イタリア共和国とチュニジア共和国編

旅行第9、10日目その2 最終ページ!

チュニス国際空港



チュニス・カルタゴ国際空港
 

日本からの直行便がないチュニスから帰国する場合いくつかのルートがあるようなのだが、今日の場合はフランクフルトで乗り換えると一番チュニスでゆっくりできて、かつ効率的らしい。
その飛行機の出発時刻は定刻16:05発。空港に着いた時点でまだ搭乗手続きは始まっていなかった。

そこで、というか初めからそれを見越していたのだが、到着階にあったスナックコーナーで昼食を取る。この空港、なぜかレストランらしきものが見あたらない。
ここで食べたのが、私はハム、相方はチーズ&トマトのそれぞれサンドイッチ。こちらのサンドイッチは、見た目フランスパンのようなパン(実際にはやわらかい)に挟んであり、けっこうボリュームがある。

そのあとお土産を買いあさる。ここで唯一お菓子のようなものが2種類売っていたので、職場や実家などにいくつも買う。1つは小さい干し柿のようなものにチョコをまぶしたもの、もう1つがグミのようなもの。いずれも日本では見たことがないモノであった。



そのうち1種類のパッケージ(紙の箱) 縮尺約1/2。
中身はグミのようなチーズのようなゼリーのような…
これを食べたうちの職場の人たちは
異口同音に「今までにない食感だ」と言っていました
 

14時過ぎ、搭乗手続きが始まったようなので手続きする。
フランクフルトまでは
ルフトハンザ航空、そこから先はJALで、航空会社が違うためかここで手続きしてくれるのはフランクフルトまで。ただし荷物は成田まで直行してくれるという。



国際線出発ターミナル
搭乗手続きのカウンターはこの手前にある
 

そしていよいよ出国審査場へ。一番端の列が短かったのでそこに並んだら、やたら検査員ともめている客がいて、結局順番が回ってくるのに30分もかかる。
ようやく順番が回ってきて、検査員が作業しながらひとこと「
シガタ?」。何のことだかわからず数回聞き直していたら、「仕事は?」といきなり日本語で言っていることがわかり、お互いに思わず笑ってしまった。

 

乗継地フランクフルトへ

フランクフルト行きの飛行機が出るのは、ターミナルの一番端っこの13番搭乗口。私たちが行ったときは閑散としていたが、時間が経ってもあまり客は増えなかった。向こうの方には、これから乗る小さめの飛行機が見えている。



ルフトハンザ航空・フランクフルト行きの
ボーイング737
 

15:50、搭乗開始。バスによる移動であったが、バスは1台で全員が乗れるくらいだった。
飛行機はジェット機の中では小さい方のボーイング737で、それでもかなりすいていた。

16:13に出発、22分に離陸。すぐに地中海の上を飛ぶようになる。
ここまでは晴れていたが、そこから先は曇っていて、下界が見えなくなる。機内にプロジェクターもないので、どこを飛んでいるかよくわからない。

離陸から約2時間後、下降を始めた。ヨーロッパ内の距離的な感覚が全くないのだが、思ったより近いようだ。
ところがよく見ていると、そこから先、同じようなところをぐるぐる回っているような感じになった。そのころ機内アナウンスがあり、フランクフルトの空港が混み合っていて、降りる順番を待っているとのこと。フランクフルトでの乗り継ぎ時間が1時間25分しかないので、少しイライラする。

3〜40分そのような状態がつづいて、ようやく順番が回ってきたようで下降する。
だいぶ高度が下がってくるとフランクフルトの街並みが見え、その先の森の中にあるフランクフルト国際空港に着陸した。時刻は1時間進んで20:04、約30分の遅れであった。

 

フランクフルト空港にて

飛行機は第2ターミナルの近くに停まり、バスでの移動となる。第2ターミナルには、これから乗るらしきJALの機体も見える。

ところがバスは、そこから少し離れた第1ターミナルに向かった。ターミナルビルにようやく着いたのが20:20、乗り継ぎ時間はあと45分。しかも搭乗手続きがまだ済んでいない。

ターミナルビル間の移動は、無人のモノレールのようなものに乗る。第2ターミナルにたどり着き、乗り継ぎの成田行きの出るD3搭乗口へ。



フランクフルト国際空港の第2ターミナル内
この先にD3搭乗口がある
 

D3搭乗口は、さすがに日本人が多かった。これだけ大量の日本人を見るのはホント久しぶりである。それも年輩の団体さんがほとんど。いかにも万人向け、といった感じのドイツならではの光景で、いままで日本人がほとんどいなかった地域を旅していたせいもあって違和感を感じる。

 

成田へ飛ぶ

搭乗手続きを終えてすぐ、20:40すぎに搭乗が始まる。乗り込むのはJALの飛行機。さっき搭乗手続きをするときもそうだったが、係員や乗務員はほとんど日本人で、日本語が使えるという意味でももう半分日本に帰ってきたような感じである。

機内は満席に近かったが、私たちのとなりは空席であった。この飛行機はエコノミーでも1人1人の座席に小さいスクリーンが付いていて、それに対応するコントローラーもある。昨年南米に行ったとき、乗り継ぎ地のダラスまでの往復で乗ったアメリカン航空もこんな感じだったが、違う点はこちらの方が狭いということ。相方の席にいたっては前の座席の足がじゃまになり、「足が伸ばせない」と文句を言っていた。

ほぼ定刻通り21:08に出発。18分に離陸。いよいよ日本に向け飛ぶ。
いかに日の長いヨーロッパであってももう日没で暗くなってしまう(しかもこの飛行機では窓際の席ではなかった)。暇つぶしにさっそく目の前のスクリーンでゲームをやっていた。相方は同じくそのスクリーンで映画を見ていたようだ。

23:00、機内食。メニューは和食or洋食。ほとんどの客が日本食恋しさで和食を選んでいる中、私だけ意地で洋食を食べていた。
それが済むとさすがに眠くなり寝る。

 

翌朝5時に落とされていた明かりが明るくなる。といっても日本時間ではもうお昼の12時、外はとっくの昔に明るくなっている。

外はひたすら曇り空。そもそもこの時点で日本を台風が縦断中で、そろそろ関東にも近づきつつあるらしい。
飛行機は山形県のあたりから日本上空に入り、直線的に成田方向に飛んでいたが、鹿島灘の上空まできてまた旋回を始めた。どうやら成田空港が混み合っているらしい。昨日のフランクフルトといい、「またかよ」という感じである。

結局3周してから下降を始め、15:27に雨の成田空港に着陸した。なんだかんだで結局ほぼ定刻通りなのであった。



成田に到着

 

成田からはたまたま「間もなく発車」という八王子行きのリムジンバスがあったのでそれに乗った。
進むにつれだいぶ台風が近づいたようで雨風が強まり、結局自宅に着いて大きな荷物の出し入れをしている間にずぶ濡れになってしまったのであった。

 

 − 完 −

 

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