■三島由紀夫賞
第1回(1988年)から第10回(1997年)までの、三島由紀夫賞受賞作、候補作(受賞作は省略)、選考委員のリストです。第11回以降は新潮社のサイトにまとめられているので、割愛します。
※作品名をくくるかぎ括弧は、基本的に、短編は「」(かぎ括弧)、長編・短編集のタイトルは『』(二重かぎ括弧)を用いています。第1〜5回までは、「新潮」の発表記事においても明確に表記が区別されておらず(すべて「」(かぎ括弧)が使われている)、選考委員の選評を読んだ範囲では、短編単独ではなく短編集全体として評価しているように見受けられたので、すべて『』(二重かぎ括弧)を用いました。第6回以降は、当ページと同様の用法が適用されているようなので、誌上の表記に従っています(阿部和重「インディヴィジュアル・プロジェクション」が「」(かぎ括弧)なのは、あくまで推測ですが、雑誌発表の時点で候補作に選ばれたためだと思われます)。
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第1回
〈受賞作〉高橋源一郎『優雅で感傷的な日本野球』
〈候補作〉小林恭二『ゼウスガーデン衰亡史』/中沢新一『虹の理論』/朝吹亮二『OPUS』/佐伯一麦『雛の棲家』/島田雅彦『未確認尾行物体』/吉本ばなな『キッチン』/岩森道子『雪迎え』/山田詠美『風葬の教室』/高瀬千図『嵐の家』/松浦理英子『ナチュラル・ウーマン』/井口時男『物語論/破局論』
〈選考委員〉江藤淳/大江健三郎/筒井康隆/中上健次/宮本輝
第2回
〈受賞作〉大岡玲『黄昏のストーム・シーディング』
〈候補作〉富岡幸一郎『内村鑑三──偉大なる罪人の生涯』/いとうせいこう『ノーライフキング』/中村和恵『内陸へ』/長野まゆみ『少年アリス』/島弘之『〈感想〉というジャンル』/佐藤泰志『そこのみにて光輝く』
〈選考委員〉江藤淳/大江健三郎/筒井康隆/中上健次/宮本輝
第3回
〈受賞作〉久間十義『世紀末鯨鯢記』
〈候補作〉荻野アンナ『ドアを閉めるな』/鷺沢萌『果実の船を川に流して』/島田雅彦『夢使い──レンタルチャイルドの新二都物語』/比留間久夫『YES・YES・YES』/奥泉光『滝』
〈選考委員〉江藤淳/大江健三郎/筒井康隆/中上健次/宮本輝
第4回
〈受賞作〉佐伯一麦『ア・ルース・ボーイ』
〈候補作〉松村栄子『僕はかぐや姫』/矢作俊彦『スズキさんの休息と遍歴』/芦原すなお『青春デンデケデケデケ』/いとうせいこう『ワールズ・エンド・ガーデン』/奥泉光『葦と百合』
〈選考委員〉江藤淳/大江健三郎/筒井康隆/中上健次/宮本輝
第5回
〈受賞作〉該当作品なし
〈候補作〉伊井直行『雷山からの下山』/小林恭二『瓶の中の旅愁』/魚住陽子『公園』/野中柊『アンダーソン家のヨメ』/盛田隆二『サウダージ』/鷺沢萌『ほんとうの夏』/多和田葉子『三人関係』
〈選考委員〉石原慎太郎/江藤淳/筒井康隆/宮本輝/高橋源一郎
第6回
〈受賞作〉車屋長吉『鹽壺の匙』/福田和也『日本の家郷』
〈候補作〉伊藤比呂美『家族アート』/楡井亜木子『チューリップの誕生日』/保坂和志「草の上の朝食」/奥泉光『ノヴァーリスの引用』
〈選考委員〉石原慎太郎/江藤淳/筒井康隆/宮本輝/高橋源一郎
第7回
〈受賞作〉笙野頼子「二百回忌」
〈候補作〉伊達一行『妖言集』/松浦理英子『親指Pの修業時代』/別唐晶司『メタリック』/島弘之『小林秀雄──悪を許す神を赦せるか──』/柳美里『Green Bench』
〈選考委員〉石原慎太郎/江藤淳/筒井康隆/宮本輝/高橋源一郎
第8回
〈受賞作〉山本昌代『緑色の濁ったお茶あるいは幸福の散歩道』
〈候補作〉飯嶋和一『雷電本紀』/保坂和志『猫に時間の流れる』/阿部和重『アメリカの夜』/三浦俊彦『蜜林レース』/山城むつみ『文学のプログラム』
〈選考委員〉石原慎太郎/江藤淳/筒井康隆/宮本輝/高橋源一郎
第9回
〈受賞作〉松浦寿輝『折口信夫論』
〈候補作〉石黒達昌『94627』/水村美苗『私小説 from left to right』/角田光代『学校の青空』/辻仁成『アンチノイズ』/野中柊「ダリア」
〈選考委員〉石原慎太郎/江藤淳/筒井康隆/青野聰/宮本輝
第10回
〈受賞作〉樋口覚『三弦の誘惑 近代日本精神史覚え書』
〈候補作〉茂田真理子『タルホ/未来派』/阿部和重「インディヴィジュアル・プロジェクション」/赤坂真理『蝶の皮膚の下』/町田康『くっすん大黒』
〈選考委員〉石原慎太郎/江藤淳(欠席)/筒井康隆/青野聰/宮本輝
(2002年6月1日作成/2003年5月15日新潮社のリンクを修正)
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