金縛り
東京都在住のきのえさん提供

初めて投稿します。あまり怖くない話ですが、読んでみてください。
 子供の頃は夜中目を覚ますと、飛鳥時代を連想させる衣装を着た人が寝ていたて、それを見て、今と違うけどと私だ、、、 と思いながら気を失ったりしたことがありました。夢かもしれませんね。
でも、次の話は姉から続いているんです。

 私が子供の頃のある晩、7つ違いの姉が、悲鳴とともに私と母が寝ている寝室に飛び込んできました。
ものすごい慌てぶりで、「こわかった、金縛りにあった。それに見ていないけれど女の人が廊下から歩いてきて、 布団の端をあるいていった。」と一息に話し終えました。
私は、へぇ、姉はお化けを見えるのかぁと子供心 に思った位でしたが、姉は余程怖かったみたいで、その晩は一緒に眠ることになりました。

しかしその現象は続きました。
姉によると必ず金縛りの後、女の人が入ってきては、布団の端を歩くとい うのです。

ある晩は私と母が話をしていると、「今、でたっ」といって姉がやってきました。
しかし、姉の部屋は私たちの寝室の隣で、廊下といっても障子で仕切られているだけです。なにか物音があれば、 聞こえないはずはありません。
母は、「疲れのせいだろうから、早く寝るようにしなさい。」といっていました。

次の日から姉は早めに寝るようになり、その現象はぴったりと終わりました。

 数年が過ぎて、姉も結婚して家をでました。私は姉の部屋を譲り受けて寝室にしました。
しばらくは何も起こ らなかったのですが、あるとき部屋の模様替えをしてベットを壁際から中央辺りに移動しました。
その状態で数日した頃でしょうか、夜、金縛りで目を覚ましました。耳鳴りが軽く聞こえています。
またか・・・・・。
部屋の電気を薄暗くつけていたので、辺りの様子も見えました。
金縛りをほどこうとしてい ると、廊下から人の気配がします。
それは、すっ、すっ、と、まるで和服でも着ているような女性の歩き方を思わ せす。
金縛りにあいながら、昔、姉がいっていた奴だな、まだいたんだ、恨み言をいわれても嫌だなぁ。でも、も しかすると錯覚かも。
さまざまな思いが浮かぶ中、じっとしていると、女性の気配はベットの脇を通ります。幸い、 その気配とは反対を向いているので姿はわかりません。
でも、気配と足音は私の背後を移動し、足下へ来て止まり 、やがて金縛りが解けると気配も消えました。

 それは次の晩も起こりました。
やはり同じように歩いてきて足元にしばらく立ってから消えます。
特に悪いこ とはしないようですが、気味が悪いしやはり怖い。
何日か続いた頃、気配の方を見たのですが、何も見えません でした。
でも、その気配はどこか寂しそうで、静かに見つめられている感じでした。
もしかすると、気づいても らいたいって奴かなぁ。そう思えてきた時、話しかけてみる気になりました。

ある晩、足元に立っている気配に向 けて、「悪いことしないならいてもいいよ。いつも見守ってくれているなら、ありがとう。」といってみたら、耳 鳴りが急に強まって、金縛りも普段よりもずっと強まってきました。

「失敗したかもなぁ〜」そう思った時、パァーンとはじけるよな感覚があった途端に気配が消えました。
金縛りも同時に解けていました。一体どうしたのか、、、。
でも、それ以来、その気配だけでなく、金縛りにもあわなくなりました。

今回の霊視は失敗しております。
体調がまだ本調子でないからかもしれませんが・・・
今回のお話で思ったのですが、無闇に話かけてしまうのは良くないです。
もし、取り憑かれたりしたら大変です。
何があっても無視したほうがいいと、姫は思います。