくしたようなアーチ型のビルです。

【今週の1枚】 2004.4.25  灯台
   飛行機の写真を趣味としている人は大勢います、そしてその写真の撮り方と言うかスタイルもいろいろあります。飛行機を登録ナンバーを追いかける所謂スポッター、変わった塗装を追いかける人、飛行機のアップをダイナミックに撮る人などなど。でも私の望むスタイルはあくまで「飛行機のある風景」です。この写真は大井埠頭から撮った夕暮れの羽田に着陸するANAのB777です。飛行機にはピントは合っていませんがこの写真のモチーフ(主題)は灯台です。

【今週の1枚】 2004.4.17  ヴェーパー
   新千歳の写真が続きます。飛行機に限らず湿度の高い空気の中を物体が高速で移動すると、気流の中に水蒸気で雲のようなものが発生します。これがヴェーパーと呼ばれているものです。私は専門家ではありませんからその発生の詳しいメカニズムは説明できませんが、私の経験では同じ条件でも機種によってヴェーパーの発生の度合いは異なります。おそらく機種によって機体の周りの気流の流れが異なるからだと思います。この日この時間帯に着陸した中ではこの写真のANK B737がもっとも派手なヴェーパーを引いていました。

【今週の1枚】 2004.4.10  雪明り
   お花見の写真から少し季節が逆戻りですが、今週の写真は雪明りです。夕陽の出ていない夕暮れの雪景色を撮影するとデーライトフィルムやデジタルでホワイトバランスを昼光にセットしておくと、青みがかかった色になります。実際の色はこれほど青くはありません。RAW現像時に色温度を調整しても良いのですが、この青みがかった色合いが、雪景色の寒さを表現しているようでこれはこれで良いと思います。

この写真は新千歳空港のRW19Lに着陸する機体を撮ったものです。色とりどりの誘導ライトの中へ着陸する機体の着陸灯が眩しく光っています。

【今週の1枚】 2004.4.4  お花見
   関東地方は今週末がお花見の週末でした。東京都内の開花が沖縄を除くと全国で一番早いのは何故なのでしょう?コンクリートで囲まれて、排気ガスが多いせいでしょうか?今年は開花は早かったものの、その後寒さがぶり返したの、満開まで長持ちしています。

この写真は成田のさくらの山ですが、千葉は都内と比べて多少遅いようで、7分咲きといった所です。このさくらの山は造成された公園で、桜の木もまだ若いのですが、今日はお天気が良かったので、大勢の家族連れがお花見を楽しんでいました。お花見は普通なら車座になって座るのでしょうが、さすがに皆さん飛行機見物を兼ねているのか、犬まであちらを向いています。桜の木も咲いていなければ写真の邪魔になるのですが、今日はこれが主役でした。

【今週の1枚】 2004.3.27  夜景
   夜景を撮る場合やはりデジタルカメラは便利だと思います。夜景を撮り慣れている人はまだしも、そうでない場合は露出をどうすればいいか、不安だと思います。又、夜はいろいろな光源がありますから、その色温度により変な色かぶりになる事もあります。その点デジタルカメラはその場で画像を見る事が出るので、露出に対する不安はありません。又、RAWで撮影しておけば、現像時に色温度を変えられるので、光源による色かぶりの影響も最小に押さえられます。デジタルカメラは古い機種ではノイズが多く、夜景には不向きと言われましたが、最近の機種はもうノイズを気にせず夜景が撮れるようです。

写真は羽田空港の展望デッキから全日空のスポットを撮ったものです。羽田の展望デッキは、無粋な金網が張り巡らされていたり、ビルの中央部分にしかなかったりと、展望とは程遠い状態です。唯一この方向だけが金網に邪魔されない方向です。現在工事中の東ターミナルにも展望デッキは出来ると思いますが、このご時勢じゃぁ、やはり展望は期待できないと思います。

【今週の1枚】 2004.3.21  空模様
   飛んでいる飛行機の写真を撮るとき、何と言っても大切なのは空模様です。今の季節は一番良くない。晴れていても春霞と言うか、黄砂の影響もあるのか、どんよりした感じでなかなか絵にならない。やはり青空と、雲、あるいは夕陽とか絵になるような空をバックにして撮りたい。しかしお天気だけはどうにもこちらの言う事を聞いてくれない、そして空の表情は刻一刻と変わり、良いと思った次の瞬間もうその空はなくなっている。

この写真は羽田空港のRW34Lへ着陸するスカイマークエアラインのB767です。たまたまこの時、手前の黒い雲から順番に横に雲が広がっていました。でもこの空の表情もあっという間に変わって行きました。

【今週の1枚】 2004.3.13   Speed Bird
   航空機は地上管制とあるいは航空機同士で無線交信をするため、必ずコールサインを持っています。民間航空機の場合は各航空会社が決められたコールサインを持っており、通常はそのコールサイン+便名を頭に付けて交信します。ちなみに日本航空はJapan Air、全日空はAll Nipponです。普通はこのように航空会社の名前を略したものがコールサインになりますが、英国航空のそれは「スピード・バード(SpeedBird)」です。どのようないきさつでこのようなコールサインになったのかは知りませんが、無味乾燥な社名の略と比べれば遥かにカッコいいですね。ちなみに自衛隊機をはじめとした軍用機は独自のコールサインを持っており、日本の政府専用機は「シグナス(Cygnus:白鳥座)」です。

この写真はロンドンへ向け成田空港RW16Rから離陸滑走をはじめる英国航空008便です。管制塔からは「Speed Bird 008 clear to takeoff」という交信が聞こえていました。ところでこのSpeed birdの尾翼の部分ですが、この写真では良くわかりませんが、ピクセル等倍でみると赤と青の部分に変な模様が見えます。英国航空の実際の塗装をまじかで見ていませんが、本当にこんな模様があるのでしょうか、それともこれはデジタル写真特有のモレア?って現象なのでしょうか?ちょっと気になります、どなたかご存知の方がいらしたら教えて下さい。

【今週の1枚】 2004.3.6   JAL沖縄就航50周年
   今年の2月で日本航空が初めての国際線(ハワイ)へ就航して50周年になりました。そしてその直ぐ後に2番目の国際線として当時はまだアメリカ領だった沖縄にも就航しました。それを記念して当時使用していたダグラスDC-6Bの原寸大のステッカーをB747 2機に貼って運行しています。1機は国際線用でのもう1機は国内線用です。既にいろいろなサイトで紹介されていますが、私はスペシャル塗装を追いかける趣味はないので夕方の新千歳が初対面でした。それにしてもDC-6Bとジャンボの大きさの差に改めて驚きます。


【今週の1枚】 2004.2.28   光と影
   写真を撮ると言うことは、夜景などのように光を放つものを撮る場合以外は、太陽やその他の光源から物体に反射した光を撮ると言う事です。したがって、写真を撮る場合その物体と光源の位置関係、空気の済み具合などにより同じものを撮影しても全く別のもののような表情になります。それが写真の面白さでもあり、難しさでもあると思います。この写真は夕陽を右側から浴びてまるで半月のような表情のANA B777です。この日は羽田の空気が澄んでいたので、光と影をうまく表現できたと思います。


【今週の1枚】 2004.2.21   アイランドドルフィン
   エアーニッポンの2機のボーイング737−400はイルカをデザインしたスペシャルマーキングが施され「アイランドドルフィン」の愛称で呼ばれています。この2機は主に羽田−八丈島線に就航しています。写真は城南島からRW16Lを離陸したアイランドドルフィン2号機(JA392K)を下から撮ったものです。このイルカのマーキング、下からみると何だか白い女の人が向き合っているように見えてユーモラスです。(この部分を拡大したものはこちらをご覧下さい)又B737の車輪がカバーなしで収納されるのも良くわかります。ちなみにこの「アイランドドルフィン」の横からのショットはこちらをご覧下さい。


【今週の1枚】 2004.2.14   3発機
   JALのDC-10、MD-11の退役が進んでおり、そう遠くない日に日の丸をつけた3発機は見られなくなる事と思います。英国のホーカーシドレー トライデントではじまりB727の成功でメジャーとなった3発機は、L−1011トライスターとDC-10で一世を風靡しました。しかしエンジン性能の向上の結果、より経済性の高いB767、B777などの双発機にとって代わられ、その使命を終えようとしています。でもDC-10、MD-11は好きな飛行機です、今のうちに写真に収めておこうと思います。写真はワールド航空のMD-11とカンボジア航空のL-1011トライスターという3発機2機の異色の組み合わせです。昨年熊本空港で撮影しました。

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【今週の1枚】 2004.2.7 流し撮り
   写真をかじった方ならご存知でしょうが、流し撮りとは動きのある被写体を、わざと遅いシャッタースピードで追いかけながら撮影して、背景をぶれさせることにより被写体のスピードや躍動感を表現するテクニックです、モータースポーツなどでよく用いられています。今回はこの流し撮りに挑戦してみました。写真は羽田のC滑走路から離陸するANKのA320を写したもので、この写真、被写体である飛行機も少しブレていますが、何枚も撮った中ではもっともマシな1枚でした。流し撮りは慣れないと大変難しいと言うことが良くわかりました。今のワシの腕では流し撮りは36枚撮って、まともなのが1枚あればいいと言うレベルですから、フィルム代を考えると銀塩ではとても挑戦できませんが、デジタルならその場で結果を見て直ぐに没にして何枚でも撮れます、これはデジタルのメリットのひとつでしょう。

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【今週の1枚】 2004.1.31 Contact departure
   羽田のRW34Rから北に向けて離陸した旅客機は500フィートまで上昇した後、市街地の騒音防止のため東北や北海道方面へ向かう場合も含めて全機右旋回して東京湾上空へ出て高度を上げます。そして離陸を確認した管制塔から「Japan Air ○○○ Contact depauture」という指示が出ます。各機はこれに「Japan Air ○○○Contact departure, gooday!」と言った感じでに応答した後、Departure(出発管制)と交信してその後の指示を受けます。写真は離陸してGear Up、右旋回を開始しようとするJAL B747、この時エアバンドレシーバーから「Contact departure」が聞こえてきました。

【今週の1枚】 2004.1.24 MD-87
   JASのMD-87/81が今年に入ってエンジントラブルで緊急着陸と離陸中止という2件の事故を起こしエンジン総点検のため多くの欠航便が出ています。幸い大きな事故にはなりませんでしたが、原因はステーターというコンプレッサーの回っていない方のブレードに亀裂が入っていたためです。JASは25機の同型機を所有しており合計50機のエンジンがある訳ですが、その内31機に同様の亀裂が見つかったそうです。それも亀裂が入っていたのは全て前から8個目のステーターで、製造元のプラット・アンド・ホイットニー社によると下請けに出した部品のあるロットの品質の問題だそうです。このMD-87/81はかなり古い機体ですが短距離機のベストセラーで、世界中で1200機位飛んでいます。今回と同じエンジン、同じロットの部品を使用したものがどれくらいあるかわかりませんが、対策済みのJAS以外のMD-87/81にはちょっと怖くて乗れませんね。写真は問題のJAS MD87です、1月9日羽田空港で撮影しました。これを撮影した場所は羽田空港の東ターミナルの工事に伴い入れなくなり、羽田空港でもうこのアングルからの写真は撮れなくなりました。
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【今週の1枚】 2004.1.17 Approaching MICKY
羽田空港は日本一離着陸の多い空港です。ラッシュ時には山手線並みに次々と離着陸が行われます。RW34LにILSで着陸する飛行機は木更津の近くのMICKY(ミッキー)というポイントを3000フィートで通過するように東京アプローチからレーダーで誘導されます。そして「東京タワー、Japan Air ○○○ Approaching MICKYと羽田の管制塔に呼びかけ、管制が東京アプローチから東京タワーに移り、管制塔から着陸の指示が出ます。この写真は夕方MICKYを通過して次々に着陸態勢に入っている到着機を写しました。これを見ていると、適切な間隔を指示する管制塔とその指示通りに操縦するパイロットの技量により安全に着陸できるのだと言う事が実感されます。
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【今週の1枚】 2004.1.17 城南島
羽田空港の北側にある城南島海浜公園はキャンプ場や人口の砂浜があり休日には家族連れの憩いの場になっています。羽田のRW22に着陸する場合はこの砂浜の真上が着陸コースとなります。エアバスやB737などの小型機はそうでもありませんが、B747ジャンボが降りてくるとほとんど全ての人が空を見上げてジャンボに見入っています。ジャンボには何か人を惹きつけるオーラのようなものを感じます。
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【今週の1枚】 2004.1.17 夕陽を浴びて
一年の最初の写真は定番の富士山に飛行機を絡めた写真にしようと思っていましたが、撮影の機会がなくこの写真にしました。RW34Rを離陸したANAのボーイング747が右旋回を開始して、機体の下に夕陽を浴びたところです。4つエンジン全てに夕陽が輝いています。夕陽を浴びたトリトンブルーもまた良いものです。
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