学校1
館長提供

学校には必ずといっていいほど恐い話があります。 学校に在籍したことのある生徒達の体験談、先生方の体験談がありますが、 全国各地で似通った話が多いのはなぜでしょうか。
学校というところは子供たちに心理的圧迫感を与え、ちょっとした事に敏感に反応し、 恐怖感を感じてさせてしまいます。
恐い思いをしたのを全て霊のせいにしてしまっているケースや、 先輩が後輩を怖がらせるために作った作り話も多いかと思います。 しかし、学校で目撃したり体験をするのはそれなりに理由があります。 学校が建てられている場所にも問題があるのです。 学校はとても敷地を多く必要とするために、土地が一番安く手に入る場所に建てられています。
お寺やその敷地、戦争中に病院として使われていた場所、実験施設などに使われていた場所は、 敷地も大きく安く手に入る場所のため、こういう場所の跡地に建てられている 学校が比較的多く存在します。
ここに掲載させて頂いている話は実際に作者自身が体験者に会い、 その現場を取材したお話です。

神戸の布引に女子高が何校かあります。その中の一つに歴史が古い仏教系の学校で、 神戸ではまあまあ有名な学校があります。ここで不思議な体験をしたというここの卒業生三人と、 定年退職された先生と合計五人で学校を見に行きました。
急な坂道を登っていくとお寺が見え、すぐ裏に高校の建物が建っていました。 建物は鉄筋コンクリートの五階建てで別段変った様子も無く、普通の学校のように見えました。 ただお寺の敷地の裏に建っている校舎は窓からお寺やお墓が見えるので、 感受性の高い思春期の女の子には、刺激が強すぎるだろうなぁと思いました。
門を入って行くと下り坂になっており、左側にお寺の見える本館と呼ばれている校舎、 右には比較的新しい校舎と体育館が並んでおり、 摩耶山の山肌が見える横に丘の上の校舎と呼ばれている校舎が建っています。 彼女たちが体験した場所は、本館と丘の上の校舎の三階部分にある特別室だそうです。
早速特別室を見に行きましたが、机や椅子が一定方向に並んでいる何処にでもある教室でした。 ここで首の無い男女を見たと言っていたので、ここに遠赤外線カメラを二台セットして、 何かが動くとシャッターがおりる設定にして一日置かして貰う事にしました。
また、本館には多くの目撃した場所があったため、その場所に1台1台カメラを置いてる訳 にはいきませんので、普通に写真を撮って行くことにしました。
本館に入ると正面に事務所、左側に職員室、右側には実験室や理科の職員の控え室があり、 この前を通り過ぎると階段がありました。
この階段には各階ごとにトイレが設置されていますが、 地下二階のトイレだけが板で封をしてあります。ここで男女の霊を目撃したそうです。
先生は「この学校は戦争よりもっと前に建られていために、戦争で傷ついた兵士の病院とし て戦争終結後も暫く使われていました。そのころはまだ木造の校舎で、今トイレのある場所は 不運にして亡くなった人たちを安置していた場所なんです」と教えてくれました。 その霊が現れるのでしょうか。ここで何枚か写真を撮って次に進みました。
今度はこの階段を登っていき、三階にある図書室に来ました。ここも別段変った所はなにも 見受けられませんでした。ここでは子供が走り回っているのを目撃したそうです。
次に行った所は、この階にある講堂です。毎週火曜日に一年生と三年生の礼拝が行われ、 水曜日に二年生の礼拝があります。この時に、日航の事故で亡くなった生徒が現れたそうです。 他にも子供から年寄りまで沢山の霊を目撃したそうです。この裏に食堂があり、更に真上の階には 家庭科室がありますが、食堂・家庭科室でも目撃例があるそうです。
他にも二階にある教室や、ブラスバンド部の部室、一階にある下駄箱の辺りや、保健室、 職員室などたくさんの場所で目撃されているので、ここでは一緒に来てくれた彼女たちの話を一 つだけ記載させて頂きます。(学校NO2へ)

なお、学校にて取った写真には何も写っていなかったので、掲載しませんでした。