尾瀬の秋 9月前半〜10月後半

9月前半
 残暑が厳しく夏のようなときもあれば、秋雨で肌寒いこともある。台風により大雨になることもある。寒気を伴った移動性高気圧に覆われたときには、霜が降りることもある。
写真はヤマウルシの葉
天気(出現率%) 最高
気温
最低
気温
主な花 湿原と植物の状況 山小屋
 晴 (30) 19〜26 2〜14 ・ウメバチソウ
・ヤマハハコ
・ヤマトリカブト
・ミヤマアキノキ
 リンソウ
・エゾリンドウ
・キツリフネ
・オゼミズギク
 ヤマウルシやナナカマドの紅葉が始まる。湿原の草も秋の風情が濃くなる。ウメバチソウの花なども咲くが、花は大分少なくなる。  比較的空いている。ウィークデイなら一人一部屋ということもある。
 曇 (30) 17〜24 8〜15
 雨 (40) 13〜23 8〜15
雪(0)
9月後半
 天気が周期的に変わり、毎週末が雨ということもある。移動性高気圧に覆われて晴れた日は、霜が下りることもあり、また、日中はかなり暖かい。天気が悪いことも多く、こういう日は肌寒い。台風により大雨になることもある。
写真は竜宮附近

 

天気(出現率%) 最高
気温
最低
気温
主な花 湿原と植物の状況 山小屋
晴(20) 13〜24 -3〜12 ・エゾリンドウ
・ウメバチソウ
 湿原では草紅葉が始まる。木々の黄葉にはまだ早い。尾瀬で最後のエゾリンドウが咲く。  9月末になると、大分混雑する。
曇(40) 13〜20 5〜13
雨(40) 12〜18 6〜13
雪(0)
10月前半
 天気が周期的に変わり、毎週末が雨ということもある。移動性高気圧に覆われて晴れた日は、大霜になることもある。天気が悪いことも多く、こういう日は肌寒い。まれに雪が舞うことがある。
写真は朝の大江湿原

 

天気(出現率%) 最高
気温
最低
気温
主な花 湿原と植物の状況 山小屋
晴(28) 12〜23 -5〜10 ・エゾリンドウ  年によっては、エゾリンドウが咲き残っていることがある。湿原は茶色に変わり、木々の黄葉が始まる。ただ、紅葉する木々は少ない。降霜が早いと、黄葉せずに、褐色になって落葉してしまう。  体育の日の3連休は大変混雑し、一人1畳となる。
曇(40) 10〜18 3〜10
雨(30) 8〜18 3〜10
雪(2) 1〜10 -2〜1
10月後半
 秋雨がほぼ終わり、比較的好天が多くなるが、年により秋雨が長引くこともある。移動性高気圧に覆われて晴れた日は、-10℃近くまで下がることもあり、大霜になる。冬型になると、降雪もあり、20cmくらい積もることもある。
写真は三平峠から一ノ瀬への下り

 

天気(出現率%) 最高
気温
最低
気温
主な花 湿原と植物の状況 山小屋
晴(35) 7〜18 -10〜4

※この時期は花は見られない。

 晩秋の風情であり、ほとんど落葉してしまう。湿原は褐色となり、咲いている花はもうない。  大分空いてくるが、20日前の週末で閉めてしまう山小屋が多い。
曇(30) 2〜14 -4〜7
雨(30) 2〜12 0〜7
雪(5) 0〜8  -5〜0
備考  
全 般  気象関係の記述については、尾瀬保護財団から頂いた尾瀬山ノ鼻観測所気象月報と尾瀬林業から頂いた気象観測データ、また一部インターネット自然研究所のライブ画像を参考にしている。
天 候 大まかな傾向を記述している。年によって、かなり異なる。
天気出現率%  天気の出現率を%で表している。かなり感覚的なものである。例えば、日中は晴れていて、夕立で一時的に雨が降ったような場合や、晴れたり曇ったり一時雨が降ったりする場合、あるいは夜中だけ雨が降る場合などがある。これをどう扱うかかなり難しい問題であるので、厳密な考察はしていない。
最高気温 その天気のときの最高気温を示している。気圧配置などによりかなりの幅がある。
最低気温 その天気のときの最低気温を示している。気圧配置などによりかなりの幅がある。
気温の較差 夏の晴れた日の較差は12〜15℃、冬の晴れた日の較差は15〜25℃にもなる。
雨や雪の日の較差は5〜10℃程度である。
主な花 比較的目立つ花を掲載している。年により多少の時季の変動もあり、当たりはずれもある。
湿原と植物の状況 年によりかなり変動がある。
山小屋 年により多少変化することがある。