田原坂
福岡市在住のNORIさん提供
場所は熊本県にある田原坂

すみません。まだあるんです。あの夜から2ヶ月くらいが過ぎて忘れかけてた時の事です。
なんと、自分は霊が見える人になっていたんです。まったくそんな事は無いと思っていたのに・・・・・。 今思うと最悪です。何で俺が…。

それはいいのですが、ある夜の晩自分の彼女と夜のドライブに出かけていました。 そして田原坂は確実に避けて道を選んでいたはずだったんですが、すぐ近くまで来てしまいました。 「うわぁ〜〜!」と内心怖がりながら国道へと道を急いでいた時、彼女が「私の中学この辺よ!」と天使のような声で言いました。 「ふ〜〜ん。」とそれで終わりのはずだったんですが、久しぶりに見たい!と言うのです。「な、何ゆうてんの?あかんよ!」 と言うと「おねが〜〜い!」と言われしょうがなく向かう事になりました。

 その中学と言うのは例の場所から3kmほど離れた所にあり、大丈夫だろうとたかをくくっていました。
暫く行くと中学が見えてきて車をそばに止め外に出ました。
案内板の大きな看板がすぐに目に入ってきました。
・・・・・。
何かへんなんです。そう、厚さ10cmほどの看板に体育座りした3年生ぐらいの子が自分を 「じーーーーっ。」と見ているんです。
時刻は22:40頃だったんで「なにしとんねん?この子?」と思って「危ないよ〜!何してんの?僕〜〜?おりといで〜〜!」 と近づいていきました。その時彼女が「誰に話してるの?」と私に声を掛けてきて「なにゆうてんの?この子やん!」 と看板を指差しました。その子はまだ看板に座っています。
「何言ってるの!!誰も居ないじゃないの!!」といいます。私は怖くなって彼女に「車に行け!」 とその子供とにらめっこをするような状態で車の方に下がっていきました。
そうなんです。
やっぱりへんなんです、その子。
着てる服とかがボロボロだったんです。
しかも裸足で…。
私はそれに気づいた時に「やばい!」と思いました。もう少しで車に着くと言った所でいきなり子供の周りから何かが出てきました。  あまりの恐怖で人間は白髪になる・・・と言う言葉がありますが、私も増えてしまいました。
その子の周りから出てきたのは、無数の腕、6人の侍のような奴…。」 いかにも「まてぇ〜!」と言わんばかりの勢いでした。そんな・・・待てるわけがありません。 私達は恐怖のあまり走って逃げました。全速で・・・。幸い車が近かったので急いで乗り込み、エンジンをかけて急いで離れました。 とにかく早くここから脱出したかったので、私はスピード出せるだけ出して車を走らせました。
彼女が「危ないからやめて!」と叫び、私はハッと我に返りました。
車のメーターを見ると140kmも出ていたので、私は気を落ち着けゆっくりとブレーキを掛けて近くにあったコンビ二に車をなんとか 駐車させる事が出来ました。 その間、私は全身震えが止まらず、ガタガタト震えておりました。彼女は私の様子を見てとても心配し、夏にもかかわらずホット な飲み物を買ってきて私はその飲み物を飲んで震えをどうにか止めようとしました。
彼女のおかげて少し落ち着きを取り戻した私は先ほど見た事を彼女に説明し、徐々に冷静になりかけて居た時です。 その時コンビ二の明るい電気が届くか届かない所にはっきりといるんです。
「悔しそうな顔が8人。真っ青で今にもこちら目掛けて飛んできそうな、恐ろしい顔をした奴等が…。」
あまりの恐ろしさとショックで私は気絶していました。

  気がつくと、コンビニの人が冷たいタオルを私の額に当ててくれており、側で彼女が泣きじゃくっておりました。 私が気がついたのを知ると「どうしたの?いきなり?大丈夫?」と私の胸に飛びついてきました。

私は今見たものは説明しませんでした。怖くて…。
あの時の青い顔は忘れません。Gが行くなと言ったにもかかわらず、近くに行ってしまった…。 もう絶対に「田原坂」には近づきません…。 あれからは私も彼女も別に何もありません。あるとすれば頻繁に私が「幽霊」というものを見るようになったことぐらいです。 まだまだ、恐怖体験はあります。信じられないような物もはっきりいって、いやですね。 何で自分が…。また後日送りますね。

ある日突然霊が見えたりする事ってあるそうですね。何が切っ掛けになるのかは判りませんが、 貴方は偶々霊を見てしまってそれが切っ掛けになった様ですね。

田原坂に行こうが行きまいが、貴方の側にいるみたいです。ほっとけばその内に何処かへ行く・・・って事は無い様です。 完全に霊を怒らせ、貴方自身にすきが有れば何かを仕掛けて来るかもしれません。気を付けて!!