ロシア連邦編

旅行第8日目 その2 最終ページ!

シェレメチェボ国際空港



シェレメチェボ空港 国際線用第2ターミナルビル
 

ホテルから45分かかって、シェレメチェボ国際空港の国際線用第2ターミナルに着く。入口が厳重に警備されていてものものしい空港である。しかも、その中の駐車場が混んでいて、車を適当なところに停めて飛び降りるようにして外に出る。そこからターミナルビルまで少し歩く。

ターミナルビルの中に入ってしまえば、そこは万国共通の雰囲気である。私の乗る便のチェックインをする6番カウンターの入口には、すでに30人くらいの列ができていた。みんな日本人で、ほとんど団体さん。ロシアに来て、日本人もちらほら見かけたけど、これだけまとまって見るのははじめてである。

出発2時間前の18:05にチェックイン開始。とはいっても、ここではその前に税関の検査がある。しかし、その団体さんのすぐ後ろにいたために、検査員は申告書を受け取るだけで、フリーパスであった。入国の時あんなに厳重だったのに、拍子抜けである。

その先にチェックインカウンターがある。私の前の人はみんな団体カウンターへ行き、個人客用カウンターは私が1番乗りとなった。したがって希望の席がなんなく手に入る。機内預かりの荷物は、セキュリティーチェックなしで受け取られる。

それから、出国審査がある。これも、入国時とはちがい簡単にパス。ビザはここでとられるので、手元には残らない。そして、しばらくその先の免税店でいろいろ買い物をした。

 

最後の最後にアクシデント

そのあと、指定された19番搭乗待合室へ。この空港では、搭乗待合室ごとに金属探知器のチェックがある。

たまたま記念撮影をお願いした人が仕事で何回もロシアに来ている人で、その人としばらく雑談する。その間にも続々と搭乗を待つ人が集まってきた。日本からヨーロッパ方面へは、モスクワ経由のアエロフロートが一番安いので、ヨーロッパ各地からのトランジットの客も多い。

そのうちに、いつの間にか出発時間を過ぎた。ロシアではあまり定刻を守るという概念がないので、最初は気にしてなかったが、それにしても何かおかしい。気が付けば、外に停まっていたはずのアエロフロートの飛行機がどこかへ行ってしまい、いつの間にかKLMの飛行機が停まっていた。

時間がたつにつれ、どうも機体にトラブルがあって出発が遅れるらしいという情報が伝わってきた。場内放送でなく、口コミで伝わってくるところがロシアらしい。そのうち、搭乗口も変更になったという情報が来て、移動を始める。このころ、ようやくそれらしい放送があった。

搭乗口はいつの間にか12番に、出発時間も約2時間遅れて22時に変更になっていた。21:30頃、ようやく搭乗が始まる。しかもバスによる搭乗である。



変更を示す掲示板
 

飛行機はアエロフロートのエアバスA310。アエロフロートでも最近このような西側の飛行機が使われだしたらしい。飛行機のタラップをあがったところには、いろんな雑誌や新聞が置いてあった。どういうわけか、今日付けの日刊スポーツ(それも東京版)があったので思わず手にする。「ダイエー 優勝マジック2」と大きく書かれてあった。そういえば、ロシアに来て以来、日本の情報はまったく入っていなかった。

の席は、エコノミークラスの一番前で、前の壁とは2mくらいはなれており、寝るには最高の席である。となりの席は、ウクライナから日本に留学するというアレクサンドルという兄ちゃんで、気さくに話しかけてくる。2人で足を延ばして、「こりゃあいいや」と喜ぶ。

22:35、ようやく出発。滑走路のところまで行く。が、しばらくしてまた戻る。またトラブルが発生した模様。もうどうにでもなれという気分である。外を見ると、整備員の人が来て、エンジンを開けてなにやら作業をしている。

2時間近くたって、ようやく出発しますとのアナウンスがある。

 

ようやく日本へ

日付変わって0:35、4時間半の遅れでようやく出発。15分後離陸。となりのアレクサンドルと、「とりあえず出発してよかった」と握手。

離陸して約1時間、なんと機内食が出る。考えてみればまだ夕食を食べていなかったので、全部食べる。その後寝る。足が伸ばせるのでぐっすり。

翌日朝8時、機内に照明がついて2度目の機内食。まだ日本の陸地は見えない。半分寝ぼけているが、もう日本では昼の1時を過ぎている。

5時間時計が進んで、3時過ぎ、山形県の沿岸付近と見られる日本の陸地が見えてくる。そこから福島県や茨城県あたりを縦断して、ほぼ5時間遅れで成田に着陸した。

 

せっかく午前中に着くはずだったのに夕方4時近くなってしまい、成田空港は大混雑していた。しかも帰りの道も混んでいて、ダイエーの優勝シーンを見逃した。

 

- 完 -

 

 

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