女の子2
鹿児島県大島群徳之島 かつみさん提供

沖縄に遊びに行ったとき、変な女の子に付き纏われました。 港の側にじっと蹲って、シクシク泣いていたので、てっきりお母さんと離れ迷子になって泣いている のだと思い、声をかけました。
「どうしたの?迷子になったの?」
その子は首をふるだけで、なにも答えませんでした。仕方なく警察へ連れて行く事にしました。
「お姉ちゃんに付いて来てね。きっとお母さんに会えるからね。」そういうと、 女の子は肯きチョコチョコと付いて来ました。
駐在さんが丁度、近くを歩いていたので訳を話し、女の子を呼ぼうと手招きし振り向きました。
「あれ?いない。いままでそこに居たのに……」駐在さんはにこにこして
「きっと、お母さんが見つかって帰ったんだね」と一言。
「そっかぁ!よかった!」と、駐在さんと別れ、タクシーを止めて友達の家に向かいました。
その時、タクシーの運転手さんが
「あの子は、君の連れじゃないの?」なんて聞くので、車内の窓から外を見ました。
「あら、またあの子……迷子みたいなんです。連れじゃないから行ってください」
タクシーは発進し、友達の家へ向かいました。
ちよっと可哀相だったかなぁー!なんて思っていましたが、タクシーを降りた時またあの女の子 が目の前に立っていました。
なんで……。
声がでませんでした。港にいたはずなのに、どうしてここに?
道路は一本道。しかも見晴らしが良い。ほかの車があったら見たはず。でも見てないし……。 頭がこんがらがりそうでした。
「お姉ちゃん、アソボ!ねっ!」
笑顔で言われても……
私は急いで友達の家に入りました。そして外を見た時、女の子と目があいました。 そして睨むように、じっと私を見据えてどこかへ行ってしまいました。私はホッとし、 その日は友達の家に泊まることにしました。
それだけで終わらなかったのです。夜、玄関をドンドン叩く音がして、おばさんが出たのですが、 誰もいなかったといって、首を傾げていました。
するといつのまにか、家にあの女の子が入って来ていて
「お姉ちゃん、付いて来てって言ったのに……」って泣きだしました。
おばさんがその女の子に
「こんな遅くまで遊んでると、お母さんに怒られるから、帰りなさいね」
と玄関まで連れて行きました。そして
「変ね、この辺にあんな子いたかしら?」と一言。
その間ポカァンとしていた友達。
彼女には女の子が見えなかったそうです。
それを聞いて、おばさんと私がゾーっと鳥肌がたち、恐くなったのはいうまでもありません。

この女の子は死んでいるのが理解できていないようですね。 子供の場合、なかなか理解できず、除霊するのも困難だといわれています。 子供は無邪気な所が恐いので、幽霊の子供には気を付けましょう。って言ってもなぁー……。