田原坂
福岡市在住のNORIさん提供
場所は熊本県にある田原坂

もう、あれから1年が過ぎました。 このHPをみていてこの事件で亡くなったかも知れない私の友人のためにも重い扉を開きます。

 あれは、蒸し暑い夜の事でした。 私達仲良し5人組が私の家に集まりたわいの無い話をして酒を飲んでいる時の話です。
メンバーはエクアドルの私のパートナー(仕事上)・後輩男2人・私・女の子1人。
その頃私達は熊本県は南関町にあります、セキアヒルズと言う場所(大型ショッピングモール) でサーフィンのショップを経営しておりました。
若いこがたくさん集まる場所でもあり、友人はたくさんいました。

あの事件のよる、たまたま後輩の1人が温泉に入りに行こう! と言う事で皆に連絡をして集まったのが上記の5人でした。
熊本には結構色々温泉がありそこに入って皆でくつろぎ(混浴)湯船の中で怪談話をしていました。
すると後輩の1人が「NORIさん!田原坂いきません?」と誘ってきました。
「なにそれ?」と言いつつ、当時私は大阪から熊本に着たばかりでそういうスポットなどは全く知らずに
「面白そうだから行こう!」と賛同しました。
しかしGだけはかなり霊感が強い為か「よくないものを感じるよ…。」と渋っていました。

皆で私の家に帰り、酒を飲んでほろ酔い気分で気も大きくなった頃、よーしいくぞ〜〜!と誰かが言い出して田原坂に行く事になりました。
そして、出発したのが23:30頃
国道3号線を熊本方面にず〜〜っと走っていくと、目印の石の灯篭(たくさんある灯篭屋)の所で右折
200mも走るとその場所につきました。深夜の1:40ごろでした。
現場は西南戦争の古戦場でかなりの死者がでたという「田原坂」。
そこはいわくつきの場所だったんです。
何も感じない私でさえ何かの視線を感じ、寒くて寒くてしょうがなかったんですが、元気のいい後輩Kが
「行きましょうよ!向う!」と電灯の全く無い不気味な視線を感じる所を指して私に言ってきました。 私は後輩の手前「ええよ!いこいこ!」と言ってしまい5人みんなで車を降りて、歩いていきました。
階段を上ると、戦争で亡くなった方たちにか慰霊塔が建っておりその場の不陰気は絶頂になりました。 私とGの他の3人はGにかなりの霊感があるのを知っていて「今見える?何処にいる?」などとふざけてきいていました。 この後、こんな事になると解っていたらここまでにしておけばよかったんですが・・・・・。
Gは3箇所指を指して「ここにボロボロの服を着た人・ここに上半身だけの人・ここに…」と言う具合に丁寧に説明をしだしました。 内心「このぼけ!」と思いましたが、3人にそれを通訳するとすこぶる怖がりようで楽しかったのを覚えています。
 また、元気なKが「ここに誰か呼べる?」とGに話をし、Gは「OK!」と言って英語ではない何か聞いた事の無い言葉を発し始めました。 暫くしてGが「きたきた!」とたどたどしい日本語で言いました。 みんな怖かったせいか、ふざけて色んな質問をしだしました。
「何処からきたとー?」
「男、女?」「今、なにしとーと?」等。キャーキャー言ってました。するといきなりGが謝りはじめたんです。英語で・・・。
私は変に思い「どうした?」と英語で聞き返そうとしたその時、Gが「GO!GO!GO!GO!GO!」といきなり大声で叫びました! 英語のわかる私は最初のGO!で1番に車の方に走っていました。その時に聞こえていたんです。
「なに・・・・た・・・おま・・・ち」と言う声が!
みんな我こそわと車に乗り込んでエンジンを掛けその場を去りました。 とっさにGが私に英語で「俺が呼んだのはあそこの門を守っている奴を呼んでしまった、こんなに悪い物をもってる霊は逢った事が無い! そいつがとても怒っている!謝ったんだけど、許す代わりに女を置いていけといわれた!彼女は特別な光が出てると言っていた! だからみんなに、行け!といったんだ!気をつけてこの車の後ろに乗ってるから!」と言うのです!
そうなんです。私の車はワゴン車で後部座席の後ろに荷物を積むところがあるんです!そこに居る!と言うのです! 半ば喧嘩状態で「どうすんだよ!」と言うと「とにかく今日はみんな俺たちのマンションに泊めるようにして!」 「何とかしてみせる」とGは汗をびっしょりかいて私に言ってきました。 私は皆に怖がらせないように「今日はもう遅くなるからね!」と自分の所に泊るよう言いました。

  ここまでは序の口でした…。運転はもちろん私。暫くすると他の奴は睡眠薬を飲んだように眠っていきました。 おかしいな?と思いながら車を家にと走らせていました。 300mほど先の信号が(点滅)赤に変わり「こんな夜中にね〜誰がわたるのだろう?」 なんて事を思いながら、ゆっくりと車をとめたその時痛いほど後ろからの視線を感じました。 みてはいけないと思ったのですが、思わず振り返りました。
後部座席にいる女の子を座席と座席の間に座りおんなのこを抱きかかえるようにしているのです。 真っ青の頭が半分吹っ飛んだような無表情の兵隊さんが・・・・・。
じっと私を見詰めていました。わたしは思わす「ぎや〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!」と大声を出したにもかかわらずG以外起きません! 思わず車の外に逃げ出してしまいました!どれだけ走ったかわかりません。自分1人で走ってました…。 全然車のとうらない3号線を…。
暫くしてGが運転をして私の後ろをクラクションを鳴らして追いかけてきました!私はそれでも乗る事が出来ず、 外で車の様子を伺っておりました。すると、何も無かったように皆がウインドウを下げて「なにしてんです?なんかあったんですか?」 「NORIさんどうしたの?」と声を掛けてきました。私は訳がわからず、Gに英語でなんだよあれ? と聞く様子を皆が見て何か出たんだな!と感じ一成に怖がっていました。 そのまま帰りはGが運転をして無事家に着きGの指示で女の子を取り囲むように寝ました。 自分は全く寝る事はできませんでしたが・・・。

翌朝Gを起こして「どう?」と聞くと「その悪霊と直接話をした。なんとか自分の場所に帰らした。でも、絶対に女の子はもらう!」 と言っていたそうです。もちろんGから二度とあそこには近寄らないように!と言う約束をみんながさせられ、 このときはこれで終わったかの様に思いました。
しかし終わってなかったんです!!

約2ヶ月がたちそんな事も忘れかけてた頃です。一緒に行った女の子Yが店にきて 「最近変な怖い夢をみる。大勢の軍人さんが追っかけてくる…。」と話しをするのです。私とGは彼女達には何も言っていませんでした。 田原坂の事も車でのことも…。その時は「ただの夢や無いとー?」とはぐらかしていました。私もまさか!と思っていたんで…。

しかし、それから5ヵ月後の事です。見通しの良いあの点滅信号の所で(長−い直線)Yは対抗車線に走っていき、 10tダンプと正面衝突を起こし、亡くなってしまいました。即死でした。 私達はかなり仲が良かった為にショックは隠せませんでした。
何故あの場所で・・・・・。いつも通っている3号線で・・・・・しかも彼女が…。
私は自分を恨みました。何もしてあげられなかった自分を…。Yは今何処にいるのでしょうか? 点滅信号でみたあの悪霊は忘れる事は出来ません。やはり連れて行かれたのでしょうか?
それとも、ただの偶然なんでしょうか?私には何も分かりません。 ただ今は仲良し5人組が4人組になってしまったのは紛れも無い事実です。 亡くなったYちゃんいつも心の底から祈っています。成仏して下さいね。

知らなかったとは言え、興味本位で心霊スポットへ行ったおかげと言うか、酷い事になってしまいましたね。 霊視の結果、Yさんは偶々この悪い霊達と波長が合ってしまい、しかも霊達から見て仲間になってもらえると、引き込んでしまった様です。 Yさんはきっと田原坂に居るようです。霊達の呪縛がとけるまではね・・・・・

私だけでなく、他の霊能者の方に相談した結果、あまりにも危険な霊なので私達の力ではどうにもなりません。 お役に立てなくてまことに申し訳ないです。