アメリカ合衆国東部中部編

旅行第3日目 その1

朝のボストン市内その2

翌朝もやっぱり時差ボケで5時頃目が覚めた。今日も明るくなるまでガイドブックを読んだりしていて、7時過ぎに朝めしの調達を兼ねて散歩に出かけた。ホテルのレストランは昨日の一件で懲りたので、この日以降、朝の散歩兼朝めしというのが日課となった。

今日は日曜日ということもあり、朝の市内はきのうよりもさらに静かであった。大通りのボイルストン通りからさらに北に1ブロック入ったニューベリー通りという通りを歩く。一見閑静な住宅地のような道に店が並んでいる通りで、ちょうどいい朝の散歩通りであった。今更言うのも何だけど、本当につくづく落ち着いた感じのいい町だ。

朝めしはボイルストン通りの「ダンキン・ドーナツ」に入った。日本にもあるドーナツ屋さんだが、朝からドーナツを食べてる人はさすがにいなくて、みんなバーガー類を注文している。昨日の夜食べた「サブウェイ」と同じで、パンと中身の組み合わせがオーダーメイドであったが、列に並んでいる間に注文する物を見つくろっていたので、今度はそんなにまごつかなかった。それよりも、一緒に注文したスモール・コーヒーのでかさに驚いた。

 

サウス・ステーション

朝9時にホテルをチェックアウト。地下鉄を乗り継いでサウス・ステーションへ行く。アメリカに来る前は、地下鉄にでかい荷物を持って乗るなんてだいじょうぶかいななんて思っていたが、何のことはない、そういう人は多くて、ごくありふれた光景である。



サウス・ステーション構内
 

今日は、サウス・ステーションから列車に乗ってニューヨークへ向かう。この駅は、日本でいうJRに相当する全国組織の「アムトラック Amtrak」や、「コミューター・レール」という近郊に向かう電車が発着している駅である。といっても、アムトラックはこういう地域の鉄道路線を寄せ集めて、それを間借りして走っている区間がほとんどで、ボストン近郊でも両者は同じ線路の上を走る。

駅構内にチケットオフィスがあり、もちろんその窓口でもチケットは買えるが、その外に青い自動券売機もある。この自動券売機は日本でも新幹線の駅で見かける、新幹線特急券の自動券売機と同じような機能の機械で、違う点は一般のクレジットカードが使えること。私もその券売機でクレジットカードで買ったら、ごていねいに名前入りの切符が発券された。見てくれは飛行機の搭乗券のようである。私の買った席の指定のない券は、有効期間が6ヶ月もあるように書いてあった。

またガイドブックには、飛行機のように大きな荷物を預けるサービスがあると書いてあり、チケットオフィスにその窓口もある。ところが、チケットを見せたら、預けてもらえなかった。アムトラックにしては短距離(それでも350kmくらいある)のせいなのか、私が自由席の客だったせいなのかはわからない。いずれにしてもこのでかい荷物を抱えたまま列車に乗り込むはめになった。

駅には回転式の発車案内板があるが、私の乗る列車の発車ホームは表示されていない。ガイドブックには、発車ホームは直前にならないとわからないと書いてある。構内には飲食物を扱うスタンドがいくつもあるので、コーラを買って飲んでいたら、ガラス扉越しに見えるホームのひとつに列車が入線してきて、その入口(ホームは頭端式)に客が集まりつつあった。そこに行き、その客の1人に聞いてみたら、やはりこれは私が乗る列車であった。

 

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