きもだめし 2
長野県松本市 kataさん提供

二年ぐらい前の夏に中山霊園でキャンプをやったのですが、 そこで夜に隠れんぼみたいな肝試しをしようということになりました。
内容は、二人ずつ鬼と隠れる人にわかれて、鬼は隠れてる人を見つければ勝になり、 隠れる人は、鬼を驚かせば勝ち、でも怖さに負ければ、どっちにしても負け、 という訳のわからないルールでした。
ジャンケンで、僕は鬼になってゲームは始まり、僕は全力で探しました。 一人目を見つけるまでは良かったのですが、二人目を見つけようと探していると、後ろから
「おい!」
という声がして、後ろを振り向いたのですが、誰もいない。
気のせいかなと思い、また探し続けました。
途中で、人が横になってるのを見つけました。 M君だと思い「みつけた」と言ってみたのですが、返事がないのです。 叩いてみると起き上がったのですが、顔がつぶれている上に全然違う人だったのです。
僕は恐ろしくなり、急いでテントに戻ると、みんなが座っていました。
しかし、テント内の雰囲気がまるで違い、しかも僕の方を生きているとは思えない目で、 僕を見つめていました。
あまりの恐ろしさに、ぼくは足がすくんでしまい、動くことができませんでした。 そしてみんなは、僕に向かって
「誰がやった?」
と言って、僕に近づいてきました。僕は恐怖に慄きながら、 みんなに「なんのこと?」と聞きましたが、ただ近づいて来るだけでした。
それから僕は頭の中が真っ白になり、記憶がなくなってしまいました。
朝になって皆に揺り起こされて気が付くと、僕はお墓の前に倒れていたのです。

顔がつぶれている人は、そこで死んだか、殺された、 あるいは事故で死んで、葬られた場所で犯人探し?私にはよく解かりません。
死んだ人の安住の地を遊びの場にし、眠りを妨げてしまい、 起きてしまったのかもしれませんね。危ない事は、出来るだけ避けた方が良いのでは…… (−−;