大韓民国ソウルとその近郊編

旅行第4日目 最終ページ!

早朝のソウル市内を眺める

内容が詰まりすぎてあっという間に最終日。
今日は10:20の飛行機に乗って帰るだけであるが、真っ直ぐ空港へ向かうのではおもしろくない。ここはひとひねり加えることにした。

6:20、早々とホテルをチェックアウト。向かった先は今回の旅行で何度も通い慣れた市庁駅。ここから地下鉄2号線の内回り電車(時計回り)に乗る。昨日、チャムシル野球場から帰って来たのと全く逆のコースである。

この区間に乗るのは3回目。ただし、前の2回はナイター帰りで深夜近かった。それに対して今回は日曜の早朝で、電車はすいていた。
この路線は地下鉄とは言え、途中からかなり長い区間高架を走る。そこで、車内から最後のソウル市内の景色をじっくり眺めた。

3日前買った10,000ウォン分の交通カードを、結局今朝のこの乗車で90ウォンを残して使い切った。このカードはあとでお金をつぎ足して使えるので、今度ソウルへ来る機会があったらまた使おうと思う。

 

都心シティーエアーターミナル(KCAT)

で、その電車に乗ってどこへ向かったかというと、ソウル市街の南側、江南(カンナム)地区にある、都心シティーエアーターミナル
チャムシル野球場のある総合運動場駅のとなりの三成(サムソン)駅と、地下道でつながっている。このエリアには、韓国総合展示場(KOEX)を中心としてショッピングモールやホテルが集まっていて、その中にシティーエアーターミナルがあるのである。
ここについては私も断片的な情報しか知らなかったので、実は初日チャムシル野球場に行く前に下見に来ていた。

機能的には東京などにあるシティーエアーターミナルとほぼ同じ。ただ日本の場合、国際線だけを扱っているような感じだが、ここでは国内線も扱っている。

1階に、各航空会社のチェックインカウンターがある。発着するすべての航空会社を扱っているのかどうか不明だが、私が乗るのは大韓航空だから全く問題ない。今回も窓際の席を手に入れる。もちろん大きな荷物も預かってくれる。
エスカレーターで2階に上ると、そこには出国審査場空港行きのバス乗り場がある。そこから上は吹き抜けになっていて、3階以上はレストラン街になっていた。



KCAT1階 チェックインカウンター
 



KCATの2階
奥の黄色い看板が出国審査(イミグレーション)、手前のカウンターが空港行きバスのチケット売場。
 



入出国スタンプ。左(桃色)が入国右(緑色)が出国
KCATで審査を受けると
[KCAT]のハンコが押される。
 

そこで早々と出国審査を済ませてしまう。東京の箱崎だとこの審査は8時にならないと始まらないが、ここでは朝6時からやっているようだ。

3階から上にあるレストラン街はまだ営業しておらず、バス乗り場の横にあった喫茶店で朝食をとる。メニューが全部韓国語だったが、かろうじて「コーヒー+トースト」のハングル文字が読めて、それにした。でっかい目玉焼きもついていた。

 

仁川(インチョン)空港へ向かう

ここのバス乗り場からは、だいたい5分おきにバスが出ている。全部仁川国際空港行きだが、そのうち3本に1本は金浦(キンポ)空港経由となっている。今年の3月までソウルの空の玄関だった金浦空港は、今では単なる国内線専用空港になってしまった。

バスは来るときに乗ったKALリムジンと同じタイプで、1+2列タイプのこれまた豪華なバス。仁川空港まで10,000ウォンである。



KCATから仁川空港へのバス
 



バスのチケット
 

7:40すぎ、出発。ちょっと走ったところから、漢江に沿った「オリンピック道路」という高速道路のような道を走る。これがホントのソウル市街の見納めとなる。



ソウル市内を流れる漢江と、その向こうの市街地
 

この道は引き続き空港方面へ向かう高速となる。ただ料金所がないので、無料道路と思われる。途中、金浦空港へ行くインターチェンジがあった。
仁川空港のある永宗島に渡る橋の手前から、有料道路となる。韓国語ではよくわからなかったが、少なくとも英語では「New Airport Highway」というそのまんまの名前の道。
海上を渡る吊り橋を渡るあたりから、また霧がかかってきた。たまたま私が行ったときに限っての話なのだと思うが、行きも帰りも霧だったので、どうも「仁川空港=霧」という印象になってしまった。

ただ3日前よりは霧は濃くない。あのときはあんな濃い霧で着陸できたのだから、今回も全く問題ないであろう。

 

帰国の途

8:35、仁川国際空港到着。

搭乗手続カウンターがあるフロアーは、なんとなく関西国際空港に雰囲気が似ていた。すでに搭乗手続きが終わっているので、出国審査場の方へ向かう。



仁川国際空港 出発階
 

その前に出国税を払わないとならない。支払うカウンターがどこだかわからないので、ウロウロしていると、その辺の両替屋さんでやっていることが判明。なんと15,000ウォンもした。



出国税チケットの半券
裏面はちゃっかり免税店の割引券になっていた
 

支払った代わりにもらったチケットの半券を切ってもらって出国審査場へ。しかしこれもすでに済んでいる。ただ、そう言う人がどこを通っていいかわからず、案内係の人に聞いたら、日本語で「その通路からどうぞ」と言った。そこには何にも書いておらず、ちょっとわかりにくい。

その先が免税店の並んだエリア。今回の旅行は時間がなくて、おみやげはほとんど何にも買っておらず、ここで買いまくる。ここまでウォンが結構余っていたが、結局ほとんど使い切ってしまう。

9:50、19番搭乗口から飛行機に乗る。大韓航空の成田経由ロサンゼルス行き、ずばりKE1便。日本へ行き来する韓国人や日本人に混じって、アメリカに行く(帰る)と思われる人もそれなりに乗っている。


10:36、定刻より16分遅れて出発。51分に離陸する。海の方に向かって離陸し、その後Uターンして空港の真上を飛ぶ。霧は晴れてきたとは言え、曇っていてここで雲の中に入ってしまう。

離陸して30分後、機内食。昨夜球場で食べたコッパプによく似たものがメインであったが、万人向けなのかまったく辛くなかった。

とにかくずっと雲の上を飛んでいるし、かんじんな機内モニターでは特別プログラムをやっていて、要するにどこを飛んでいるのかわからない。
ようやくプログラムが終わって、飛行コースの案内が映し出されると、飛行機はすでに関東の近くまで来ていた。往路よりはだいぶ南寄りのコースを飛び、丹後地方から名古屋の方へ抜けて、あとは太平洋上を飛んでいたようである。


そして12:43、定刻より10分ほど遅れて成田に着陸した。
飛行時間は2時間弱。下手な国内よりよっぽど近いのであった。

 

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