尾瀬沼 〜小淵沢田代〜大清水
黒い森の 奥に広がる小淵沢湿原をたどるコース

 

●鬱蒼とした樹林に囲まれた静かな湿原。隠れスポット的なポイント。 
●ダイナミックさや絢爛さはないが、尾瀬沼の喧噪を避けて静かなひとときを味わえる。
                    
コースデータ
 
コ ー ス 尾瀬沼 → 小淵沢田代 → 分岐点 → 奥鬼怒林道 → 大清水
コースタイム 約3時間(休憩を除く。)
難 易 度 やや困難。 道が分かりにくいので、霧や雪の日は注意。ぬかるみが多く、雨の日はかなり難儀します。(逆コースはけっこう体力も使います。)
装   備 雨具、水、非常食。登山靴または軽登山靴。
余計なお世話 大清水からの逆ルートは下が湿っていたり、天気が悪いときは歩きにくいのでやめた方がいい。
コースマップ
 

 

  尾瀬沼
 大江川湿原を沼山峠方面に向かって行くと右への分岐があり、道が森の中へ続いている。まぶしい陽光できらめく湿原から、突然鬱蒼とした樹林帯の斜面に入る。晴れた夏の日でも薄暗く、ひんやりとして、そして静かである。「黒い森」という表現がぴったりである。
 このルートは雨が降ると、相当のぬかるみを覚悟しなければならない。なお、小淵沢田代への登りは、このルートのほか、長藏小屋付近から登るルートがあるが、こちらも樹林帯の若干急な斜面である。
  小淵沢田代
 暗い森の斜面を50分ほど登ると、視界が開けて、こんなところにと思うほど意外なほどの広さの湿原が現れる。ワタスゲやニッコウキスゲが見られる。湿原から日光白根山の眺望あり。
 
分岐点→ 奥鬼怒林道
 小淵沢田代を過ぎて少し行くと、右への分岐点がある。このあたりは藪が深く、指導標がないと道が分かりにくい。知らずに、尾根道を進んでしまう。(なお、尾根道は進まないこと。黒岩山経由で帝釈山や鬼怒沼へ通じているが、どちらもかなりの長時間コースであり、道も分かりにくい熟練者向きのコース。)
 分岐点を右に折れて、しばらくは緩やかな藪の道を下る。やがて斜面がきつくなり、崖のくだりとなる。ぬかるんだ崖もあり、雨の日は相当難儀する。小淵沢代から約40分ぐらいで小淵沢の林道にたどり着く。林道を30分ほど下ると、奥鬼怒林道の平坦な道に合流する。奥鬼怒林道は大清水から奥鬼怒へ抜ける車道であるが、一般車の通行は制限がある。小淵沢合流地点から約1時間奥鬼怒林道を歩いて、大清水休憩所に着く。