初老の紳士
福岡市在住のMIYAさん提供
場所は福岡市博多区博多駅前

あまり怖くないのですが、よかったら聞いて下さい。
ちょこちょこ体験談はあるのですが、今回は会社での話です。

今こそ、ごく普通の時間帯になりましたが、私の勤める部署は24時間体制でした。 (現在も24時間ですが、福岡から東京に夕方に切り替わるようになりました。) もちろん、休みも現在は暦通りですが、以前は土曜、日曜もなく、出勤していました。

朝、普段通り出社して電話をとっていると「こんこん」とノックの音。見に行ってみても誰もいない。
....「あり?」
また、ある時は女性の声で「すみませーん」と言う声が.....。
自分が電話中だったので、上司に(この日は休日で会社には二人だけでした。) 「すみません、見に行ってもらえますか」とお願いして、上司が見に行ってくれましたが、 戻ってきて「誰もいないよ」とか......。
誰か来るとエレベータの音ですぐわかるはずなんですが、そんな音なんて聞こえてこなかったなー....とか。
今まではこれだけで終わっていたのですが、一度もろに見てしまいました。

土曜か日曜なんですが、もう一人の同僚と背中あわせに端末とにらめっこしていた時の事です。 昼ぐらいだったと思います。
ふと、端末から目をあげると、灰色の作業着を着た初老のおじさんが、トットトトと左から右に向かって歩いいるのに気が付きました。
「ん、掃除のおじさんかなあ。挨拶くらいして入ってくればいいのにな」なんて思っていた所、 右端はブラインドがかかった窓です。 そのまま右側へ歩いていくと「バンッ」と窓にぶつかるはず.....。
それなのにそのままつっきるというかその初老のおじさんは窓に吸い込まれる様に消えていきました。 窓は空いていないのに何故かブラインドは揺れています。
「えっ?え?えっ?夢、でも揺れてるよねーっ」訳わかんなくなっている私に、同僚が 「何の音?」と窓の方へ振り向きました。
確かにブラインドが揺れているんです。同僚は空いていない窓なのに何故ブラインドが揺れているのか不思議そうでした。
同僚は何があったのか聞きたそうでしたが、仕事が途中だった事もあってその日はそれ以上、聞いて来る事はありませんでした。
あの時、本当に初老の紳士を見たのか、その人が窓に消えてしまったのか、
未だに、なんだったのかわかりません。

それからもう一つ。
年末に女性の声を毎年夕方数人の友人と共に聞くんです。
「すみません」って小声を全員ではなくて5人のうち3人程が.....
去年はありませんでしたが.....。
トイレもいわずとしれず、足音とかたまに聞きます。特に、怖い訳ではないんですけどね。

実は、私は北九州市の部署から博多の部署に移ってきたのですが、 実は怖い体験は北九州の方でありました。
これはまたいつか。
昼とか朝とかに私は体験が多いので、つくずく何処にでも何時でも出るもんダナーと思っています。
私が会社で体験しているのは、残像現象みたいなものなのかもしれませんね。 おそまつさまでした。うう、本当にお粗末で ごめんなさい。