の尾瀬 大陸性高気圧に代わって移動性高気圧や低気圧が現れ、尾瀬でも晴れる日が増え始めます。
 高気圧と低気圧が交互に現れ、天気は周期的に変わります。
 平地の春は3月〜5月ですが、尾瀬では4月下旬〜6月上旬。雪が深く雪解けが遅いため、例年5月20日頃に山開きとなります。
四季の記録 尾瀬の春
花の尾瀬

 下のグラフは山の鼻における開花時期を示したものです。だいたい5月上旬から6月上旬にかけてミズバショウやチシマザクラが開花し、ニッコウキスゲやカキツバタ、オゼコウホネなどは6月中旬から7月中旬にかけて開花していることが分かります。
菊地慶四郎著「 尾瀬の気候」(上毛新聞)のデータから作成
春は変わりやすい天気 〜移動性 高気圧(低気圧)〜


春になると、冬のシベリア高気圧の勢力に代わって揚子江高気圧が活発になります。気流に乗って高気圧が日本上空を移動します。
高気圧のあとには低気圧がやってきます。この周期はだいたい3〜4日程度で代わりやすい天気となります。
 
参考とした文献等
 ・気象庁HP(http://www.jma.go.jp/jma/index.html
 ・城所邦夫著「山の気象学」(山と渓谷社)
 ・木村龍治監修「よくわかる気象・天気図の読み方・楽しみ方」(成美堂出版)
 ※天気図等はペイントソフトにより作者が作成したものです。