2004年旅行記ハイキング&トレッキングVOL..4
(写真はもう少し待ってね)

Itinerary
8月14日(土) 成田から出発 バンクーバー乗り継ぎでカルガリーへ
カルガリーからレンタカーでバンフ入り
Best Western Siding 29 Lodge
8月15日(日) フェアビューマウンテンハイキング
8月16日(月) ヘレンレイクハイキング Emelald Lake Lodge
8月17日(火) レイクオハラ
8月18日(水) バージェズパス Moraine Lake Lodge
8月19日(木) スタンレーグレーシャーハイキング Delta at Kananaskiss
8月20日(金) ターミガンサークハイキング Delta Calgary Airport, Calgary
8月21日(土) 帰国の途へ 機内泊
8月22日(日)
※ハイキングはリンク先の専用トピックページでお楽しみください(ただいま編集中)

 行くぞ!
  今年のカナディアンロッキーのプランはどうしようか。ってことは前の年帰った瞬間からプラン作りは始まっている?!ってくらい、いろいろ考えてます。実際に動き出すのは、年が明けてから。2003年のモレーンレイクロッジが素晴らしく良かったので、正月休みの旅行なんかやめにして、資金をそちらに回すことに。2月の段階で、モレーンレイクロッジの予約を試みるも、もう手頃な部屋はいっぱい。なので、代わりにということでエメレラルドレイクロッジを手配しました。こちらの方が少しお安い。飛行機は3月。講演会出席で新宿に出たとき、JALのカウンターに行って購入しました。とにかくバンクーバーでの乗り継ぎ時間を十分に見ること、これに尽きます。その他の宿は4月〜5月にかけて予約しました。レイクオハラのシャトルの予約は3ヶ月前きっちりに電話をかけ続けること50分間。今年も行けるぞっ。
  今年は出発前にマイナーチェンジが。飛行機は最初に取ったバンクーバー=カルガリー間のエアカナダの便が行き帰りとも変更になりました。行きのAC218の出発時間が30分遅れることになり、帰りのYYC9:00発のAC205はキャンセルになって10:00発のAC207に予約が変更。これはJALのホームページの予約確認で判明したんですが、これまではJALから家に電話で教えてくれたような。不親切になったかな。また、エメラルドレイクロッジは予約の際、デポジットをカードから引き落とすということだったのに、全然引き落とされないのでメールで確認したところ、「忘れていた」とのこと。「予約は大丈夫」というので一安心していたら、実は5月に「伝染病騒ぎ」があって、しばらく営業を停止したということをニュースで知り、念のため別の宿を予約することにしました。エメラルドレイクロッジはすぐに営業を再開したため、これはすぐにキャンセル。レンタカーはいつものAVISの日本の予約センターに電話したところなかなか出ないので、インターネット予約に。最初現地のHPから予約していたのですが、後で日本語のHPから誘導されるインターネット予約をやったところ、こっちの方が少しではあるけど、値段が安い。ならば、ということで、こっちに変更。最初のはキャンセル。やっぱジャスパーにも行きたいなあと思い、そっちの宿も手配はしたものの、さんざん迷った挙句、往復に時間がかかることもあり、結局キャンセルしてしまいました。そうこうしているうちに、7月の終わり、インターネットで見てたら、モレーンレイクロッジの部屋に空きが発生。こうなりゃ取るしかないってことで、前にとっていたホテルをキャンセル。よしよし、とモレーンレイクロッジからの予約確認メールをじっくり見てると、予約日付が「2005年」になってたり、1泊で申し込んでいたのが2泊になっていたので、もう直接電話で確認してしまいました。「もう1泊よければどうぞ」とは言ってたけど、そこまでは少し(予算的に)無理というものでしょう。 
  もう一つ行く前から気になっていたのが、パークスカナダの従業員のストライキ問題。国立公園のゲートでの入場料の徴収、インフォメーションカウンターでの案内、温泉の運営、キャンプグラウンドのメンテナンス、トレイルでの安全の確保など、私たちがカナダの国立公園を楽しむにはなくてはならない、裏方の人達です。その組合と政府側の賃上げに関する労使交渉が上手くいかず、合法的な手続きを経て8月にはストライキに突入するという情報も出発前から入っておりました。彼らの賃金が適正かどうかコメントすることはできませんが、本来手付かずの自然な環境の中に我々が人間が入っていくことに対し、できるだけ影響を少なくかつ我々が楽しめるようにしてくれている人達であるという認識はありますので、もし行って不都合があっても腹は立てずに楽しめることだけ楽しんで来ようと思いました。現実的にはレイクオハラへのバスの運行が気になるところでしたが、「まあ、どっちでもいいや」と開きなおっていました。管理者側(政府側)も観光客が減少することを怖れているということもあるのでしょう、ストの影響を極力抑えるべく努力することを宣言するとともに、ストの影響を逐次ホームページで開示してくれたので助かりました。実際、ストの影響はほとんどありませんでした。

 初日(8月14日)
  事前の天気予報も悪かったですねえ。トレッキングは天気が命ですから、出発の4日前くらいからチェックしてましたが、なんか行く日からずっと「小雨」(light rain)の週間予報なんですねえ。でもこれまでの経験から「こういう週間予報は当てにならない場合が多い」ということはわかってはいるんですが、ついつい見てしまう自分も悲しいし、天気予報の「傾向」自体少しは正しいんだろうなあと思ってますから。これについても近づくにつれ、良化傾向(「明日の予報」なんていうのはさすがにそんなにはずれは少ない)を示してきます。気分も次第に晴れていきました。
  ということで出発前いろいろ気になったことはありましたが、実際はわりとスムーズでした。今年は「案ずるより生むが易し」ってところでしょうか。昨年は「行き:台風」「帰り:大停電(大きな影響は受けませんでしたが)」ですからね。
空港での飛行機と高校野球
   当日は朝ジムで一泳ぎし、タクシー→TCAT→成田でいつものカレー屋で食事。チェックイン後はゲートの前でじっくり高校野球のダルビッシュ君を観戦。飛行機は少し遅れましたが、まずは順調です。さて、機内。JALの機内食はなんとかならないものでしょうか。っていうのは(出発前からわかっていましたが)、何か毎年この時期のバンクーバー線。メニューが全く同じだと思われるのです。「鶏の雉焼き風」「カジキマグロのなんとか」っていうのはここ数年同じような。もう少し工夫してくれませんかね。楽しみにしている落語も1題しかなく、代わりに浪曲なんか入っちゃってるし。飛行機ではあまり眠れない私ですが、今回はメラトニンを1錠服用し、目隠しをしたところ、大変よく眠れました。これには少し感動です。その日の朝泳いだことも良かったのでしょうか。おかげで退屈はせず、意識もバッチリ。到着間際のアナウンスで、アテネの谷・野村亮選手金メダル獲得の情報が流され、さらに気分がよくなりました。
  バンクーバー到着は少し遅れて朝11時頃。税関突破直後のカウンターで今回は無事ボーディングパスもゲット。乗り継ぎ飛行機は15時発予定なので、時間は十分ありました。小腹がすいたので、国際線荷物検査の脇にある「花見レストラン」で軽食を取りました。ビールを飲みたかったのですが、この後運転なんで、我慢我慢。店内はものすごく混んでいて、日本食人気の高さは相変わらずってところでした。でも空港中央にあった日本風ファストフード「将軍」は中華に変わっていたような。国際線近くの「将軍」はまだ健在でした。さて、時間になったので、AC218の出発ゲートに向かったところ、待合所にはもの凄い数の人が。「そんな大きな飛行機なのかな」と思っていたところ、まわりの人の話を耳にした限りでは、どうやら一本前14時発予定のAC218カルガリー行きのフライトがキャンセルになった模様。なるほど、アナウンスではキャンセル待ちについて解説しています。「こんな全員乗れるんだろうか」というのが素直な感想ですが、キャンセル食らった人達の不安はさぞかし大きいことでしょう。ツアーの一員であると思われる日本の人もいます。勿論ツアーの案内人はいない(入れない)のですから。しかし、エアーカナダもさすが、業績向上中。AC218を予定より大きな機材にして飛ばすことにしました。おかげでゲートが変更になり、当然のごとく準備に時間がかかって出発が1時間遅れてしまいましたが。どうやら、キャンセル待ちの人も全員乗ることができたようです。やれやれ、ってところでしょう。ってことでカルガリー到着が予定より1時間遅れ、18時30分。そこからレンタカーを借り出して、カルガリー空港を出たのが19時。気分もよく、道路もすいていたため、無事21時にもはや常宿といってもいいBest Western Siding 29 Lodgeに到着しました。夕食は、一回行ってみたいと思ったパブ(ローズ&クラウン)で。店内はにぎやかで、日本人のツアー客がいたり、現地の若者がいたり、合コン?みたいなことをやってる人達がいたり、生演奏を楽しんでいる人達がいたり、客層がなかなか面白かったです。ビールの種類が多くあって、味もまあまあでした。また来て見たいです。あとは宿へ帰って寝るだけ。でも、長い1日でした。カルガリーへ直行を飛ばして欲しいなあと思います。

 2日目(8月15日)
  起床。ますは気になる天気予報。どうやら「晴れ」ですが、午後「雷雨」の可能性とのこと。雷雨かあ、まいったなあ。当初の予定ではトレッキング初日の今日は、バンフ近郊の「ボージョーレイク&ハービーパスでした。足が元気なうちまずはロングハイクをという狙いだったのですが、途中で雷雨にあってはたまりません。急遽明日もしくは5日目あたりに行く予定であったレイクルイーズ湖畔からの「フェアビューマウンテン」に変更することにしました。これなら雷雨が来る前に歩き終えることができるでしょう。朝は宿のコンチネンタルブレックファストのサービスで済ませ、グローセリーストアのケラーフーズで昼食のサンドウィッチを買い求めて出発。これもいつものように国道1号ではなく、わき道の某バレーパークウェイを使ってレイクルイーズへと向かいました。しばらく車を走らせていると、先の方で左脇の草原に黒い塊が動くのが見えました。近づいてみると、なんと熊。熊を発見しました。結構何回もこの道を走ってきてエルク等を見ることはありましたが、ここで熊を見るのは初めてです。多分グリズリーでしょう。すぐに茂みの奥の方へ消えていってしまいました。しかし、いきなりのプレゼントに私も妻も大満足。レイクルイーズの駐車場について、湖畔をしばらく鑑賞。すでに大型バスも着ていて、観光客で賑わっていました。さあ、靴を履き替え、それではトレッキング開始、です。(「フェアビューマウンテン」へ)
  帰りもまたボウバレーパークウェイでバンフへ。でも丁度駐車場についた頃から降り始めた雨が豪雨にかわり、もう大変。バケツをひっくり返した以上の激しい雨で、前が全く見えない上、おまけに小さい氷の粒まで降ってきます。バチバチバチと氷がボンネットやフロントガラスに打ち付ける音を聞きつつ、昔小石がフロントガラスにあたってひびが入ったことを思い出し、嫌な気分になりましたが、氷くらいではびくともしないようでありました。とにかく、ひどい雨&氷が降っている間は運転できないので、路肩に車を止めて様子を見つつ、こやみになったら少し進めるというようなことを30分くらい繰り返しました。結局、天気予報は大当たりで、私たちの計画変更も大正解ということに。夕食は、中華のシルバードラゴン。トレッキングの後の中華は最高です。特に肉がいっぱい詰まったギョーザとビール、もう大満足になりました。その後は、今回バンフに宿泊するのは最後なので、お土産のアイスワインを買い込みで宿へ。

 3日目(8月16日)
  起床。今日は外は雲いっぱいで、今雨が降ってきてもおかしくないくらい。天気予報もいまいちで、雷雨の可能性ありというのもあります。今日もバンフ近郊は止めることにし、アイスフィールドパークウェイを北上することに。ストの影響でバンフのイーストゲートでは入場料を払う必要がなかったのですが、アイスフィールドパークウェイではいつものように公園入場料のチェックをやっていました。アニュアルパス($89)を購入。実はこれ来年の8月一杯まで有効なので、もし来年来たときにも使えるのです。天気の方も北に向かうにつれ(時間が経つにつれ?)、雲が途切れ、青空が見え、太陽が輝き、目的地のボウレイク近くのヘレンレイクのトレイルヘッドに到着したときは絶好のハイキング日和となりました。(「ヘレンレイク」へ)
  帰りはボウレイクで定番の眺め。南下して、フィールドのインフォメーションセンターに立ち寄り(ここは通常営業していましたし、レイクオハラのシャトルも普通に運行しているようです)、今日の宿泊先であるエメラルドレイクロッジへ。ここの駐車場は、観光客であふれる湖目前の駐車場ではなく、かなり手前の宿泊者用の駐車場に止めます。ここからロッジまで、専用のシャトルで運んでもらうというシステム。あのエメラルドレイクロッジの橋を堂々車で渡っていきます。フロントでチェックインした後、少し離れたロッジが私たちの部屋です。この日は結局雨が降ることもなく、穏やかな天気でした。夕刻の湖畔を散歩。このとき、湖の向こう側のなだれ跡の草むらにブラックベアーがいることを外国のおばあさんが発見。妻がそれに反応し、「熊がいる、いる」というのですが、コンタクトレンズから視力の少し落ちる眼鏡に換えていた私にはなかなか確認することができません。まわりにいた人もわかった人、そうでない人さまざまだったようです。夕食はロッジのメインレストランで。妻はポークのソテー、私はサーモンのソテー。サーモンは美味しかったですが、下に敷いてあった野菜が今いちでした。値段の場所代が含まれているようで高め。ワインを1本空けてしまったので、ぐっすり就寝です。
熊は見えません メインダイニングのある棟 宿泊ロッジへ

4日目(8月16日)
  今日はレイクオハラ。今年は遅めの時間のシャトルバスにした(10:30)ので、ゆっくりできます。人気のない、静寂につつまれた「湖の朝」(某ツアー会社のパック旅行の名前みたいですが)を味わった後、ロッジのレストランで朝食を取りました。朝食はコンチネンタルブレックファストのビュッフェにしたところ、これは大正解。パンは美味しいし、コンチネンタルとはいいながらもハムやチーズ(これも美味い)もついています。最後にヨーグルトやフルーツも取ってお腹一杯になることができました。天気は最高。予報も「曇り時々晴れ」」(A mix of sun and clouds)から「晴れ」(sunny)に変わっていました。(「レイクオハラその2」へ)
  帰りはそのままエメラルドレイクロッジへ。閉店間際(というかもう閉まっていた)のボートハウスに飛び込んで翌日の水を調達し、夕食は湖を臨むテラスのあるカフェへ。でもここは大人気で、テラスは満員、中も結構人が入っている混みようで、おまけにクレジットカードの機械の調子が悪いようで、お店の人もあたふたとしていました。十分なお客対応ができず、メインのレストランから助っ人を呼んだりしていました。スープとそしてパスタ、ピザを注文し、味は上々だったのですが、頼んだ追加のビールを食事が終わった後一番最後に持ってくるなど、これも愛嬌と思って腹もそんなにたちませんでしたが、TIPはしっかり厳し目にしておきました。食後一息つき、暗闇の中入った屋外のジャクジーは貸し切り状態で、じっくり身体を癒すことができました。日本人はお湯につかるのが一番ですね。
ロッジの中、暖炉があります 朝の雰囲気 ジャグジーです

 5日目(8月17日)
  さて本日はどこにしますか、ということで、天気も持ちそうだし、折角なので、エメラルドレイクを起点とするトレイルを歩くことに。しかも全行程20Kmの「バージェズハイライン」にすることに決意。朝食は日本から持ち込みのカップヌードルをすすり、チェックインを済ませ、宿泊者用の駐車場から湖畔の駐車場へ移動。まだ9時前のため、湖に近い一等地に車を止めることができました。ロング・デイ・ウォークのスタートです。(「バージェズハイライン」へ)
  トレッキングが終わったら、もう一つのお楽しみモレーンレイクロッジへ。去年は山火事のため煙っていた道も今年は空気が澄んでいます。チェックインしてクッションがたくさん乗っかったベッドのある部屋に案内され、少し早めにレストランへ。たくさん歩いたし、昨年行って堪能した味にもう我慢できずに行ってしまいました。これが今回、失敗といえる失敗でしょう。レストランは今年も期待に違わず非常に満足のいくものでした。ワインもリースリング好きな私は「ホーソンマウンテン」のリースリングにしたところ、妻も気に入り、是非酒屋さんで、と思ったのですが、結局手に入れることができませんでした。満腹で部屋に戻ると、さすがに疲れのピークか、二人ともうとうと眠ってしまったのです。実は8時からライブラリーでナチュラリストのプレゼンテーションがあり、昨年これが非常に面白かったので、今年もそれを楽しみにしていたのに、すっかり寝過ごしてしまったんです。起きたときにはもう10時過ぎ。食事もう少し遅くしておけばよかった!と思っても後の祭り。唯一悔いが残る場面でした。

 6日目(8月18日)
  モレーンレイクロッジのチェックアウトは11時。ぎりぎりまで楽しみます。宿泊者はカヌーが無料ってことなんで、朝食後、9時オープンのカヌー乗り場に一番乗り。ほぼ1時間、モレーンレイクの湖上から周囲を眺めることができました。ここは結構観光客の出足が早く、ロックパイルからの歓声もよく聞こえます。また、ピカもたくさんいるようで、あちこちからピカの鳴き声がします。でもカヌーからでは小さいピカの姿はとらえられませんでした。カヌーの後は売店へ。実は私たちはここの売店が一番気に入っております(前にも書いたかな)。普段日本で衣服類はあまりかわないので、ここで調達しているものが非常に多くあります。私でいえば、帽子、防寒用ベスト、スェット、ジャンパーすべてモレーンレイクロッジのマークがついています。宿泊者10%割引なので、お得。今年は、カナディアンウールのセーターがあったので、ゲット!冬が楽しみになります。
  
ぎりぎり11時まで粘ってチェックアウト。今日の宿はカナナスキスですが、予報は午後雷雨です。やっぱり歩きたいので、時間が短くてすみ、かつ近場のスタンレーグレーシャーに行くことにしました。かつては、キャッスルマウンテンのジャンクションから93号線を南にラジウムホットスプリングスやフェアモントホットスプリングスへゴルフ&温泉へ向かうべくクートニー国立公園を縦断したものですが、トレッキングで足を踏み入れるのは実は初めてです。往復で3時間ちょっとのこれもお手軽コース。(「スタンレーグレーシャー」のページへ)
ハイキング終了後、カナナスキスへ向かう途中バンフに寄って買い物でも、ということで、まずはスタバのラテで一息。ホーソンマウンテンのワインはないかと思い、セーフウェイの裏手の酒屋へ向かったところ、カスケードプラザというショッピングモールに差し掛かった際、空が俄に掻き曇り、もの凄い夕立が降ってきました。温度も急激に下がり、思わず上からトレーナーを羽織ったくらいです。結局雨宿りをしながら、面倒くさくなってきたので、小止みになったところで、車に戻り、バンフを後にしました。
  途中ケンモアのセーフウェイに寄り、ワインを探すもここにもなく、別のリースリングを買って、ロッジアットカナナスキスを目指します。トランスカナダハイウェイ1号線をカルガリー方面に向かい、40号線を南へ。カナナスキスビレッジに入ってホテルにチェックインしました。ここでは、着飾った日本人の女性の方々が大勢いて、大変びっくりしました。聞けば、ここでパーティがあるとのこと。中にあるお店にも日本人の店員がかなりいて、とりわけ日本人の利用が多いんだなあと感じました。夕食は、Brady's Marketというこじんまりしたイタリアンっぽいレストラン。給仕人1人、調理人1人ということで、ここもかなりてんてこ舞いしていましたが、二人とも上手に捌いていましたし、オイスター、サラダ、パスタ、ピザとも非常に美味しかったです。ピザは食べ切れなかったので、パックしてもらい、テイクアウト。翌日のランチとなりました。レストランを出る際、料理人の女性と目があったので、手でグッドサインをするととても嬉しそうにしてくれました。このホテル、1日$10くらいで高速LANが使い放題という、さすがサミット使用ホテルといったところで、ここでじっくりアテネオリンピックでの日本人の活躍をチェックしました。ロッキーでのインターネット環境は、ホテルではダイヤルアップというところがほとんどですが、こういうのが出てくるとあり難いです。そういう環境にないのが魅力っていう説もあるのでしょうけど。このホームページの「ロッキーでモバイル」も少し書き換えないといけないところもありそうです。

 7日目
  実質最終日。朝起きて外へ出てみると、空気が昨日までとは前々違います。昔、アメリカにいた頃感じた木々のにおいの中をヒヤッとした風が通り過ぎていく。学校が始まり、午後からフットボールの試合が行われるような、初秋を感じさせるような雰囲気でした。温度も確か10℃以下。ロッキーもそろそろ短い夏が終わり、秋が始まっていくのでしょうか。あまりロッキーではこのようなことを感じたことはなかったので、かえって新鮮でした。天気も雲が低く、太陽は姿を見せてくれません。サミットの際、各国の首脳が並んで写真を撮った記念碑のある中庭で記念撮影。朝食は日本から持ち込みの切り札、「どん兵衛」ですませ、軽く歩くべく出発しました。カナナスキスは初めてでいろいろトレイルもある中、今日はカルガリーまで行かねばならないため、どこにしようかいろいろ検討しました。本当はカナナスキス湖のマウント・インディファティーガブルが狙いだったのですが、熊の出没のため閉鎖中。昨年もこの時期そうだったので、毎年そうなんですかねえ。同じピーターラフィード州立公園内のターミガンサークにしました。40号を南下するにつれ、雲が切れ、青空が出てきたので、ラッキー。最後まで何とか持ちました。
  歩いた後、もう一度ホテルに戻ってカフェでコーヒーを頼み、外のいすにすわって昨日のピザでランチを取りました。もう後はカルガリーへ一直線。1号線を東に取り、オリンピック公園手前のエッソでガソリンを満タンに。本当はもっと空港に近いところにもガソリンスタンドはあるんですけど、もうここを最後の給油ポイントとすることが定例になってしまいました。空港のエイビスまでドライブし、チェックイン。今回も無事故で、無事に返却できました。この時が一番ほっとします。ありがとう。でここから、真横にあるデルタ・カルガリー・エアポートにチェックイン。なんといってもエイビスが一番近いのです。重いスーツケースを転がしながらいくので、近い方が便利。これがエイビスにしている理由の一つだったりします。後はお決まり&最後の小さなお楽しみ。ホテルのジャグジーで身体を癒し、空港のフードコートの「Ocha!」で、yakiniku-don。私は隣のチャイナでビールと春巻きも注文して、一息つきます。ここまでくれば旅もほとんどおしまい

 8日目
  もう後は帰るだけ。飛行機がちゃんと飛んでさえくれれば良いだけです。相変わらずカルガリー空港、エアカナダはどこでチェックインすればいいのかものすごくわかりにくい。今年は、「エキスプレスチェックイン」を試してみました。昨年バンクーバーでやったので、ほとんど迷わず、ボーディングパスをゲット。それをもって、エキスプレス専用のカウンターで荷物を預け入れてOK。これは便利。飛行機も今年は遅れもなく、順調に飛び、無事、帰国できました。

 まとめ
今回の愛車



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