霊の通り道
東京都多摩地区在住のれれれさん提供
場所は個人宅にて

 これは私が小学生の時に体験した話です。

 私の家は私が生まれる前から建っていたもので、母と父が結婚して同居する為に今までかなり増築、 増築を繰り返してきたものなのですが、昔の家なので天井が高く、その為2階への階段が13段なのです。
 それに拍車をかけるように墓地に面しており、私と妹の部屋は2階で墓地が一望。
寝室が6畳の和室、二人の部屋は8畳の洋間を使っていました。

 私は母ゆずりで少々霊感があり、いつも2階の部屋の和室の砂壁と、 砂壁の後ろに位置する階段とその廊下がとてもいやな感じがしていたのです。

 その日は猛暑といわれるほどの、真夏の夜のことです。
 部屋にはクーラーがないので、2階の窓をあけっぱなしにしていつも寝ているのですが、 夜中に首のあたりが、ぞわぞわするんです。
 同時に金縛りになってしまい、目も開けられない。
 震えるほどの恐怖に襲われながら、人の気配を感じました。
 しかも、5〜6人はいる・・・
 金縛りにあっている為、目が開けられないのでどうにかしようとは思うのですが、 体がぴくりとも動かない。
 そうしているうちに、私の首をひっぱるような感じがしてきたのです。
 『あ、ひっぱられている・・・・・?!』  それでも体はぴくりとも動かない・・・・
うわ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ぁ!
 と叫んでも声は出ない・・・
 そうしているうちに金縛りが解け、目を開けると、何かおかしい・・・
 起き上がってみると、部屋の外の廊下の上に寝ていたのです。
 寝室にしている和室は洋室の北側にあり、墓地は洋室の南側。 暑いからといって開け放っていた洋室の窓から、私の布団の位置は一直線で起き上がったとき、 まるで『引きずられてきたような形』で寝ていたのです・・・

 この体験はそれから何度もあって、姿は見たことはないのですが、ぼそぼそ話す声や、 歩く音などは何回も聞いています。
 そのたびに怖くて下に行って寝ていたのですが、あまりにも何回もあるので、 そのうち気にしなくなってきて、『あ、まただ』と思うようになったころ、 その人達は現れなくなりました。

 一体、何なんだったんでしょうね?

あなたの寝ていた場所は、 霊の通り道だったのではないでしょうか?
その為に、霊にイタズラされてしまったのではないでしょうか。
ただ、イタズラされるにしても、「ズリズリ」と引きずられるとは・・・・・
よほど強い霊にイタズラされていたのですね・・・・・(-_-;)