その日学校でこんな怖い話を聞きました。

　昔、江戸時代頃にある侍がいたそうです。
その侍は非常に不運な死を遂げ、今でもその霊はこの世にとどまっているらしく、 この侍の名前とこの話を聞いたら３日以内に家にやってくるらしい・・・。
もし、その霊がやってきたら、その侍の名前を３回間違えずに言えれば霊は消えますが、 もし間違えたりしたら刀で切られてしまう・・・。らしいです。
　 俺は別によく聞く話なので気にも止めずにその日の夜を過ごしました。
　 　その次の日の夜・・・。
俺はベットに横になっていて寝ようとしていたんですが、なかなか寝つけずにいました。
すると・・・。
誰かが階段を上がってくる音が聞こえたんです・・・。
「ミシッ、ミシッ、ミシッ。」
俺の部屋は二階で、隣の部屋では両親が寝ていて、誰も上がってくる人はいるはずも無く、 その足音はだんだん俺の部屋へと近づいてきました。
そして俺の部屋の前で止まったんです！！
「もしかすると、例の侍が！！」と俺は思い、布団をかぶり、隠れました。
すると背中の方で、何か気配を感じ、寒気がしてきました。
「ヤバイ！！いる！！」と思い、その侍の名前を３回言ったのです。
　数分後・・・。俺は勇気を出して布団を取り、後ろを見てみました。 「よかったー・・・いなくなったー。」後ろには誰もいませんでした。
落ち着いてから、その出来事は自分の気のせいだったと思い込もうとし、いつの間にか眠りにつくことができました。　
　翌日・・・。朝食を食べに下に降りました。
その時、母に言われたんです。
「あんた！！昨日の夜、階段ドタバタ上がったでしょ！！うるさかったよ！！」　
やっぱり来てたんです霊が・・・。