花の脚の事について書いておきます。少しでも参考になれば幸いです。

花の脚の病気に気付いたのは、散歩から帰って脚を洗っている時でした。右足が細いのです。明らかにおかしいと思える十分な細さでした。花を歩かせてよく見てみると右足を使わない時があります。右足を上げて３本足で歩いているのです。改めて思い返してみると時々びっこを引いていたり、散歩の時後ろの足を両足で同時に跳ねていたり。いつも「花、カエルみたいだぞ〜。」って笑っていたのですが、事態はもっと深刻なものでした。

散歩も私が多かったし、毎日ブラッシングしていて脚を触っていたのも私なのに、明らかに細くなってしまった脚に今まで気付かなかった事がショックでした。花はずっと痛がっていたのにそのサインを見逃していたのです。まず思い付いたのは小型犬に多い関節の病気です。今までの花の行動を思いだすと、オスワリのとき右足を投げ出していたり、オシッコの時にメスなのに足をあげる事等、どれも脚が痛かったからなんだと思い当たり、ますます花の脚の異常に確信を持ってしまいました。

それから病院にいって診てもらうと関節の病気でここまで脚が細くなる事は無いと言われ、さっそくレントゲンをとってもらう事にしました。判明したのはレッグペルテス病というものでした。この病気の原因ははっきり分かっていないのですが遺伝による発病ではないかと云われているものです。子犬の成長期に脚の付け根の骨頭に血が十分に供給されず骨頭が正常に形成されなくなり、関節部分が当たるようになるため、動かすと痛みを伴うようになります。すると脚をだんだん使わなくなり、細くなってしまうのです。

この病気の治療法は程度にもよりますが、骨頭を切除してしまうというものでした。関節が無くなってしまう事がショックでしたが、小型犬の場合体重が軽いので10kgまでの小犬の場合の通常の処置という事です。あとは筋肉によって脚の骨を支える事になります。先生は、「まぁめったに起こる病気ではないが、切ってしまえば痛みも無くなり、普通に走り回れるようになるんで、そんなに深刻になる事は無いですよ。」と云われました。

問題は手術を何時するかです。この時花は避妊手術をしたばかりで、たて続けに麻酔をするのも良くないが、このままだと足を使わないのでますます細くなってしまうという事です。まずは痛み止めの薬と軟骨の形成を促進するサプリメントをもらいました。結局脚の手術は１ヶ月後になったのですが、そのあいだ花は薬が効いて右脚も使ってる事もありましたが、走り過ぎたり、起き上がったりする時は上げたままにする事が多かったのです。

そして入院。１０日間の花がいない長い時間が経ちました。退院の時、改めて花の脚を見ると毛が剃られた事もあって痛々しいほど脚は細くなっていて、やはりもっと早く手術をしてやるんだったと思ってしまいました。もう少し早く気付いてあげれば、避妊手術より前にできたし、脚がこんなに細くなる事もなく、リハビリも短時間で済んだはずです。

花はインブリードの子だから小さいのですが、だから遺伝病にはもっと注意していなければならなかったのです。特に成長期は大事なので、問題はなくてもレントゲンをとっておくべきでした。レッグペルテス病が分かっても進行を止める事は出来なかったと思いますが、適切な時期の手術と術後の早い回復が可能だったはずです。

何も知らないところから育ててきたヨークシャーテリアの花。基本的な事は本を読みましたが、いざ日常で病気を見つける事は難しく、ちょっとした事は見逃してしまいがちです。少しの事で大騒ぎしてもその殆どはなんでも無い事が多く、その中で重大なケースになる事があるからです。もっと経験のある人に育てられたらもっと早く発見できたでしょう。しかし私達もできるだけの事はしてあげたつもりです。少しだけ経験が足りなかったのです。（ハーパパ）

その後、花はとても元気になりました。いつもピョンピョンと跳ねて、相手してくれと、アピールしています。

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