大清水 〜鬼怒沼〜奥鬼怒温泉郷
2,000m 上空にひろびろと広がる湿原。そして温泉郷へ。

 

●大清水から歩いて喘ぎ喘ぎ登った末に待ち受けるのはまさに別天地の湿原と温泉郷。
●平坦な道から徐々に斜度を増して、ピークを越えるコース。
コースデータ
 
コ ー ス 大清水 → 根羽沢 → 物見山 → 鬼怒沼 → 奥鬼怒温泉郷
コースタイム 約6時間(休憩を除く。)
難 易 度 困難。 物見山は急登がだらだら続き、途中道が分かりにくい。体力相当必要。
装   備 雨具、防寒具、水、非常食。登山靴または軽登山靴。
余計なお世話 体力がない人はやめた方がいい。また、温泉郷は観光地化して山の温泉宿という雰囲気はなくなりつつある。
  根羽沢
 大清水から根羽沢の林道を約1時間30分行くと、根羽沢鉱山跡に着く。そこから沢沿いのややアップダウンの道を30分進み、物見山の急斜面の登りが始まる。
  物見山
 物見山の登りは尾根づたいの急斜面。最初は緩やかだが、徐々に傾斜がきつくなり、登りの後半は急登が続く。何度か足が滑ってなかなか登れない場所もある。また、あまり人が通らないので迷いやすい。やっとの思いでたどり着いた頂上には眺望はない。
 物見山を越えてやや下ると、標高2,000mの上空に広々と展開する鬼怒沼湿原にたどり着く。
  鬼怒沼
 鬼怒沼湿原は火口に水がたまり、退化して湿原になったものと言われている。湿原の周囲は奥鬼怒山や日光連山、燧ヶ岳などの眺望がよい。
 湿原の北端には無人の避難小屋がある。
 湿原から奥鬼怒温泉郷への下りは途中二つのルートがある。ひとつは八丁ノ湯へ下る道。もうひとつはオソロシノ滝展望台経由で日光沢温泉へ降りる道。どちらも約1時間20分で下る。
  温泉郷
 奥鬼怒温泉郷の各湯にはそれぞれ趣のある露天風呂があり、1週間各宿で過ごしたい。特に八丁ノ湯の露天風呂は道からも丸見えだが、滝壺を望む岩風呂は昔からの名物である。
 昭和52年頃に訪れたときの奥鬼怒温泉郷は、まだ山の秘湯という雰囲気で、ランプの宿が残っていた。しかし、平成5年に訪れたときはすでに観光地化し、八丁ノ湯にはログキャビンやお土産館が建ち、加仁湯は豪華な建物に建て替えられ、幽谷の湯というイメージは全くない。