学校
長野県松本市石芝在住
ルイサイファーさん投書

友人Y君の体験談。彼は、語り出しました。
五年前の夏、僕は暗くなった校舎に取り残されました。出口は閉められ、鍵がかかっていました。
その時は、あまり不安とは思いませんでした。なぜなら、職員室の明かりがついていたので、職員専用 出口から出れると思っていたからです。
それから、職員専用出口から外に出ようとしました。しかし、出口には鍵が掛かっていて、外にでれま せん。
しかたなく、先生に事情を説明して、出口を開けてもらおうと思い、職員室に行きましたが、誰もいな い・・・・・・。 その時、僕にはじめて不安が過ぎりました。廊下の電気が、気味が悪く光っている・・・・。 僕は校舎の中を走り回り、先生を探しましたが、だれもいない。
気がつくと、自分のクラスの前に立っていました。
教室に入ろうとすると・・・・・縄の『ギィ〜ギィ』という音が聞こえてきました。ドアを開けてみる と、見ず知らずの子が首を吊っていました。
びっくりしながらも、死体をみていると、こちらを向き、『ニヤァッ』と、笑いかけたのです。
僕は気を失い、気がつくと宿直室に居ました。しかし、またしても誰もいない・・・・。
誰かが、宿直室のドアを開ける。宿直の先生でしたと、ありそうな話と思っていましたが・・・・。
僕も、首を吊っている人をみてしまったのです。
友達から、聞いた話には続きがあったらしいのですが、聞くまでもなく僕自信が体験してしまったので す。首を吊った人がこちらを向いて、『ニヤァッ』笑うところまでは、友人が言った通りなのです。 しかしその後か少し違っていました。 首を吊った人が、縄を首から外し近づいてくるのです。
僕は、恐怖のあまり足がすくみ、動けませんでした。
首を吊っていた人が少しずつ僕に近づいて来ます。恐くて逃げ出したいのですが、体が言う事を聞いて くれず、ジッとその場に立ち尽していました。首を吊っていた人が僕の前まで来ると、突然首を締めて きました。僕は息苦しさと、恐怖でだんだん意識が薄れ、気がつくと何故か宿直室に運ばれてました。
宿直の先生が入ってくる。すべては友人が言った通りに、進んでいます。
が、話の続きを聞く前に体験してしまった、恐ろしい出来事を・・・・。
宿直室の電気が付いて、先生が二人ほど入ってきたのです。しかし様子が変でした。二人とも見た ことも無い先生で、青白い顔色で滑る様に宿直室に入って来た様な気がしました。なんか生きていると いう感じがしません。それに宿直の先生は何故こんな時間まで、僕が学校にいるのか、普通は聞いてく るはず。それに怒って親に電話を掛けるのが普通だと思う。それが問いかけもせず、ただ目の前にボー っと立っているだけなんです。
僕は、ここにいるのがなんだか怖くなってきて、「一人で帰れるので帰して下さい」といいました。予 想どおり様子がおかしい先生たちは、すんなりと帰してくれました。
僕は、恐いので目を閉じて走って帰りました。
しかし、どんなに走っても家に着くことはありませんでした。目を開ければ学校の前。一年の教室から 、だれかが何十人もこちらをみていて、笑っている。そんな気にもなりました。
僕は家に電話しようと、公衆電話で家に電話しようとすると、電話ボックスのガラスの部分に血が上か ら垂れてきてました。恐怖に耐えきれず、僕は気が可笑しくなったのか、気がふれてしまったのか解か りませんが、僕以外の人に体を奪われた感じがし、自分でも薄気味悪くなるような笑いかたで、「フフ フフ・・・・・ハーハハハッハッハッ」と笑っていました。
それからどうして学校に辿り着いたのか、全く憶えていませんが、僕は教室に戻っていて、友人S君の 首を締めていました。我に帰り、S君から手を外すと、S君は倒れましたが、意識はしっかりしていま した。
なんだか僕は腹が立ってきて、「これで終わらせたくない!」何故かそう思った僕は、霊に復習をしよ うと考え、また後日、放課後に首吊りの霊を探して見つけ出しました。
復習をしようと見つけたのに、瞬間また誰かに体を奪われる様な感覚を憶えました。気がついた時には 、笑いながら何故か霊をわし掴みにし、殴り続けていました。
いま考えると、霊に恨まれてる可能性は大ですね。でも、あのとき霊に触れられたのはなぜだろう・・ ・・ (最近思い出したことです。いままで忘れてました)