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飛行機の航跡雲には二種類あり、翼の後面の気圧の減少によって断熱冷却して出来るものと、
航空機のエンジンの排気の中に出来るものとがあるが、一般的には後者のものがよく見られる。
ジェット機が通常飛ぶ高度は地上から10,000m前後で、そこでは氷点下50度にもなっている。
飛行機雲は氷点下十数度の低温で、飽和状態の気層で、すでに絹雲の発生
しているようなときに良く出来る。
絹雲は氷の雲で氷点下十数度の大気中に浮かんでおり、その気層は飽和している。
ジェット機の排気の中の水分はごく僅かでも絹雲の中では直ちに昇華して濃密な飛行機雲
となり、まもなく消えることが多いが、長いときは1時間以上もつづいて見えることもある。