私の姉が中学受験の時期だったと思います。
私が風邪で寝ているのをいいことに母と姉は外出してしまいました。
父も仕事だったので家は誰も居ません。 私は2階の部屋で寝てました。
当時私はまだ幼かった為、父と母と3人で寝てた広い部屋でした。 部屋の隣は台所と食卓があり、私が寝ている部屋から曇ったガラス戸で仕切られており、台所の様子はやや見える状態でした。 台所へは細い廊下が部屋と部屋を結んでおり、私の居る部屋の隣が姉の部屋になっています。
その日は私は風邪で休んでおり、起きるのも苦痛だったので、一日中寝ていたと記憶しております。 寝ていたと言っても、何度も目が覚めては寝を繰り返していた時のことです。 なにか物音がした様な気がして目を覚ましました。 どうやら台所のほうで物音がした気がします。 でも起きる気がしない私は起き上がって見てみようと言う気にはなれませんでした。
しばらく耳を澄ませていましたが、何も聞こえない事を確認し、 「なんだ気のせいか」 と思ってまた寝てしまいました。 ふと眼がさめたとき、姉の部屋の方向からギシギシ廊下を渡る音がしてきます。 「あれ、お姉ちゃん達帰ってきたのかな?」
そう思ってボーッとガラス戸を見ていました。 すると現れたのは姉の持っているピンクの水玉のフリル付のスカートを履き、上は白いT-シャツ、お尻まで長い黒髪のソバージュをかけたような髪をした女の人でした。 彼女は台所のテーブルの方に向かい、何をしているかは私の位置からは見えませんが、何かを持って私の寝ているガラスの前を通るって行きました。 その時に彼女はオレンジの色の丸い物を二つ、お手玉のようにして持って通り過ぎ、姉の部屋へ入って行きました。 私は「帰ってきてるなら一言声をかけてくれればいいのに」と思ってましたが、なかなか誰も声を掛けてくれる様子もなく、痺れを切らして「お姉ちゃん」と姉の部屋に入ってみると、、、、、。 「あれ???」 誰もいません、、、、、。 台所もトイレも見回し、下の部屋にも行きましたが誰もいません。 母も父も姉もいませんでした。 誰もいない、、、、、。
私が見たものはなんだったの?? 部屋に戻り、なんだか体調がすぐれないので寝ていました。 そこを彼女が通ったのです
え?? やっぱおねえちゃんいたの? 私は子供心ながら「お姉ちゃんだけ帰ってお母さんはどうしたのかな?」 彼女はまたオレンジ色をしたものを一つつ持って姉の部屋へ入って行きました。 「お姉ちゃん」私はまた姉の部屋へ行きました。 誰もいません、、、、、。へんだなぁ、、、、。 どうしてだろう??おかしい、、、、、。 またここを通るに違いない そう思ってガラス戸を開けて待っていました。しかしいつになっても誰も通らないのです。 なぜ??
なんだか気持ち悪い、、、。 布団を頭まで被って早く誰か帰ってきてと祈っていると、また廊下のキシム音がし、誰かが通った感じがしました。 そこにいるのかな? どうしよう? あれはだれ?
勇気を出し戸をあけてみました。 でも誰もいないのです、、、、、。 ふと、台所のテーブルにあるミカンが目に入りました。 どうやらミカンを持っていったようです。 ミカンが減っている感じがしました。 狐につままれた思いで布団で眠っていると、やっと家族が帰っていました。 「お帰り♪」 怖さから開放された気分で、安心しました。 あの髪の長い女性は誰だったのでしょうか、、、 姉も母も髪はショートヘアで、長い髪の家族はおりません、、、。 でも私がその女性を見たときは服装や姉の部屋に行ったことを考え、姉のような気がします。 その後私はその部屋を使いましたが特に変わったことというのはありませんでした。 ただ一人であの家に居るときそしてあの部屋に居るときは暗くなるといつもいや〜な感じはしてました・・・
この家には今はもう住んでいません。 引越しをし、今は酒屋とアパートになっています。 父が子供の頃は戦争の時代でしたので、家族で山の手から下町に疎開をしたとき建てたものと聞きましたけど、その後また引越しをし、あまりはっきりしたことを親は教えてくれませんが、たいした体験じゃないけどなんだか不思議でたまらないのです
今回の霊視では、ご家族の日常の映像しか見えてきておりませんので、ご家族の方のイタズラではないかと思います。あまり気になさらない様に
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