●長野オリンピックスタジアム
(南長野運動公園野球場)

    

試合


JR信越本線篠ノ井駅から東方向に約2km。
イベント時にはJR長野駅、JR篠ノ井駅から有料のシャトルバスが運行される。


ここは平成10年の長野冬季オリンピックのメイン会場だったところである。
オリンピック後、周辺も含めて県立南長野運動公園として生まれ変わり、メインスタジアムは改修されて野球場となった。
内野席あたりの外見はそのときの雰囲気をとどめており、正面玄関の横には当時のシンボルマークが掲げられている。
現在プロ野球の試合としては、西武ライオンズが年2試合公式戦を行っている。

長野市の中心から南方向にかなり外れた場所にあり、運動公園の周辺はまだ田畑が多く残る地帯である。逆にこういうところだからこのような広大な公園が整備できたのだと思われる。

オリンピックの時に行ったことがないので当時からどう変わったのかよくわからないのだが、中に入ると意外とこぢんまりとした印象を受ける。
内野席は2階スタンドまである。1階内野スタンドのバックネット裏から両サイドベンチの上あたりまで(SS席、S席と呼ばれるところ)は背もたれ付きのイスで、あとの席は長いす席。座席のすべてがライトパープルに統一されていて、落ち着いた感じである。また、背もたれイスは日本の球場の中でもかなりゆったりとしていた。
一方、外野スタンドは芝生席。一度取り壊して作り直したのか外見はブロック積みで、その外側にある公園と一体化して違和感がない。

グラウンドは、人工芝。ベンチの横にフェンスで仕切ったブルペンがあり、配置的にも雰囲気的にもかつての西武球場のような感じである。

私が見た試合は、前日からの雨がショボショボ降りつづき、雨・風・寒さの3拍子そろったけっこう過酷な試合であった。2階席があるため、1階席の後ろの方はその下で雨が当たらないので、よくある光景としてそこに客が集まってくるものだが、ほとんどみんな雨の当たる自分の席に座っていた。たまにしか来ないプロの試合、せっかくだから前の方で見たい、ということだろう。

ここの周辺には本数の少ない路線バスが走っているくらいで、駅からも離れているため、イベント時のみ走るシャトルバスがほぼ唯一の公共機関である。私もこれを利用したわけだが、行きはともかく帰りは乗り場に長蛇の列ができ、バスに乗り込むまでにかなり時間がかかった。
観衆13,000人だったこの試合でこうなのだから、オリンピックの時はどういう状況だったんだろう、と思った。

 

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