ペルー共和国とボリビア共和国編

旅行第9,10日目 最終ページ!

ダラス到着

翌朝6時半、目が覚める。時差がないので5時間以上寝ていたことになる。カーテンを開けてみるとちょうど日の出のところだった。

6:50、機内食。卵料理、ハム、パン、くだものという典型的な朝食。食べている頃、北アメリカ大陸にかかってきた。

そのころから同じ列の通路側(私は窓側)にいたアメリカ人のおじいさんが話しかけてくる。どうやらこの人はダラスからロサンゼルス行きに乗り換えるらしい。それはいいのだが、「私はロサンゼルスに行きます。乗り換え搭乗口は、○番です」ということを何度も繰り返して言うので、ちょっとうっとうしかった。

8:05、ダラス・フォートワース空港に着陸した。これまたほぼ定刻通りである。
こちらの航空ダイヤは、日本のように5分刻みの大ざっぱなものでなく、例えば私の乗った便は0:52発の8:07着で、精度のほどはよくわからないが、出発は3分遅れ、到着は2分早かった。

ここからの流れは初日とまったく同じ。アメリカ入国審査 → 荷物ピックアップ → 税関審査 → 荷物再び預ける、の順。あくまで事務的で、この流れとテロ防止の関係がよくわからない。

往路は時間がなかったのでその後すぐに搭乗ロビーへ行ってしまったが、今回は3時間近く時間があるので、ちょっとターミナルビルの外を歩いてみた。といっても10分くらいだけど。それに空港周辺の様子というのはどこもほとんど似たり寄ったりなので、アメリカにいるぞ、という気分はあまりなかった。



ターミナルビルの外
これじゃあどこの空港だかわかりませんね

 

ダラス空港の搭乗ロビーにて

それから手荷物検査場を通り搭乗ロビーに出る。さすがはいくつかの航空会社のハブ空港で、ロビー構内は広い。この構内を、移動する客のためのカートがたくさん行き交う。この空港ではこういうロビーが3つもある。

時間があり余っているので、そこにたくさん並んでいる売店をのぞいてみる。
さすがはダラスで、テキサス・レンジャースやダラス・カウボーイズのスポーツショップがある。そこのテレビでは昨日のメジャーリーグの様子が、いかにもアメリカらしい演出のダイジェスト版で流されていて(たぶんケーブルテレビだろうけど)、それを見ているときだけは「ああ今アメリカにいるんだなあ」という気分がした。

アメリカン航空成田空港行きの搭乗口はA23番。ロビーで待っている客はあまり多くはないが、その半分くらいは日本人である。
テロという事態が起きてもアメリカを旅行する「我が道を行く」派もけっこういるようだ(他人のこと言えないけど)。



A23番搭乗口付近
右方に写っているガラス張りの一角が待合室

 

成田へのフライト

10:45、搭乗開始。この便も行きと同じで搭乗率は5割くらいだったと思う。今回は私のとなりは空席(2列シート)でゆったりである。
人間よりも荷物の積み込みの方に時間がかかったようで、定刻10分遅れの11:20出発。11:32離陸。

離陸約50分後、第1回目の機内食。メイン料理の他に、いきなり寿司が出てきた。



左上にお寿司が写ってます
機内ではこういう写真を撮ってるぐらいヒマだったとも言えますね
 

アメリカン航空でも、日本路線では日本語をしゃべられる客室乗務員が何人か乗っている。ただ行きは全員アメリカ人だったので、だれが日本語をしゃべられるのかわからず、しかたなく質問は全部片言の英語でしていたが、今回はチーフ格の人が日本人(男性)だった。しかも私が座った周辺の担当のようである。メイン料理や飲み物の選択など、それくらいは英語で十分わかるのだが、やっぱり日本語だと違和感がない。

昨年アメリカに行ったときの帰りもそうだったが、アメリカから日本へのフライトはその逆の時よりもだいぶ北寄りのコースをとる。アメリカの南部・ダラスからの飛行機でも、一度カナダ領内に入って、その後アラスカ上空を飛ぶ。

機内では、リマの天野博物館で買った文庫本を主に読んでいた。しかし12時間以上のフライトでそれだけですむわけがなく、機内のモニターを見ていた。アメリカン航空はこのへんのプログラムがすごく充実していて、しかも個人で選択できる。ただ、日本語でなくてもCNNでもなんでもいいから、出発前にとったニュースが見たかったがそれはなかった。

22:20、2度目の機内食。22時といってもそれはアメリカ中部時間で、飛行機は太陽に向かって飛んでいるので外は明るい。
時差が14時間ある日本時間では昼の12時過ぎである。日付変更線を越えているので、いつの間にか
10日目に突入している。8日目の朝から横になっていないんだけど・・・。

 

成田空港に到着

やがて日本の陸地が見えてくる。「当機は成田空港の北側から着陸します」という細かい説明がある。北側からということは海から反対の方で、飛行機はいったんだいぶ内陸まで進んでからUターンし、14:34に成田空港に着陸した。

この時間帯は普段なら着陸便が集中し、入国審査場は混み合うのだが、今回ばかりはだいぶすいていた。
バゲージ・クレームも、となりの香港からの飛行機は人がうじゃうじゃいたのに対し、こちらのダラス便は人が少なかった。私のとなりで荷物が出てくるのを待っていた人をよく見たら、リマの空港でも見かけた2人組であった。


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成田空港駅15時発の総武線快速に乗れるかなあ、と思っていたがさすがにムリで、今回は15:50発の立川行きのリムジンバスに乗ることにした。この同じ時刻の便に2年前ロシアから帰ってきたときに乗ったことがあり、あのときは大渋滞にどハマってえらい目にあったが、今回はインフォメーションコーナーで高速道路がそんなに混んでいないことを確かめてからの決定であった。

予想に反してこのバスは満席になった。前回は自宅に着いたのが21時近かったが、今回は比較的すいすい走り、18時半過ぎには自宅に着いた。

 

その後、時差ボケが完全に直るのに、なんと3週間もかかったのであった・・・。

 

 

− おわり −

 

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