●川崎球場

 

…写真が残っていないので入場券でごまかす(^_^;)

かなり多い


JRと京急の川崎駅から徒歩約15分。
この道沿いには路線バスがガンガン走っていて、それに乗れば5分弱で着く。


開場以来、高橋ユニオンズ→大洋ホエールズ→ロッテオリオンズと、常にどこかの球団の本拠地だった球場。
平成3年のロッテを最後にプロ野球ではほとんど使わなくなり、大地震にも耐えられないことが明らかになって、スタンドが取り壊された。現在は、残ったグラウンドが草野球場として使われている。

ここで初めて見た試合が、ロッテ×南海戦、観衆1,000人くらい。パリーグではホークスのファンである私が、ホークスの試合を初めて見たのがここである。

それよりもなによりも、それまで後楽園とか、休日の西武球場とか、比較的混んでいる球場ばかりで野球を見ていた私にとっては、この球場の雰囲気は一種のカルチャーショックであった。

その一方で、「これだ」というのをつかんだ気がした。
現在、混みそうな試合を避け、世間一般から見ればマイナーな試合ばかり好んで見るようになった原点がこの球場である。

この球場の周辺は、となりに競輪場があったりして、あまりガラのよい地域ではない。
普通の球場は球場建物そのものに入場口があるが、この球場の特に内野スタンドはフェンスで囲われた敷地の中にあり、内野席の入口はその敷地の入口に1ヶ所だけあった。まるで遊園地か動物園のような風情である。
その敷地の中には売店が1ヶ所だけ、あとはラーメン屋とお好み焼き屋しかない。このラーメン屋が選手や野球ファンの間では好評だったようだが、個人的にはお好み焼きの方が好きだった。

スタンドも狭くて、ホームランだけでなく場外ファールがやたら多かった。またライトスタンドがすぐ裏を走る道路に削られた形になっていて非常に狭く、スタンドの後ろに高いネットが張られていた。
その後グラウンドが人工芝になり、スタンドが大改装され、スコアボードが電光になったら、翌年オリオンズが千葉に行ってしまった。

でもこの球場にはよく行った。自腹で観戦した回数が一番多い球場ではないかと思う。

ホークスがダイエーに買収され、「南海ホークス」としての最後の試合が川崎であったので見に行った(上のチケットはそのときのもの)。いまや伝説と化している「川崎の悲劇」ロッテ×近鉄10・19の翌日のことである。あれだけの大熱戦の翌日だからロッテの選手は疲れているだろうと思ったのに、大阪球場でのセレモニーを終えた南海の選手の方が、それ以上にふぬけ状態であった。

「ロッテ・オリオンズ」の川崎球場での最後の公式戦も見に行った。平日のダブルヘッダーだったので、わざわざ会社を休んでまでして行った。「川崎球場最後の大盤振る舞い」と銘打たれ、入場料は全席無料、しかも入場者全員にロッテのお菓子をプレゼントするというすごい企画付きであった。
そして試合前に雨が降ってきて試合開始が遅れ、2試合目の途中でまた大雨が降ってきて7回コールドゲームになった。いかにも川崎球場らしい幕引きであった。

 

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