燧ヶ岳

尾瀬は燧ヶ岳の噴火により今の原形ができたとも言われ、 燧ヶ岳はいわば尾瀬の生みの親的存在。コケモモ、イワウメなどの高山植物も豊富に見られる。


 

燧ヶ岳
 東北最高峰の山。下から見ると3つのこぶがあるように見えるが、頂上付近には柴安ー(しばやすぐら)、 俎ー(まないたぐら)、アカナグレ岳、ミノブチ岳などいくつかのピークがある。尾瀬沼から見て右側に見えているのは俎ー(まないたぐら)で、 標高2,346m。位置関係から一番高く見えているが、最高地点は真ん中に見える柴安ーの2,356mで、ここが燧ヶ岳の頂上と言える。

燧ヶ岳の登山ルート

燧ヶ岳登山には5つのルートがあるが、どのコースも2:30〜3:00程度かかる。
( )内はおおむねのコースタイム。↑は登り、↓は下りを表す。

@ 御池からのルート(↑4:00、↓2:30)
A 長藏小屋からのルート(長英新道)(↑3:30、↓2:30)
B ナデッ窪ルート(沼尻)(↑2:30、↓1:40)
C 十字路からのルート(↑2:45、↓2:10)
D 温泉小屋からのルート(↑2:50、↓2:15)

沼尻からのルートは距離が短いが、勾配がきついため、タイム的には温泉小屋や十字路とさほど変わらない。

@裏燧(御池)から燧ヶ岳
 コース途中に広沢ノ田代(1,760m)と熊沢ノ田代(1,986m)があり、数ある燧ヶ岳登山ルートの中でも視界が開けた明るいルート。 紅葉の時期は特に美しい。勾配もさほどきつくないが、難点は若干登山に時間がかかること。頂上付近は岩礫で歩きにくい。


※写真は燧裏林道からの登山道(熊沢田代付近)

HIDEO MAKISHIMA
A長藏小屋(長英新道)から燧ヶ岳
 森林帯の中のだらだらした道が延々と続くルート。ミノブチ岳経由で頂上(柴安ー)へ。
B沼尻(ナデッ窪)から燧ヶ岳
 岩がごろごろした急登。7月まで雪が残るので注意が必要。ミノブチ岳経由で頂上(柴安ー)。
C十字路から燧ヶ岳
 樹林帯の中の眺望がないだらだら道がしばらく続き、森林限界から岩の急登が続くルート。沢沿いの道が多く、降水時は注意が必要。
D温泉小屋から燧ヶ岳
 樹林帯の中の眺望がない岩がごろごろした道がしばらく続き、森林限界から岩の急登が続くルート。沢沿いの道が多く、降水時は道が小川に変わる。