2011年10月28日(金) 天気 快晴時々晴れ
写真R23907 沼田駅
 大宮から上越新幹線の自由席に乗った。それほど混んではおらず、座ることができた。高崎駅に近づいてきたころ車内放送があり、7:32頃発生した神保原・新町間の人身事故で高崎線は運転を見合わせているとのことであった。一瞬、高崎から先の電車も止まっているのかと思ったが、不通区間は高崎線内だけで、上越線は動いていた。もし、在来線で来ていたら足止めをくっていたかもしれなかった。8:08に新幹線が高崎に到着し、8:24発の在来線に乗り換えた。9:11に沼田に到着し、いつも乗っている9:25発のバスに乗ることができた。
 沼田駅で少し時間があったので、駅の様子を見てみると、詩を書いたこんな板が飾ってあった。詩は鈴木比呂志氏の「暮れゆく尾瀬」からのものであった。

「水芭蕉 ゆめみる
 あえかにも ゆめみる花よ
 暮れゆけば 花明かりのみ
 水の郷 尾瀬はかなしや」

写真IMGP4693 戸倉
 紅葉シーズンを迎えていたが、全体的に色づきは良くなかった。やや斜光線となる山肌を写してみた。


写真R23912 鳩待峠
 いつもどおり、無料休憩所で豚汁(500円)を注文し、コンビニで購入して持ってきたおにぎりで昼食とした。


 写真R23918 鳩待峠・山ノ鼻間
 鳩待峠から山ノ鼻に下りていく途中に、シラネアオイが咲く場所があるが、7月末の豪雨によってそのあたりも土砂崩れを起こしていた。

写真R23923 鳩待峠・山ノ鼻間
 沢沿いの木々が豪雨の影響でなぎ倒された部分の50mの区間では、災害復旧工事をしていた。画像に示すとおり、工事期間は10月14日〜12月22日となっていた。12月も後半となれば、雪もかなり降るだろう。作業する人のご苦労が想像される。

写真R23928 山ノ鼻
 山ノ鼻に到着した。いつもビジターセンターをのぞいてみるのだが、ちょうどこの日の正午で今年度の業務は終了してしまっていた。また、至仏山荘も営業を終了していた。普通の山小屋は、10月中旬の日曜日が終わると、それで営業を終えることが多い。
写真R23932 研究見本園
 研究見本園の木道を新しくしていた。ここも7月末の豪雨の被害に遭ったところかもしれない。

写真R23933 山ノ鼻
 山ノ鼻の看板がいつの間にか、新しくなっている。尾瀬国立公園ができてから設置されたはずなので、去年あたりにはできていたのかもしれないが、撮影したのは今回が初めてのような気がする。
写真R23935 山ノ鼻→牛首分岐
 上ノ大堀川に架かる橋も7月末の豪雨に遭ったようだ。橋の架け替え工事が行われていた。
 写真IMGP4747 山ノ鼻→牛首分岐
 池塘のヒツジグサの紅葉が美しかった。地上の植物よりも、水面に浮かぶこの植物の方が紅葉している期間は長いようだ。木々は紅葉して少しすると落葉してしまうしまうのに対し、ヒツジグサは落葉することがないせいなのだろうか。

写真R23939 山ノ鼻→牛首分岐
 木道の交換の工事も行われていた。赤い立て札がちょっと目障りではある。




写真IMGP4841 牛首分岐→竜宮十字
 木道が夕陽を反射して輝いていた。印象的な風景である。
写真IMGP4849 牛首分岐→竜宮十字
 遠くの拠水林が夕陽に照らし出されていた。
写真IMGP4885 牛首分岐→竜宮十字
 尾瀬の一つのポイントである白樺の木に斜光線が差し、背景から浮かび上がった。この季節は夕日の頃こんな風景が見られることがある。

写真IMGP4947 竜宮小屋
 16:40に竜宮小屋に到着して、受付を済ませ、1泊3食分の9,300円を支払った。通常は、昼食は見晴の山小屋で食べるのだが、この季節は尾瀬ヶ原では竜宮小屋くらいしか営業をしていないので、昼食の弁当を頼んだのである。部屋は湿原を見渡せる206号室で、6畳に3人であった。
 チェックイン後、竜宮十字に行ってみた。雲はほとんどなく、夕焼けという感じにはならなかった。青い空の下の方が少しオレンジ色になった。

写真R23949 竜宮小屋
 竜宮小屋に戻り、風呂に入って汗を流した。17:30から夕食であるが、10分ほど遅くなった。いつもどおり缶酎ハイを買った。泊まり客は10人くらいであった。小屋主さんによると、15連泊の人や7連泊の人もいるそうだ。翌日は今シーズン最後の土曜日であるため、泊まり客は数十人になるという。
 今朝は大霜で-5℃まで下がったと、小屋主さんと話をした。外気温はセンサーで測定して小屋の中でも分かるようになっているという。また、小屋主さんは645で写真を再開したそうだ。
 好天が予想されるため、20:10には床についた。