チャイコフスキー歌劇「スペードの女王」(曲はバッハのBWV-599 )

 【ギャンブルと私】

 実は、Marco。さんはギャンブルにも結構うるさいのです。元々は、「お金を賭けるギャンブルなどつまらない。賭けれるなら命。」と思ってましたが、歳をとるにつれて、お金を賭けるだけでも満足するようになりました。これまでの代表的な経歴は次の通り。スロットマシーンやルーレットにはいっさい近寄りません。やるのはどこでも同じ;ブラックジャックだけです。しかもチップ最高額の台です(ラスベガスでは、一枚$25)。映画レインマンの台詞にもありましたが、「良いときは2枚、悪いときは1枚」、孔子の思想にもひょっとして通じるかも知れない、この検謙虚で賢い「賭け方」こそ、スマートな人生そのものです。

 @:ラスベガスMGMホテル(出張で行って、添乗員まがいの仕事でしたがこの時だけは同行のおじさま方を振り切りました)。A:コペンハーゲンのSASホテルの賭博場。B:ニューオリンズのあちこち。Cカナダの小さなチャイナタウン村(たいていは葉巻を加えたおばあさんが、多くのフィリピンの若い女性を侍らしています)。Dアメリカの船の上(州によっては地上ではギャンブルが禁じられているため)。

 尚、賭博場の事を「カジノ」と発音してはいけません。「カシーーノ」と舌で摩擦音をくっきりと出して発音します。

 【歌劇:「スペードの女王」について】

 歌劇「スペードの女王」のテーマ(原作の文学でも同じでは?)は、変わり行く時代背景の中での、変わることのない自分の発見、あるいはaudienceに、そう気づかせるトリックに有るのではないかと思います。ゲルマンの欲求の変化については、次のようになっていると思います。@「ギャンブルの目的は金を稼いで上流階級の仲間入り」→:A「ギャンブルで勝つためには、カードの秘密を知りたい」→:B「カードの秘密が本当かどうか試したい」。という順番で、好奇心が本能を少しずつ脱がして行きます。酸いも甘いも幾とせ越えて、どうもこれだけは直らん、人間みんな、衣食住足りれば、道楽路線に走ります。普通の楽しみでは飽き足らなくなります。問題は、次です。「これは不幸の始まりなんでしょうか?」。【続く】

 【歌劇:「スペードの女王」の音楽】

 Marco。さんは、この曲は、小澤征爾さん指揮の3枚組のCDを持っています。序曲は、「フラメンコリック」とライナーノーツには書いていますが意味が解りません(確かに良い曲ですが、、)。Marco。流に言うなれば、「5番の二番煎じを、オペラ用にアレンジ」となります。これでいいんです。音楽があんまりよけいなことにこだわってはいけないのです。。

カディス


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